いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】クイア・スタディーズ/河口和也

クイア・スタディーズ (思考のフロンティア)作者: 河口和也出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/12/18メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (17件) を見る今年の11月は、同性愛をめぐる話題が多かった。5日には…

【書評】「ストーカー」は何を考えているか / 小早川明子

「ストーカー」は何を考えているか(新潮新書)作者: 小早川明子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/10/17メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る「ストーカー」という言葉が一般的に認知されてから、すでに10年以上がたっているが、いまだにそうし…

「誰も本なんか読まない!」と言いつつ著書を出したがるIT経営者が矛盾していない理由

先日、本に関する面白いツイートを見かけました。この間会った編集者が「いまどき誰も本なんか読まない!とかエラそうな感じで言うIT系の経営者が自分の本は出したがるんですよ。なんなんですかねー」と言っていた。— suzuky (@suzuky) 2015, 11月 20自分の…

「書くぼく」と「読むぼく」 この困難な同居

文章を書くコツとして「読み手の気持ちになって書きなさい」というのはよく言われることだ。 「書き手が書きたいこと」と「読み手が読みたいこと」は、得てして重ならないものだ。例外として、一部の大天才が「書きたいこと」を書いて、読み手をまったく知ら…

【映画評】エベレスト 3D

https://www.youtube.com/watch?v=6H9hN1rlNH4:MOVIE 1996年に世界最高峰、エベレストで起きた大量遭難を描いた一作。ジェイソン・クラーク、ジェイク・ギレンホール、ジョシュ・ブローリンらが登山家を演じ、さらにクラークが演じる主人公の妻には、ただ実…

老害がスマートに表舞台を去っていく方法――「キングダム」から考える

いつの世にも「懐古厨」「老害」というのはいるものです。だいたいこのふたつは"併発"しており、そういう人は酒席などで遠い目をしながら、あのころはよかっただのお前らなんてまだまだだのといって、AVのジャケットみたいに修正がバリバリかかった「黄金時…

"アイドルを推す"ってそういうことなの?

「1000年に1人のアイドル」「天使すぎるアイドル」などと謳われるRev.from DVLのメンバー、橋本環奈に関する半年以上前の記事を、今日たまたま目にしました。 「1000年に1人のアイドル」といわれ、大ブレークした橋本環奈(16)に対し、テレビ局側が…

来た球を打つ

ぼくのような社会的産廃でも、ときどき異業種懇親会みたいなのに呼ばれて酒を酌み交わすことがあるのです。そういうときに、偶然となりあわせたキャリアだとかなんだと人をだまくらかしているコンサル風情の方々が、「いいんちょさんは、5年後、10年後にはど…

「優しい虚報」は無実なのか

先日、こういう記事を目にした。雰囲気最悪で退社続出の日テレ・アナウンス部を一変させた水卜アナの女子力とは - 女子アナマル秘ジャーナル - 連載コラム|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]民放でも特に厳しい雰囲気だったという日テレアナ…

【映画評】サヨナラの代わりに

昨年の夏ごろ、日本でもにわかに盛り上がったアイス・バケツ・チャレンジ。なんすかそれ? という人から、にわかに首を突っ込んだことを思い出し恥ずかしくなった人まで様々だろうが、あの運動は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)という全身の筋力がしだいに衰え…

【映画評】マイ・インターン

ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイが共演するコメディ映画。ハサウェイ演じる叩き上げのECサイト経営者と、ひょんなきっかけからやってきたデ・ニーロ演じる高齢インターンの交流を描いている。 鑑賞前は、きっとデ・ニーロがいつものように偏屈な頑固…