いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

2015-01-01から1年間の記事一覧

批判でも同情でも更生でもなく「我慢できず覚醒してしまう」問題から考えることの重要性

お笑いコンビ、キングオブコメディの高橋健一が逮捕された件が大きな話題になっています。 東京都内の高校に忍び込んで女子生徒の制服などを盗んだ容疑で、自宅からは大型のポリ袋約70袋に入った制服など約600点が見つかったとのこと。 Twitterなどを眺…

ネタバレとセクハラ

スター・ウォーズを先日観まして。この映画に関心があったり、ソーシャルメディアに慣れ親しんでたりする人は感じると思いますが、とくにネタバレへの警戒感が強い。早速、東京新聞が紙面上でやらかしたそうです。 東京新聞の「スター・ウォーズ」記事にネタ…

ここ40年で最高の出来のスター・ウォーズ

流行りにのっかり「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」観てまいりました。- まず最初に、ぼくの「スター・ウォーズ」シリーズとの「距離感」みたいなものを説明しておきます。仮にも映画好きを名乗るものとしてお恥ずかしいのですが、ぼくはこのシリーズ、ぜ…

今年1年を振り返って何もしてないと気づいてしまった話

17日に放送していたラジオ番組「おぎやはぎのメガネびいき」で、矢作さんが、共感せざるを得ない話をしてました。この日はおぎやはぎのふたりが、「今年の漢字」に「安」が選ばれた話題から派生し、自分たちの2015年を振り返っていたのですが、そこで矢作さ…

子供心を忘れないのはそんなにいいこと? 映画「リトルプリンス」への違和感

先日、アニメ映画「リトルプリンス 星の王子さまと私」を観ました。公開を前に世間は完全に「スター・ウォーズ」一色ですが、空気読まずに別の映画の話をしますよ。 フランスのアニメ映画という珍しい一作で、例のサン=テグジュペリによる「星の王子様」ある…

「反省文」とはなんだったのか

ツイッターで拾った反省文の画像やけど読みながら笑い死にかけた丸 pic.twitter.com/PPrQ9WK8Sn— オーーマン (@OTlKOBORE) 2015, 12月 13この投稿がツイッターに流れてきて面白いと思ったんですけど、それ以上にああ、反省文ってあったなー、よく書かされた…

ネットはサロンか便器か

「ネット人格」なる言葉があります。いざハンドルを握ると他のドライバーに悪態をつく人のように、いざインターネットに接続すると他人に対して罵詈雑言やしょーもないことを書き込むなど、リアルとはちがった仄暗い一面が、人にはあるようです。 ここ最近、…

童貞の一番搾りが味わえるマンガ「I"s」(アイズ)を刮目せよ

最近、TSUTAYAのレンタルマンガにハマっておりまして、その中で「I"s」(アイズ)を読み返しています。I”s完全版 01 (ヤングジャンプコミックス)作者: 桂正和出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/12/19メディア: コミック購入: 4人 クリック: 127回この商品…

ネットで炎上する前に思い描いてほしい「仮想パパ」「仮想ママ」

日本のネット上でも差別的な投稿が大きな問題となっていますが、以下のような海外での出来事が、一昨日あたり話題になっていました。 ブラジルで、人種差別にあたる投稿をしたユーザーの家の近くに、その投稿内容がデカデカと掲示されるイベント(制裁?)が…

【書評】クイア・スタディーズ/河口和也

クイア・スタディーズ (思考のフロンティア)作者: 河口和也出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/12/18メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (17件) を見る今年の11月は、同性愛をめぐる話題が多かった。5日には…

【書評】「ストーカー」は何を考えているか / 小早川明子

「ストーカー」は何を考えているか(新潮新書)作者: 小早川明子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/10/17メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る「ストーカー」という言葉が一般的に認知されてから、すでに10年以上がたっているが、いまだにそうし…

「誰も本なんか読まない!」と言いつつ著書を出したがるIT経営者が矛盾していない理由

先日、本に関する面白いツイートを見かけました。この間会った編集者が「いまどき誰も本なんか読まない!とかエラそうな感じで言うIT系の経営者が自分の本は出したがるんですよ。なんなんですかねー」と言っていた。— suzuky (@suzuky) 2015, 11月 20自分の…

「書くぼく」と「読むぼく」 この困難な同居

文章を書くコツとして「読み手の気持ちになって書きなさい」というのはよく言われることだ。 「書き手が書きたいこと」と「読み手が読みたいこと」は、得てして重ならないものだ。例外として、一部の大天才が「書きたいこと」を書いて、読み手をまったく知ら…

【映画評】エベレスト 3D

https://www.youtube.com/watch?v=6H9hN1rlNH4:MOVIE 1996年に世界最高峰、エベレストで起きた大量遭難を描いた一作。ジェイソン・クラーク、ジェイク・ギレンホール、ジョシュ・ブローリンらが登山家を演じ、さらにクラークが演じる主人公の妻には、ただ実…

老害がスマートに表舞台を去っていく方法――「キングダム」から考える

いつの世にも「懐古厨」「老害」というのはいるものです。だいたいこのふたつは"併発"しており、そういう人は酒席などで遠い目をしながら、あのころはよかっただのお前らなんてまだまだだのといって、AVのジャケットみたいに修正がバリバリかかった「黄金時…

"アイドルを推す"ってそういうことなの?

