いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座、直毛によるブログ。今ここに、ポスト宮根誠司を目指すことを誓います。

岸部四郎を追悼 『ガキ使』“落とし穴回”を説明する東スポにモニョッたので訂正してみる

岸部四郎が亡くなった。 もうずい分前からメディアで見ていないので「過去の人」といえばそれまでなのだが、それでも一抹の寂しさを感じてしまうのは、『ガキの使いやあらへんで』での通称「落とし穴回」が脳裏にあるからだろう。ぼくにとって岸部さんといえ…

「ダーク・ユニバース」から決別することで傑作になった2020年版『透明人間』

コロナですっかり劇場で鑑賞する機会が少なくなってしまったが、最近観た中で特に面白かった何作かについて感想を書いておきたい。まずは『透明人間』だ。 元々は「ダーク・ユニバース」シリーズとして企画がスタートし、それを断念した末に作られた本作。 ……

女が話し始めるときの3つの口癖

女の人が話し始めるとき、「待って?」「聞いて?」「一個言っていい?」という口癖があると思う。 本当によく聞く印象がある。体感としては、100人中1億人ぐらいに言われる気がする。それぐらいよく聞く。 一方、男からこうした言い回しを聞くことはまずな…

最近、年をとったと感じたまさかの瞬間

これは親譲りなのか何なのかは分からないが、結構老けにくいタイプだと思う。 父親は早死だったのでよく分からないが、そろそろ60代の母親もよく「若い」と言われるので、比較的若いのだろう。そういう遺伝子を半分は受け継いでいるようだ。 自分自身でもこ…

<外見>×<中身>×<環境> ルッキズムの残酷な構造をえぐるドラマ『宇宙を駆けるよだか』

www.youtube.com 『宇宙を駆けるよだか』メインタイトル ネットフリックスのオリジナルドラマ『宇宙(そら)を駆けるよだか』。若いキャストが集まったいわゆる「学園モノ」なのだが、痛烈なメッセージが含まれている。 タイトルの「よだか」とは、おそらく…

これが2020年の『若草物語』 グレタ・ガーウィグが仕掛けた素敵な“詐術”

古典的な名作をリメイクする際には、当然ながら、超えなければならない「ハードル」がいくつかある。 ルイーザ・メイ・オルコットの超超超有名古典『若草物語』を、いま一番イケてる(死語)監督の一人、グレタ・ガーウィグと、『レディ・バード』でヒロイン…

壮観な会社版「強さのインフレ」ケヴィン・スペーシー主演『マージン・コール』 大企業勤めの人ほど観てほしい

マージン・コール (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video ケビン・スペイシー主演の金融映画『マージン・コール』。舞台は2008年の大手投資会社。「リーマンショック」の爆心地である「リーマン・ブラザーズ」をモデルにしている。難しい金融の…

アンジャッシュ渡部の不倫 自分がスケベな俗物だと自覚あるものだけがクリックしなさい

今回の件について、前々からの私見とそう変わりはないのだが、今回も、おそらく多くの人が勘違いしている。 今回の騒動は、とんでもない大問題なのか。 ちがうよ? こんなの、一般家庭でもよくあることである。ある男が、婚姻外の女たちと致しちゃっただけ。…

本官、「初めて知った」警察であります

サムネイル 困ったときは いらすとや 今まで黙っていたが、本官は「初めて知った」警察なのである。「初めて知った」という表現を見ると、本官は気になってしかたがない。別に誰かが「初めて知った」と使ったとしても、それを指摘はせずに黙っているので、正…

世界に“粋”が足りてない

インターネットの古い賢人の言葉に「(ネット掲示板を使うのは)ウソをウソだと見抜ける人でないと難しい」という格言がある。 この言葉には一定の真理はあると思うが、ある重要なことが抜け落ちている。「ウソをウソと見抜く」ことがどんなに難しかろうと、…

