いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】なぜ時代劇は滅びるのか/春日太一

なぜ時代劇は滅びるのか (新潮新書)作者: 春日太一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/09/16メディア: 新書この商品を含むブログ (33件) を見る「可愛さ余って憎さ百倍」という言葉はよくできていて、愛情が深ければ深いほど、その対象の不甲斐ない姿に燃…

ハロウィンでナンパしやすくなる科学的な理由

ハロウィン期間中ということで、渋谷などを歩いていると男女の仮装もしくはコスプレによく出くわすが、なかでも、彼らと初対面らしき第三者との間で写真撮影などを介してのコミュニケーションが始まる場面をよく見かける。 話しかける側と話しかけられる仮装…

【映画評】泣く男 95点

泣く男といっても、 この人ではなく、 この人(泣いてないじゃん……)。チャン・ドンゴン主演のバイオレンスアクション。見終わったあとでじんわり効いてくるタイトルだが、原題"우는 남자"をGoogle先生に聞いたところ「直訳だぞ」と言われ、ああこれも向こう…

【映画評】イコライザー 65点

デンゼル・ワシントン主演、クロエ・グレース・モレッツ共演のアクション映画。監督は『トレーニングデイ』『キング・アーサー』『クロッシング』などのアントワーン・フークワ。日本版の予告編で「必殺仕事人」的な雰囲気を醸し出しているが、これは結構ミ…

【映画評】記憶探偵と鍵のかかった少女 40点

マーク・ストロング主演のサイコサスペンス。人の記憶に潜って未解決事件を解決する記憶探偵が、ある大富豪の依頼で娘の心に巣食う問題に挑む。見るからに聡明なヒロイン・アナを演じるのはタイッサ・ファーミガという若手女優。ファーミガというラストネー…

【映画評】グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 60点

モナコ大公レーニエ3世に嫁いだ女優グレース・ケリー。本作『グレース・オブ・モナコ』は、モナコを1962年に襲ったフランス領化危機で打った、彼女の一世一代の大芝居を描いている。ニコール・キッドマンで再現し、実物に比肩するのがやっとという実在の人物…

エンド・オブ・ザ・ワールド 65点【映画評】

90年末に公開された『ディープ・インパクト』『アルマゲドン』は、地球への隕石衝突による人類の存亡をめぐる作品であったが、本作『エンド・オブ・ザ・ワールド』は一味ちがう。 原題の"Seeking a Friend for the End of the World"が示すように、本作では…

【映画評】とらわれて夏 80点

『ヤング≒アダルト』、『JUNO/ジュノ』、("オレの映画"こと)『マイレージ、マイライフ』のジェイソン・ライトマン待望の新作。夫と別れて失意の中にいる母アデルと、彼女を支えようとひたむきに頑張る息子ヘンリーと、逃走中の脱獄犯との交流を描いたドラ…

【映画評】スノーピアサー 90点

ポン・ジュノ監督の『スノーピアサー』は、トニー・スコットも天国でびっくりの"アンストッパブル”な列車の映画だ。 人類のある過ちによって地球が氷に覆われてしまった2031年、生き残った人類と全財産、全生物はウォルフォード卿が運営する"走る方舟"スノー…

【グルメレポ】渋谷「東京トンテキ」で肉厚トンテキを食らう

グルメレポ第2弾は東京トンテキ〜。 渋谷の明治通沿いにあるトンテキ屋さん。銀だこの隣の隣のビルの2階。建物に入ってすぐ左を見上げたら、大きな壁画があるのでわかりやすいかな。 どーん。 いちおう札幌とマニラにあるのだけど、関東民としては実質的にこ…

最近街で見かける「いなりずしみたいなリュック」コートエシエルとは?

ここ最近、街中で奇妙な形をしたリュックを見かけるのだ。最近よく見かけるいなり寿司みたいなリュック、あれなんやねん。。。— 倒錯委員長 ??(゚Д゚) (@usukeimada) 2014, 10月 14 とにかく多い。昨夜も泥酔した大学生らしき若者が連れて行かれていたが、駅員…

【映画評】「FRANK −フランク−」が描く才能の残酷さ

才能というのは残酷なもので、たとえ科学的に立証は不可能でも、どうしようもなくそこに実在感をもってして"ある"のだ。なぜ自分でなく彼/彼女なのかといった問いは無意味だが、問いたくなる衝動を抑えきれなくなるほどには、才能がない者にとって才能があ…

【映画評】ジェイミー、童貞やめるってよ 40点

もうなんか、パロディでややウケを狙った志の低い邦題にゲンナリさせられるが、 誰も童貞でいたいから童貞でい続けるわけじゃねーから!!! (↑そこか?) 原題の“Love Bite”は日本語では「愛咬」という聞き慣れない言葉で、性愛で相手の身体を歯形を残る程度…

【映画評】クロッシング 60点

リチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードルの3人が演じる警官の視点を、同時並行的に紡いでいくサスペンス。 ブルックリンの犯罪多発地域で任務にあたる3人で、境遇がまったく異なるがこいつらが全員、かなりワケあり。 1人はギャングに潜入する捜…

【グルメレポ】渋谷「炉窯ステーキ 煉瓦」で和牛ステーキを堪能

きょうは気分転換ということで、唐突にグルメレポートしてみたいと思う。 訪れたのは、渋谷駅から宮益坂を少し歩いたところにあるここ。 じゃーん、「炉窯ステーキ 煉瓦」。 店名と同じレンガ造りが目印。少し降りたところにあるので見逃さないように。 おや…

【書評】ブスがなくなる日/山本桂子

ブスがなくなる日作者: 山本桂子出版社/メーカー: 主婦の友社発売日: 2012/01/01メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る以前NHKの番組終了後の深夜、昭和の町並みの映像がその当時の流行歌とともに放映されていた。ぼーっと眺めているのにはう…

【映画評】「アバウト・タイム」が教えてくれる、過去を変えるより大切なこと

映画『アバウト・タイム』はタイムトリップをテーマにしたSF映画といえるが、それが描くのは「大変だ! 歴史が変わって家族写真からボクが消え失せちゃう!」といったよくある作品とはまた異なる、大切なメッセージだ。 英国の片田舎に育ったうだつの上がら…

【映画評】アンノウン 95点

植物学者のハリスは、国際学会に出席するために妻とベルリンに降り立つ。ホテルで空港に荷物を置き忘れたことに気づき、ハリスだけで戻るも、その途中で事故にあって昏睡状態に陥る。4日ぶりに目を覚ましたハリスは、想像絶する事態に直面する。自分とは似て…

【書評】往生際の悪い奴/島田雅彦

往生際の悪い奴作者: 島田雅彦,ヤマザキマリ出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2014/08/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る日本経済新聞電子版で連載された、島田雅彦による長編小説。人生に行き詰まった主人公・山下清が、リア…

【映画評】ファーナス 訣別の朝 70点

クリスチャン・ベイル、ウディ・ハレルソン、ウィリアム・デフォー、フォレスト・ウィテカーら豪華俳優陣が共演するサスペンス。ベイルが貧しいながらも堅実に生きる兄ラッセルを演じ、それに対しケイシー・アフレック(ベン・アフレックの実弟)が演じるのが…

【映画評】柘榴坂の仇討 90点

柘榴坂の仇討 [Blu-ray]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2015/04/03メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (3件) を見るときに、フィクションでは「過去を生きる人」というのが描かれる。過去に大きな失敗や過ちを犯したことを克服できず、ずっ…