いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

テレビ

湧井とベロン―お金にまつわるパラドクス―

もしかして知らない人も多いかもしれないが、暖冬といいながら最近めっきり寒くなってきた。四季があるのを日本の美徳のように説く野郎がいるが、僕はその意見に全然納得できない。地球が公転する以上、女子たちの露出度が高くなってウハウハな夏の反動は、…

シュルトさん優勝記念

PRIDE時代は一時「巨大格闘ロボ」というふざけたニックネームをつけられ、主催者の側からあきらかに主役級の活躍は期待されていなかったシュルトさんがついに、Kのリングでフォータイムスチャンピオン。 勝ち馬に乗るみたいでイヤなんだけども、僕はまえから…

石原良純という問題―ただのチリ毛のコンドロイチンじゃないっ―

明石家さんまの娘IMALと石橋貴明の娘穂のかと相次ぐタレントデビューで、2世タレントについてのとりわけその是非についての発言をいろいろ耳にすることが多い昨今。その中で一番大きく聞こえる声、つまりマジョリティの意見を要約するとそれは、彼女ら2世タ…

それは作り手側だけの問題なのだろうか

『めちゃイケ』に限らず、ある世代のお笑い芸人は「権威を傘にしたいじめ」を肯定している - 昨日の風はどんなのだっけ? id:toroneiさんのテレビバラエティに対する並々ならぬ思いが伝わるのだけれど、すこし腑に落ちない点が。 端的にいうと、この記事では…

ほどほどの悲しみかた

森繁久彌が亡くなった件について、自分の感覚とメディアのムードの間に温度差を感じざるを得ないわけです。 老衰です。享年96才です。大往生じゃないですか。 にもかかわらず、一昨日からの一連のニュースを視ていると僕からすれば意外なほど、メディアは「…

昨夜のノンフィックス

昨夜、といってもすでに日にちは変わっていたのだが、たまたまチャンネルを合わせていたフジテレビに、現代芸術家の大竹伸朗が出てきた。この人、一年前くらいにアエラの表紙を飾り、恥ずかしながらも僕自身はそのときその存在を知った。さま〜ず大竹にちょ…

はしっこでおろそかになっているエース

今フジテレビ開局50周年を記念してやっているドラマ「不毛地帯」。まだ始まったばかりだから出来不出来はわかんないのだけれど、とにかくキャストの力の入れようがスゴイ。それだけで、とりあえず視てみようという気にはさせられる。 ここ数年、いつのまにや…

タモリと村上春樹をつなぐもの

唐突ですが今日の僕の昼食、ロー×ンで買った「黒ごまとチーズクリームのパン」の中にて、驚くべきことが巻き起こっていました。 クリームかたよりすぎです。なんということでしょう。クリームが、クリームパンに欠かすことのできない肝心のクリームがこんな…

テレビの「歴史」の終焉

すでに時代遅れ感のある話題であるが、先週末観たフジテレビ「記録よりも記憶に残るフジテレビの笑う50年 〜めちゃ×2オボえてるッ!〜」。 副題でわかる通りこの番組は、めちゃイケのスピンオフ作品という様相を呈していて、「めちゃ×2イケてるのルーツを探る…

“ボーイズトーク”が空転する

昨夜のおしゃれイズムの1時間スペシャルのゲストは妻夫木聡、三浦春馬、瑛太、小栗旬という今をときめくイケメン俳優四人組。この四人の組み合わせは言わずもがな。ここ数年、男性整髪料市場において木村拓哉擁するMANDAMギャツビーを前に辛酸をなめていた資…

中山秀征とディズニーリゾート―究極の「(非)能力」―

酒井法子の保釈後の会見を流す際に、NEWSZEROでは「フラッシュの強い光で画面が…」という例のあのアニメ放映時の注意書きのようなものが流れて、それらフラッシュがこの事件への世間の向ける下世話な視線の象徴なのだろうと思う。どこかで、というかいつもど…

「マスコミ」というイメージ

今からもう1ヶ月ぐらい前だろうか。我が指導教官である某氏から、「これこれこういうプロジェクトが進行中なのだけれど、もちろん協力してくれるよね(僕の参加はすでに決定事項で、参加の了承を形だけ取り付けるというような語気の調子で)?」と頼まれ、「…

現代音楽に対峙する気まずさと場違いな思い

先日季節の歯車がまた回り始めただとかなんだとうそぶいて風流や雅の分かる人間を気取っていた者ですが、存外すぐには涼しくならないもんですね(毎年のことか)。だれが考えたんだか「残暑」という巧い言葉がありますが、一度は去った振りしてまだ向こうの…

俺から「・・・」を奪うな

まぁ以前から思っていたことなのだけれど、気が向かないので書かなかったことを少々。 いつからだろう。テレビのワイドショーなどで取材陣の前をその取材対象が「ノーコメント」なども断ることなく、完璧にスルーしてカメラの前を通り過ぎる際、テロップで「…

僕の「秘密」について

日に日にすごしやすくなり、季節の歯車がまたゆっくりと転がり始めたという感覚を覚えるのですが、みなさんお元気ですか。 エアコン特有の寒さというものがある。コップいっぱいに張った水の表面張力のように、後一滴であふれるあふれるという状態なのだけれ…