【随時更新】ニューヨークのニューラジオがおもしれーんですよ! 傑作回を独断と偏見で紹介【芸人ゲスト回】

これが昨年秋に行った本当のニューヨーク 結成10年目のお笑いコンビ、ニューヨークのYouTubeラジオ「ニューラジオ」が面白い。 コロナ禍より前から、ニューヨークのタチの悪い(褒めてます)コントが面白いなーと思っていて、昨年の『M‐1』での「最悪や!」…

ビル・マーレイに憧れたあの頃…

子どもの頃、ビル・マーレイに憧れていた。 出会ったのは、ビルがピーター博士を演じた映画『ゴーストバースターズ』だ。父親が借りてきたこの映画を観たことが、ぼくの人間性を決定づけることになる。 ゴーストバスターズ (吹替版) 発売日: 2013/11/26 メデ…

俺たち“ショボいホワイトカラー”は必見! 6年遅れでも激推ししたい『SHIROBAKO』

『SHIROBAKO』というアニメが面白いのである。全24話、一気に観てしまった。 SHIROBAKO Vol.1 プレミアム BOX (初回仕様版) [Blu-ray] 発売日: 2016/11/23 メディア: Blu-ray 2014年の作品である。何を今さら、と言いたいのは分かっている。 アニメには詳し…

鬼才だって仕事は不安と心配でいっぱい!映画『マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン』

在宅勤務がもう2ヵ月以上続いており、働いているのか働いてないんだか分からないような感覚になってきたのだが、今回紹介する『マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン』は、仕事について考えさせられる一作だ。 マイ・ライ…

ロッククライマー映画だと思ったら激アツ“バディ・ムービー”『ドーンウォール』

www.youtube.com ロッククライマーといえば、 これとか、 これのイメージしかないド素人で、トミー・コールドウェルのトの字も知らない人間だったが、何の気なしに見た彼のドキュメンタリー映画『ドーンウォール』が凄まじかったので紹介したい。 本作は彼が…

ポカリのCMが憎い

ポカリスエットのCMが新しくなった。これが、外出自粛期間でただでさえテレビをつけっぱなしにしていることが多くなったぼくにとって悩みの種なのだ。このCMがテレビから不意に流れ出すと動機が高鳴り、全身の毛という毛が逆立っているのが自分でも分かる。…

【ほとんど『ザ・ノンフィクション』】荒れに荒れまくる『テラハ』最新回が暴いてしまったベール

動画配信サービス「Netflix」で配信中の人気リアリティーショーシリーズの最新シリーズ『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』が、急激に面白くなっているとぼくの中で話題だ。 普段は熱心な視聴者でなく、飛び飛びで観ているのだけど、先週配信された回は配信直…

“反”道徳と“非”道徳が激突し、後には何も残さない…暴力映画『ハングマンズ・ノット』の潔さ

www.youtube.com www.netflix.com ここ最近のコロナの影響で、家にこもりがちとなり、ますますNetflix、アマゾンプライム・ビデオへの依存が加速しているのだが、今回は掘り出し物の一作を紹介したい。 京都芸術大学在学中に阪元裕吾監督が撮った本作『ハン…

東野幸治の”芸人ウォッチ術”が花開くエッセイ『この素晴らしき世界』

この素晴らしき世界 作者:東野幸治 発売日: 2020/03/13 メディア: Kindle版 東野幸治は掴みどころのないお笑い芸人だ。 20代の頃には『ダウンタウンのごっつええ感じ』にレギュラー出演し、放課後電磁波クラブ、パイマンといった名キャラクターを生み出した…

すばらしい日々

というわけで、実は離婚していたのである。 離婚はおろか、まさか結婚できるなんて思っていなかったので、離婚させていただくなんて光栄だ。自分が離婚できるなんて思ってもみなかった。 そんなことで、本稿は「最近離婚した者による離婚の雑感」である。な…

