2021-01-01から1年間の記事一覧
恒例の年間映画ランキングのお時間です。 今年は668本鑑賞し、日本公開、配信は198本でした。 198本の中からランキングを決めます。もう10本では収まりきらんということで、すでに邦画、洋画、配信に決めました。 タイトルにあるとおり、数本、「これは入れ…
今年2021年は、東京の井の頭線沿線や中央線沿線の下北沢や明大前、高円寺といった若者に人気のエリアが印象的な役割を果たす邦画が多く誕生した。そんな今日、大晦日に名実ともに今年を締め括る形で公開される映画が『明け方の若者たち』だ。 www.youtube.co…
(C)_FamilyAmbulanceFilmLLC_Luke_Lorentzen 世界は広い。まだまだ知らないことがたくさんある。ドキュメンタリー映画を観る醍醐味は、自分の全く知らない時間・場所に連れて行ってくれるところにある。『ミッドナイト・ファミリー』もそんなドキュメンタ…
今年の大傑作の1本といえばエドガー・ライト監督の『ラストナイト・イン・ソーホー』だ。映画とその歴史に対して常に批評的な姿勢をとり続けるライト監督であるからして、もちろん本作にもさまざまな過去作の引用、パロディが隠されているが、それらとは別に…
『M-1グランプリ2021』王者・錦鯉 50代と40代のコンビの優勝という劇的な結末で幕を閉じた『M-1グランプリ2021』。 マヂカルラブリー優勝という驚がくの答えを出した昨年も偉そうに分析していたのだが、このとき書いた傾向は今年も継続し、より深化している…
先日、『テレビ千鳥』が優しさで巧妙に隠した悪意について書いた。 iincho.hatenablog.com 一方、“悪意”の表出とそのバリエーションにおいては、当代一と言われる『水曜日のダウンタウン』の15日放送回「ザ・たっちにもピンの仕事あるにはある説」もすごかっ…
『キングオブコント2021』準優勝に続き『M-1グランプリ2021』でも準決勝進出 躍進が続く男性ブランコ 『キングオブコント2021』で惜しくも準優勝、『M-1グランプリ2021』でも準決勝まで勝ち進んだ男性ブランコ。躍進する2人がニューヨークのYouTubeチャンネ…
自分があまり詳しくないジャンルにおいて“未知のもの”を観たとき、人は二通りの反応をする。「こんなの○○じゃない」と拒絶するか、「こんな○○初めてだ」と驚くかだ。 もう来週に迫った今年の『M-1グランプリ』だが、昨年のマヂカルラブリー優勝の際、彼らの…
www.youtube.com 3人の女子高生(?)が、どこかの南国の浜辺にバカンスにでかけた様子を淡々と描く映画『ひと夏の体験』は、一見すると終盤までほとんど何も起きない、つまらない映画に思える。非日常的な場所を訪れ、開放的になったうら若き乙女たちが、乳…
「誰も傷つけない笑い」がもてはやされる今の時代。テレビ番組の視聴者の鼻は敏感に「悪意」を嗅ぎつけ、どんな番組も「悪意」の取り扱い方を誤れば、ネット炎上する。 でも、お笑いと「悪意」は不可分だ。お笑い番組は必ずどこかで「悪意」のはけ口を探して…
『M-1グランプリ2016』王者・銀シャリ へ~銀シャリってそんなこと思ってるんだあというのが面白かったのでブログで紹介しようと思いつつ、2ヶ月以上経ってしまった。銀シャリの2人がニューヨークのYouTubeに出たときのトーク。 youtu.be もっと華がほしい橋…
深夜に冷凍の焼きおにぎりを食べたくなった。買い置きしているものを冷凍から取り出してみる。4つは流石に多いが、2つだと物足りないお腹の具合で分かる。ところが裏面には3つの場合の温める分数が記載されていない。 仕方なく、2個の場合と4個の場合の分秒…
MCUにおいてトム・ホランドが演じるピーター・パーカーといえば、スパイダーマンとして日夜NYの平和を守るヒーローでありながら、素顔に戻れば奥手な高校生。蜘蛛男としては事件現場までひとっ飛びなのに、自分の恋路は牛歩牛歩でなかなか前に進まないことが…
『邦キチ!映子さん』の池ちゃんというキャラクター ウェブ漫画『邦キチ!映子さん』の最新話に出てくる“池ちゃん”というキャラクターが話題になっている。 comip.jp 冒頭からカフェ(ファミレス?)で知人女性を相手に雑談しているのだが、「ネトフリはオリ…
www.youtube.com 今日から公開の映画『アンテベラム』は、ホラー映画シーンを新たな段階に引き上げたジョーダン・ピール監督の『ゲット・アウト』『アス』のプロデューサー、ショーン・マッキトリックが製作したスリラーだ。 まだ観ていない人に対して、非常…
