いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

【今年公開&配信198本】2021年度映画総合ランキング ※お詫びあり

恒例の年間映画ランキングのお時間です。 今年は668本鑑賞し、日本公開、配信は198本でした。 198本の中からランキングを決めます。もう10本では収まりきらんということで、すでに邦画、洋画、配信に決めました。 タイトルにあるとおり、数本、「これは入れ…

『明け方の若者たち』が悪いんじゃない。ぜーんぶ今年の邦画たちが悪いっ!

今年2021年は、東京の井の頭線沿線や中央線沿線の下北沢や明大前、高円寺といった若者に人気のエリアが印象的な役割を果たす邦画が多く誕生した。そんな今日、大晦日に名実ともに今年を締め括る形で公開される映画が『明け方の若者たち』だ。 www.youtube.co…

人口900万人に救急車わずか45台のメキシコシティで活躍する“闇救急車”の実態 『ミッドナイト・ファミリー』

(C)_FamilyAmbulanceFilmLLC_Luke_Lorentzen 世界は広い。まだまだ知らないことがたくさんある。ドキュメンタリー映画を観る醍醐味は、自分の全く知らない時間・場所に連れて行ってくれるところにある。『ミッドナイト・ファミリー』もそんなドキュメンタ…

『ラストナイト・イン・ソーホー』で連想した5本の作品<微量のネタバレが含まれます>

今年の大傑作の1本といえばエドガー・ライト監督の『ラストナイト・イン・ソーホー』だ。映画とその歴史に対して常に批評的な姿勢をとり続けるライト監督であるからして、もちろん本作にもさまざまな過去作の引用、パロディが隠されているが、それらとは別に…

苦労人・錦鯉に優勝もたらした『M-1』の気まぐれな“女神” 相反する2つの要素

『M-1グランプリ2021』王者・錦鯉 50代と40代のコンビの優勝という劇的な結末で幕を閉じた『M-1グランプリ2021』。 マヂカルラブリー優勝という驚がくの答えを出した昨年も偉そうに分析していたのだが、このとき書いた傾向は今年も継続し、より深化している…

『水曜日のダウンタウン』“双子芸能人”の説 なぜ「怖い」と感じるのか

先日、『テレビ千鳥』が優しさで巧妙に隠した悪意について書いた。 iincho.hatenablog.com 一方、“悪意”の表出とそのバリエーションにおいては、当代一と言われる『水曜日のダウンタウン』の15日放送回「ザ・たっちにもピンの仕事あるにはある説」もすごかっ…

「青春の犠牲者」か?それともこれが「本当の青春」か? 男性ブランコが味わった“大学文系サークル”の闇

『キングオブコント2021』準優勝に続き『M-1グランプリ2021』でも準決勝進出 躍進が続く男性ブランコ 『キングオブコント2021』で惜しくも準優勝、『M-1グランプリ2021』でも準決勝まで勝ち進んだ男性ブランコ。躍進する2人がニューヨークのYouTubeチャンネ…

「漫才論争」という”愚問" 「こんなの◯◯じゃない」と叩くのが恥ずかしい理由

自分があまり詳しくないジャンルにおいて“未知のもの”を観たとき、人は二通りの反応をする。「こんなの○○じゃない」と拒絶するか、「こんな○○初めてだ」と驚くかだ。 もう来週に迫った今年の『M-1グランプリ』だが、昨年のマヂカルラブリー優勝の際、彼らの…

10代女子たちのバカンスと思いきや…“いま・ここ”に集中できない我々を風刺した映画『ひと夏の体験』

www.youtube.com 3人の女子高生(?)が、どこかの南国の浜辺にバカンスにでかけた様子を淡々と描く映画『ひと夏の体験』は、一見すると終盤までほとんど何も起きない、つまらない映画に思える。非日常的な場所を訪れ、開放的になったうら若き乙女たちが、乳…

『テレビ千鳥』料理企画に仕掛けた“美味しさで包んだ悪意”

「誰も傷つけない笑い」がもてはやされる今の時代。テレビ番組の視聴者の鼻は敏感に「悪意」を嗅ぎつけ、どんな番組も「悪意」の取り扱い方を誤れば、ネット炎上する。 でも、お笑いと「悪意」は不可分だ。お笑い番組は必ずどこかで「悪意」のはけ口を探して…