「眼差し」の不平等さ

それにしてもここ数日でここまで評判の変わる人もそうそうはいないだろうのりピー。夫逮捕後、ワイドショーでしばらくは「家族の将来を悲観する悲劇の妻の逃避行」の物語が盛んに取り沙汰され、逮捕状がでる前後くらいからは夫の逮捕現場での「泣き崩れ」な…

ヘキサゴン化するセカイ

今年もなんだかんだ言って、26 時間テレビを視てしまった。この感想を誰か友人と会って話すのならおそらく僕らは、まず総評として例年のごとく「去年よりつまらなかった」と述べ、それにすぐさま留保として「ただし深夜のさんまの出てたとこは面白かったけど…

魔娑斗について思うこと

格闘家の魔娑斗が今年引退する。先日、ラスト2マッチと宣言した彼のその一つ目が行われた。相手は総合の強豪、川尻達也だった。結論から言えば、川尻は魔娑斗の相手にならなかった。 「今の俺、すっごい強いよ」 中継の中、何度もリフレインされた記者会見中…

「大人」と名指す人たち

教育テレビなどではよく、貧困や虐待によって親元を離れて施設で育った不幸な少年少女の特集が組まれる。そういった番組で取り上げられる人たちというのは、概して「大人」という言葉を使う。僕は彼ら彼女らが「大人」という言葉を口走る度に、新鮮な驚きを…

「バーカ」もセクハラも文脈次第(改題)

(追記)「スジナシ」が面白い!から改題しました。もう10年以上前からある番組なのだから、ヘビーな視聴者からすれば何を今さらという感じだろうが、最近見始めた「スジナシ」、面白い。番組はMCの笑福亭鶴瓶が、毎回ゲストと一対一の即興ドラマ(エチュー…

「五反田に行けない」松本人志を僕らはまだ知らない

松本人志が結婚した。このことを知ったのは今朝方のニュースだったのだが、あの時間帯の番組特有の15分おきの同じ情報の繰り返しでさえ、なんども何度もながめ、聞き入ってしまった。それほど僕の中でのこのニュースの衝撃度は、大きい。4月にも、衝撃的なニ…

アツい人が苦手なんっすよねー

エチカの鏡の再放送を見る。出ていたのは、ある小学生向けの進学塾の経営者。 頭には「己に克つ」という意味で「克己」のはちまき。映像では、教壇に仁王立ちして、「受験に勝て!」「己に克て!」のスローガンをつばを飛ばさんばかりに受験生たちにまくし立…

都会育ちほど都会に疎くて、地方育ちほど都会に詳しくなるという逆説―東京という「想像の共同体」をめぐって―

都会/地方論でおもしろい話を後輩から聞いたことがある。 その娘は神奈川生まれの神奈川育ち。根っからの都会っ子であり浜っ子というやつだ。しかし彼女、実はあの「山下公園」に一度も行ったことがないらしいのだ。山下公園というと、あのベンチが横一列に…

舞妓はん、古都にて疾走す――そりゃ立派なオリエンタリズムだ

今日はもう一題。 舞こさんが今、走ってるのです。 そうなんです。外国から来られた観光客の皆さんが写真を撮るのにパニックになっているのです。 元々狭い路地がいりくんでいる祇園、先斗町あたりをたくさんの外国人観光客が待ち伏せしているのですから人の…

守備は構築ではなく破壊である、とオシムが言った

昨日のやべっちFCのなべっちFCのコーナーに田中マルクス闘莉王が出ていて、例のあの○×のクエスチョンに答えていた。その第一問。「ディフェンスは楽しいですか?」何か質問をつくった作家かスタッフの狙いが見え見えすぎて萎える。これは、闘莉王がディフェ…

「マスメディアの終わり」、という幻想

なんだろう。こういう本を読んだ直後だからこそ、こういう言説を未だに説く人に過剰に反応してしまうのだろうか。ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)作者: 中川淳一郎出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/04/17メディア: 新書購入: 35人 クリック: 977…

「信じてない」という仕方で信じること――小林聡美とキムタクから考える「演技派」という虚構

再放送の「光とともに…」が終わった。途中、やはり中だるみはしたが(途中にするから中だるみなのか)、なんとも言いようのない「口ごもる」ような終わり方になっていたのはよかった。 この手のドラマの最後に、とってつけたような「答え」や「劇的な解決」…

経験を積み、勝ち続けることで唯一広がっていく穴

NHK総合「プロフェッショナル 仕事の流儀」の再放送を視る。血管外科医の大木隆生『すべてを捧げて、命をつなぐ』の回。 なんでも、ステントグラフとかいう細い管を血管に通すことで、大動脈瘤(りゅう)・頸動脈狭窄(けいどうみゃくきょうさく)症・閉塞性…

SMAPはますます人気になるだろう

草なぎクンがすごいことになってる。 アイドルグループ「SMAP」の草なぎ剛容疑者が公然わいせつの現行犯で逮捕された事件で、草なぎ容疑者は1人で全裸になって騒いでいたことが23日、分かった。現在もまだ酔っ払っているというが、容疑は認めていると…

ドラマ「光とともに・・・」への不満足

最近気づいたのは、どう考えてもここ数年の僕の夕方の再放送ドラマ視聴率の方が、リアルタイムドラマ視聴率を上回っているということ。これはコンテンツそのものの優劣ではないと思う。夕方やっているのも夜やっているのも同じくらいに、つまらん。ではなぜ…