いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

2011-01-01から1年間の記事一覧

メリーコンドーム(テーマ『コンドーム』)

人類の科学技術がどんなに発展しても、おそらく原初のスタイルのままいつまでたっても発達しないものが、二つある。 一つは傘、もう一つがコンドームだ。 だって考えてみてほしい。 タッチパネルを使えば指先だけで何百キロも離れた人とコミュニケーションが…

告白とはつまり革命であーる(テーマ「恋」)

告白は恋を実らせるために必須のプロセスだ。 恋に奥手なチェリーボーイたちはまずここで二の足を踏み、おじけづいてしまう。 そうこうしているうちに、好きで好きでたまらないあの子をハイエナどもに持っていかれてしまうわけだ。 ああ無念。 ではなぜ彼ら…

豚と文学(テーマ「豚」)

僕は今、国会図書館に来ている。東京メトロを永田町で降りてすぐのところにある、日本で唯一の国立図書館だ。 僕は暇になったらよくここに来る。というのも、ここには日本で今まで出版されたありとあらゆる出版物が所蔵されているんだ。 だから一日中いても…

大人とはなんからのラス1を食べる者のことだ(テーマ『オトナ』)

よくわかんないと思うけど、とりあえず読んでほしい。みんなも、サークルや部活なんかの飲み会で居酒屋なんかに足を運んだことが一度はあると思う。そこで出た料理、ギョーザでもオニオンリングでもなんでもいいんだけど、ここではとりあえず軟骨のからあげ…

ニッポンとウンチ

大学院の指導教官が(といっても僕はつい先日修了しましたが)、学部生のカリキュラムで開講している『批評・コラムを書く』というワークショップがあります。毎週、あるテーマでA4一枚の文章を書いてくるという、まぁわりと大変な授業なのですが、その講義…

あなたもわたしも幇間かもしれない

どんなグループにも飲み会に欠かせない存在というのがいる。そいつがいないと始まらない、盛り上がらないという存在。谷崎潤一郎にはそういう男を描いた『幇間』という短編がある。 舞台は明治40年の兜町、もともとは相場師であったがやたらと宴会芸を得意…

三島由紀夫がひとつだけ教えてくれた文章術

三島由紀夫の『レター教室』という読み物がある。「読み物」とぼかすのも、これがなんとも不思議な類のものだからで、「レター教室」(文章読本)とは断っているものの、この本編ではどこをどう参考にしろというのは一切触れられず、5人の男女による文通のや…

『青春の蹉跌』における「妊娠の怪」

最近読んだ石川達三の『青春の蹉跌』という小説。 青春の蹉跌 (新潮文庫)作者: 石川達三出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1971/05/27メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (29件) を見る これがおもしろかったのだけれど、なんともお…

症候会議が新入生に向けてあいさつを公開したようです。

読みにくいので症候会議から転載。

大学は「職員室」にまで踏み込まないとはじまらない

震災の影響で一部私大では新年度の延期がなされているものの、おおかたの大学ではいよいよ新一年生の新しい生活が始まる。 かくいう僕も、数年前には同じように大学一年生として大学の門をくぐったわけだが、今の時点から振り返ってみると、学部時代の四年間…

サイバースペースで「断筆する」ことは可能か?

読んでいる本の中に「筆を折る」という表現が出てきて、懐かしい表現だと思った。 筆を折る、もしくは断筆という言葉がある。 厳密には同じではないけれど、ほとんど同じ用法で使われている。有名なものでは、作家の筒井康隆の例がある。 1993年(平成5年)…

テレビでモデルが重宝されるのはなぜか?

ここ4、5年のことだろうか、テレビのバラエティ番組で本業を「モデル」と称する女性タレントをよく見るようになっている。モデルといえばかつてはパリコレなど、異国の地で外国人と渡り合っている「ゴージャスでカッコいい女」、というイメージがあった。…

「劣化」という言葉の逃げ場のなさが嫌

いつだったろう、「劣化」という言葉を人物に対して使われているのをネットで見たとき、ちょっとした驚きがあった。 具体的には、人(圧倒的に女)が年齢を重ねることで太ったり、乳房が垂れたりして体型的に醜くなることや、肌つやがなくなり顔にしわが刻ま…

「適齢レス」な社会

高齢者 覚醒剤の“運び屋”に 2月17日 0時44分 高齢者に海外から覚醒剤を運ばせ、成田空港に密輸入させたとして、無職の男ら3人が逮捕、起訴されました。警察は、ハローワークの近くで高齢者に声をかけるなどして運び屋に仕立てる手口で、覚醒剤の密輸入を繰…

“あの時代”なら「あなたが百貨店にそぐわないのです」と言い返せていたのかもしれない

今月6日まで、東京・渋谷区の西武渋谷店にある美術画廊で開催される予定だった作品展「SHIBU Culture〜デパート de サブカル〜」が1日、開催中に突然中止された。 展示作品に過激な内容のものが含まれていれば、当然ながらイデオロギー的、政…

「身の丈」をフライングしないかぎり死ぬまで恋愛はできない

(前略)俺が女の子と付き合うのはまだ早いのだと、ずっとそう思い続けてきた。 いつそういう時期がくるのかはわからないが、そのうちだろうと軽い気持ちでいた。 セックスは2次元やAVの中の出来事でリアリティがなかったから、こんないやらしいことをみんな…

ソーシャルメディアの中にだっている「男」と「女」

一昨日から話題になっている匿名ダイアリー。 Twitterを辞めた。 二年近くやっていたTwitterを辞めた。原因は色々あるが、いちばん大きいのはとあるフォロワーの存在だった。その人は一回り以上違う中年男性だったが何故か私をとても好いているらしく、普段…

僕が思う、あなたが勉強したほうがいい理由

sadadad54さんの記事。 あなたは勉強をしたほうがいい理由を答えられますか。納得のいく答えを用意できない人は、いま勉強していない人です。・・・ あなたが勉強したほうがいい4つの理由 記事を読む前から、タイトルだけで僕は、てっきりここでいう「勉強…

「目的のためなら手段を選ばない」学生を集める就活システム

就活生の約半数はiPhoneを利用、Xperiaは4%---日経HR調査 日経HRは2011年1月5日、「都内の大学・大学院生の就職活動」に関する調査結果を発表した。この調査では、就職活動中の学生が使用する携帯電話端末についても集計している。その結果、全体の47.1%の…

女の子の便利だけど欲しくはないもの

昨年夏に突然「男の赤ちゃんの父親になった」とフェースブックで告白したクリスティアーノ・ロナウドだが、これまで素性が一切明かされていなかった母親が、20歳のイギリス人学生であったことがわかった。 デイリー・メール紙(電子版)によると、クリスティ…

通過儀礼としての11・1・1 ―朝まで生テレビがぽしゃってよかった唯一の理由―

多くの識者がすでに、今年が「ネットジャーナリズム元年」であるとの見解を表明している。 昨年は尖閣ビデオのYoutube流出にウィキリークスによる国家的機密事項の公開、そのような事象とそれを巡るメディアの反応をみるにつけ、マスメディアへの信頼度の低…

採らないなら先に言ってくれ 〜「採用する自由」と「就活する自由」について〜

元旦の「朝まで生テレビ」で就活の話が議題に上がったので、先月twitter上で見た以下のようなセンセーショナルな内容のつぶやきを思い出した。 友達がリクナビに一つは本名、もう一つは仮名で2つ登録したらしい。仮名のほうは東京大学で登録。すると同じ企…