「1000年に1人のアイドル」「天使すぎるアイドル」などと謳われるRev.from DVLのメンバー、橋本環奈に関する半年以上前の記事を、今日たまたま目にしました。 「1000年に1人のアイドル」といわれ、大ブレークした橋本環奈(16)に対し、テレビ局側が…

来た球を打つ

ぼくのような社会的産廃でも、ときどき異業種懇親会みたいなのに呼ばれて酒を酌み交わすことがあるのです。そういうときに、偶然となりあわせたキャリアだとかなんだと人をだまくらかしているコンサル風情の方々が、「いいんちょさんは、5年後、10年後にはど…

「優しい虚報」は無実なのか

先日、こういう記事を目にした。雰囲気最悪で退社続出の日テレ・アナウンス部を一変させた水卜アナの女子力とは - 女子アナマル秘ジャーナル - 連載コラム|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]民放でも特に厳しい雰囲気だったという日テレアナ…

【映画評】サヨナラの代わりに

昨年の夏ごろ、日本でもにわかに盛り上がったアイス・バケツ・チャレンジ。なんすかそれ? という人から、にわかに首を突っ込んだことを思い出し恥ずかしくなった人まで様々だろうが、あの運動は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)という全身の筋力がしだいに衰え…

【映画評】マイ・インターン

ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイが共演するコメディ映画。ハサウェイ演じる叩き上げのECサイト経営者と、ひょんなきっかけからやってきたデ・ニーロ演じる高齢インターンの交流を描いている。 鑑賞前は、きっとデ・ニーロがいつものように偏屈な頑固…

いつも心に「どすけべホイホイ」を

最近Twitter界隈で、あるイラストシリーズが問題視された。現実で遭遇したとみられる見ず知らずの女子中高生をイラスト化し、それについてコメントを加えた画像を投稿していた絵師のユーザーが、ひんしゅくを買っていたのだ。壱河ふぇーす氏 JK観察旅行記ま…

【こんな感じでした】ヴィジット

M・ナイト・シャマラン監督の映画「ヴィジット」はこんな感じでした。

【映画評】セッション

セッション コレクターズ・エディション [Blu-ray]出版社/メーカー: ギャガ発売日: 2015/10/21メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (30件) を見る劇場公開時に観て圧倒され、今回Blu-rayを買ってしまった。一流ジャズドラマーを目指す青年と、暴君のよう…

「教えたがりおじさん」にご用心

世の中には「教えたがりおじさん」という属性の人たちがいる。彼らは得意分野について、若い世代にやたら教えたがる。こうした人は男性の、とくに比較的に年配に多い。だから「おじさん」なのだ。けど、いわゆる「老害」とはちょっと違う。「教えたがりおじ…

東京国際映画祭の特別企画から漂う広告屋さんの選民意識

30周年を迎えた今年の東京国際映画祭が、特別企画を展開している。「すべての映画はこれより面白い!?」というテーマのもと、CM動画を一般公募するというのだ。応募期間は19日から29日の10日間。 http://cm.tiff-jp.net/ でも、このテーマ、なんか失礼ではな…

「東京タラレバ娘」が描く"自由恋愛"の怖さ

東京タラレバ娘(1) (Kissコミックス)作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/09/26メディア: Kindle版この商品を含むブログ (15件) を見る 東村アキコのマンガ『東京タラレバ娘』は、彼女の作品特有のテンポのよさ、比喩表現、ギャグセ…

恋愛工学に対して女はいかに振る舞うべきなのか

ぼくは愛を証明しようと思う。作者: 藤沢数希出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2015/06/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る 話題のキショ、もとい奇書を読んでみた。著名ブログ「金融日誌」の著者である藤沢数希による小説である。本書は、…

【映画評】ドローン・オブ・ウォー

イーサン・ホーク主演の本作「ドローン・オブ・ウォー」は一風変わった戦争映画だ。米空軍のトミー・イーガン少佐は、毎日中東の憎むべきテロリストらとの戦いに明け暮れている。ところが彼には撃墜される危険もなければ、拉致されてカメラの前で首を切り落…

アナザースカイ、ロンドン好きすぎだろ説を検証してみた

きのうの日本テレビの「アナザースカイ」を見ていて、気になったことがあった。 JT一社提供のこの番組は、毎回ひとりのゲストが「海外にある第2の故郷」、「憧れの地」を訪れてロケをし、その様子をVTRで確認しながらスタジオで今田耕司らとトークするバラエ…

【映画評】ピクセル

映画『ピクセル』は、往年のレトロゲームに出てきたキャラたちの姿をしたエイリアンが、地球に攻めてくるという奇想天外なSFコメディだ。初めてトレーラーを観たときは、どちらかというと否定的な意味で驚かされたが、実際に見てみると思ってたほど悪くない…