いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】紅葉街駅前自殺センター ★★★☆☆

紅葉街駅前自殺センター作者: 光本正記出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る昨年6月に大阪府で起きた通り魔事件の犯人が「人を殺せば死刑になると思ってやった」と供述していることに対し、某府知事の…

特攻型動画投稿生活者の捨て身に脱帽

ある方面で物議をかもしたこれらが、 ↓ こうだったわけです。奇しくも先日、NHKのクローズアップ現代で動画投稿生活者を特集していたみたいですが。もうすこし放送が後なら、彼も「炎上で稼ぐ男」枠で取材されていたかも。 それにしても、ええ根性しとるなー…

AKB対談であらわになった宇多丸との「すれ違い」と、秋元康の「勘違い」

先週の土曜日に放送されたラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」内でオンエアーされた宇多丸(以下敬称略)とAKB48の総合プロデューサー秋元康の対談が、一部で話題になっている。秋元康氏「AKB 万策尽き果てた」 - ライブドアニュ…

死刑希望死刑囚と『完全自殺マニュアル』

安倍新政権になって初めて死刑が執行された。興味深いのは、死刑囚3人のうちの1人と、司法当局、そして死刑制度に反対する人権団体等の三者の主張が、絶妙にチグハグになっているところだ。 すでに報道されているように、死刑囚3名のうち1人は死刑になること…

脱ニートして約半年のオレが働いてみた感想を書くよ

というわけでね、ぼくもうニートじゃないんですよ、ええ。黙っててごめんなさい。 半年くらい前にアルバイトで採用されて、シレっと働いてます。 プロフィールとかはめんどくさくてイジんなかったんです。 偶然にも、そのころからBlogosさんに転載されはじめ…

【書評】これは「就活小説」ではなく、「お前ら」の小説だ〜朝井リョウ『何者』〜 ★★★★★

先日の直木賞を受賞した朝井リョウ『何者』は、就活に挑む大学生たちの青春小説。何者作者: 朝井リョウ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/11/30メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 317回この商品を含むブログ (96件) を見る書店で初めて本書を開いたと…

大東市児童の自殺と、海外の「抗議としての焼身自殺」にちがいはあるか?

大阪府大東市で、他の学校との統廃合による母校の廃校に悩み、小学5年生の男の子が特急電車に飛び込み自殺した事件。 http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20130215-1085545.htmlかなり衝撃的で、事実ぼくの周りでもちょっとした話題になっ…

なぜ社会人女性は後輩と疎遠になるのか

突然だが、拙ブログにタレ込みがあった。 都合上「シスターK」という匿名で紹介するこの証言者は、大学の先輩にある「法則」を見つけたという。 それは、後輩と積極的に交流を持とうとするのがOB、つまり男性の先輩ばかりで、反対にOG、つまり女性の先輩が積…

【映画評】地雷臭がしてまさか本当に地雷の訳ないと思ったら本当に地雷だった件〜トム・クルーズ主演『アウトロー』(原題:JACK REACHER)〜20点

この特報を最初に観た時、あふれ出る「地雷臭」に劇場でつい「あっ」て小さい声を出しちゃった記憶があるんですが。 けれど観もせずに批判はよくない。観てから言おうということで、ついつい観てしまいました。結果、自分の感覚は信じるべきだってわかりまし…

『サルチネス』を古谷実ビギナーにこそ読んでもらいたい訳

古谷実の『サルチネス』2巻。サルチネス(2) (ヤンマガKCスペシャル)作者: 古谷実出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/02/06メディア: コミック購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見る1巻を読んで予感があり、さらにこの2巻で確信したこ…

お前が芸術だと思うんならそうなんだろう。お前の中ではな

今月のはじめ、著名な台湾人(これは自分でも謎のミス。本当はシンガポール出身)の写真家がわいせつ図画頒布容疑で逮捕された。ギャラリーで男性器の写った写真集を販売したためだ。この件で、彼と関わりを持っていたアーティストらが盛んに彼を擁護してい…

【映画評】時期が時期だけにちょっとアレなとこもありますが〜ラッセル・クロウ、ベン・アフレック『消されたヘッドライン』〜75点

ある殺人事件を取材していた新聞記者のカル(ラッセル・クロウ)は、その事件が大学時代からの友人で代議士スティーヴン(ベン・アフレック)の愛人が死んだ事故と関係することを知る。そして彼はその背後に、ある巨大な軍需産業の利権をめぐる陰謀のしっぽ…

【書評】これこそ俺たちが思い描くリア充どもの就活〜石田衣良『シューカツ! 』〜★★☆☆☆

IWGPシリーズや『4TEEN フォーティーン』などで知られる直木賞作家の石田衣良が、就活に挑む大学生らを描いた小説が、この『シューカツ!』だ。シューカツ! (文春文庫)作者: 石田衣良出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/03/10メディア: 文庫購入: 1人 ク…

なんかよくわかんなくなってきたAKBの恋愛禁止令

峯岸丸坊主事変から板野の卒業発表と、怒濤の炎上マーケを繰り出し続けるAKBなのだが、追撃がとまらない。http://shukan.bunshun.jp/articles/-/2336明日発売の週刊文春でスキャンダルの主役となるのは先の総選挙で3位だった柏木由紀。 おさらいしておくと、…

【書評】羽田圭介『ワタクシハ』★★★☆☆

芥川賞に2度候補になった羽田圭介の『ワタクシハ』は、「就活小説」として手に取った人も多いのではないだろうか。ぼくのいた大学の生協でも、いよいよシーズンに突入した就活生たちに手にとってもらうことを念頭に売られているようだ。「ワタクシハ」 (講談…