いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

【映画評】記憶探偵と鍵のかかった少女 40点


マーク・ストロング主演のサイコサスペンス。人の記憶に潜って未解決事件を解決する記憶探偵が、ある大富豪の依頼で娘の心に巣食う問題に挑む。

見るからに聡明なヒロイン・アナを演じるのはタイッサ・ファーミガという若手女優。ファーミガというラストネームでおやと思って、ググったらやっぱり、あのベラ・ファーミガの21歳年下の妹だとか。実際、顔はお姉さんとSHELLYを足して2で割った感じ。


記憶探偵とはいうが、記憶って一番歪曲される恐れのある危険な証拠だと思うのだが、どうなのだろう。
映画としては、うーん……。まず、話の取っ掛かりとなる依頼が圧倒的にショボい。何かに抗議して食べ物を拒む娘に食わせてくれ、である。いや、実際に拒食症を患う人にはとっては重大事なのだろうが、映画を観る側としては全然興味が持てない。
それが二転三転して、多少は重大なことになった気はするが、何が問題になってるのかはわかりにくい。

真相についても、一部は相手を信用して証拠品をじっくり見聞しなかった主人公サイドの明らかなミスであり、それを最後の大どんでん返しにもってくるのはいかがなものか。
オチはサイコサスペンスにありがちな、いわゆる入れ子状の構造だが、奥さんの死から全然立ち直れていない主人公と、みるからにIQ高そうでポテンシャルのあるアナでは、初対面シーンから勝負はついていた、という気がしないでもない。


ただ、個人的に隣で観ていた女子高生3人組が怖くもないのにワーキャー騒いでいたのが不快で、それによって点数が辛い感じになった可能性も否めないので、ご注意を。