北欧メルヘン殺りく映画『ミッドサマー』が“ホラー映画”でない理由

www.youtube.com 話題の映画『ミッドサマー』を観てきた。すでに公開前からSNS上で話題となっている作品だが、アリ・アスター監督本人が、「ホラー映画でない」と話していたことが、すでに堪能した一部ファンから「どこがやねん(笑)」と、愛情込みのツッコ…

芸能人の不祥事が起きるたび、ぼくがミスチル桜井に感謝する理由

芸能人が不祥事を犯し、刑罰や社会的制裁を受けるたびに、同時に彼らが出演した作品、奏でた音楽などの「処遇」の扱いまでもが話題に及ぶようになって久しい。 実際、SNS上には「彼の出ている作品はもう見ない」「反吐が出る」などと罵っている声を目撃する…

驚がくの全編ワンカット『1917』劇場で“従軍”すべき理由

www.youtube.com サム・メンデスの『1917 命をかけた伝令』を公開初日に観てきた。第一次大戦中、味方の兵士1600人の命を救うため、伝令に飛び出した若いイギリス軍兵士2人を描いた戦争映画だ。 すでに知れ渡っているとおり、本作は全編ざっと2時間あまりを…

自分の中の「ドキュメンタリー観」のうかつさを恥じ入ってしまう映画『さよならテレビ』の衝撃

観たのは渋谷・ユーロスペースだったが、観終わったあと、劇場の明かりがついてもしばらく座ったまま考え込んでしまった。誰かと話したいことが山ほど出てくる。いい映画を観終わったあとに襲われる感覚だ。 本作『さよならテレビ』は、2018年に制作された東…

“史上最強”ジェニファー・ロペスが股間も心も直撃! 映画『ハスラーズ』がマブすぎる

www.youtube.com ジェニファー・ロペス史上最強のジェニファー・ロペス ジェニファー・ロペスといえば、90年代後半から2000年代まで「エロくて強え女」の人類代表みたいなところがあるのだが、個人的にはここ十数年ほど鳴りを潜めていた印象は否定できない。…

まるでドキュメンタリーの緊張感 “異端であり正統”な震災映画『風の電話』

東日本大震災からもうすぐ9年が経とうとしているが、先週公開された『風の電話』は、異色の「震災映画」だ。 3.11で家族を失った女子高生・ハルが、叔母と暮らす広島・呉から、故郷の岩手・大槌までをヒッチハイクして帰るロードムービーである。道中でさま…

芸能人の不倫叩きは”アンフェア”だ

寝ても覚めても 発売日: 2019/03/06 メディア: Prime Video 芸能人の不倫が発覚して、ネット上でボッコボコになっている光景をみるたびに、つくづくアンフェアだなあという感情に襲われる。 そもそも、不倫について配偶者以外の第三者がガタガタ騒ぐことじゃ…

必見のドキュメンタリー『M-1アナザーストーリー』 「横の線」と「縦の線」の凄み

見よう見ようと思っていた昨年の『M-1グランプリ2019』の舞台裏を追ったドキュメンタリー番組『M-1アナザーストーリー』をようやく観た。 M-1好き、いや、お笑い好きは全員正座して観るべきドキュメンタリーだった。今月26日まで観られる。 tver.jp 史上最多…

「大人の不在」を通じて『ギャングース』が描く日本の残酷な真実

ギャングース 発売日: 2019/06/05 メディア: Prime Video 一昨年、見そびれて一番後悔していた映画『ギャングース』。『サイタマノラッパー』シリーズの入江悠監督作だが、先週末、アマゾンプライム・ビデオで100円レンタルとなっていたの目ざとく見つけ、つ…

千鳥『相席食堂』が伝える“ロケ番組”の奥深さ

千鳥の『相席食堂』がおもしろいんじゃあ…。アマプラで3周目に入ったんじゃあ…(ここまでVCノブ)。 ABC朝日放送で、毎週火曜の深夜に放送中のこの番組。すでに昨年2月期のギャラクシー賞を受賞しており、テレビ好事家からしたら「何を今さら」という物件で…