わざわざ文化の日にする話でもないのだが。ある漫画を読んでいて、いろいろ不幸が重なって十年ぐらい苦労したが、最近好転してきたという登場人物が、涙ながらに「生きててよかった」とこぼすシーンがあった。 生きててよかった。 そう言えば、自分では言っ…
前回のエントリーについてさまざまな意見をもらった。 一番多かったのは、「いや、初回ラーメンないだろ」「初対面がいきなりラーメン屋行って何の話ができるの?ゆっくりお話できる店じゃないでしょ…」「ゆっくり会話して相手を知ることが目的のデートに、…
“初アポがラーメン店”を嫌悪する婚活女子たち 最近友達のネット偵察班から聞いたのだけど、「婚活女子の界隈ではラーメンアポがNG」という、暗黙のルールがあるらしい。見知った彼氏や夫に連れて行かれるのはありだけど、大事な婚活の初アポでラーメン店とは…
社会のゴミ、デジタル産廃として広く親しまれているYahoo!ニュースのコメント欄、通称ヤフコメについて、その胴元であるヤフーが運用を厳格化し、ポリシー違反のコメントを削除することに乗り出したという。 www.itmedia.co.jp もともと、酷いコメントを量…
松坂大輔が引退した。西武ファンではないし、個人的に強い思い入れのある選手でないけど、プロ野球史に残る偉大な選手なのは間違いない。 そんな中、気になったことがある。メディアのムードが「悲しい」に寄りすぎていないか? もっと、「お疲れ様」だ「す…
今日から公開された“ゾンビ映画の父”ジョージ・A・ロメロが監督した『アミューズメント・パーク』は、長らく封印されてきた作品だ。 youtu.be 本作は、もともとは年齢差別や高齢者虐待について世間の認識を高めるために、ルーテル教会がロメロに依頼した企画…
今さら感がすぎるのだが、先日、『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』を観てきた。 延期されていた劇場公開が7月30日からで、10月のこの時期にまだ上映されているということが物語っているとおり、名作だった。 全寮制のエリート校「私立天下…
もう削除されてしまったが、ツイッター上で一昨日ぐらいから、とあるブックリストが炎上していた。 「苦しい時に助けてくれたのはいつも本でした」と大上段に構えておきながら、蓋を開けてみたら、ブックオフで大量に投げ売りされているようないわゆる「ビジ…
『キングオブコント20201』は審査員の新陳代謝が大成功し、なおかつ近年まれに見る高いレベルでの戦いで、満足度が高かった。今日は、個人的に好きだったネタ3つについて書きたい。 うるとらブギーズ 蛙亭、ジェラードンと強烈なキャラクターが持ち味のネタ…
最終回からもう1週間。『ダイアンのよなよな…』が聴けない月曜夜10時が来てしまった。 今回は、「本当の親友は好きなところが100個言える!」というテーゼに乗っ取り、これだけ好きだったんだから『ダイアンのよなよな…』の好きなところ100個を挙げられるか…
世界で一番ゴッホを描いた男(字幕版) チャオ・シャオヨン Amazon 本作は、中国の深圳市近郊の「大芬(ダーフェン)油画村」という、複製画が世界的な産業になっている地が舞台。世界中からのオファーを受けて、画工と呼ばれる職人たちが、世界の名画をせっせ…
脳内再生! 読むラジオ ダイアンのよなよな… 作者:ダイアン,ABCラジオ 徳間書店 Amazon 表題のとおりなのだけど、毎週聴いていたABCラジオ『ダイアンのよなよな…』の最終回があと数時間で始まってしまう。 お笑い芸人のラジオというのは得てして聴取率の低迷…
ナインティナインの矢部浩之が、15日に放送された『あちこちオードリー』にゲスト出演していた。 毎回、ツボを突きまくる若林の質問力でゲストの本音を引き出しすぎるほど引き出すことに定評のあるこの番組だが、今回は特に『めちゃイケ』世代の視聴者にとっ…
最近、下記のような騒動があった。 www.nikkansports.com この作家先生、ツイッターでフォローしていないのだが、毎日毎日誰かがリツイートやいいね!を押すもんだから、たびたび流れてくる。医師らしく内容は感染症に関しての専門的な知見であることも少な…
和牛がM-1を完全に卒業してしまった。 「完全卒業」というのはなんともおかしな言葉で、実際には2年前の2019年大会後にラジオで「卒業」を宣言していた。 ただ、実際には結成15周年という有資格の期限、いわゆる「ラストイヤー」となる今年のエントリーの締…