2025-01-01から1年間の記事一覧
現在公開中の『爆弾』。面白いのはもちろん、とにかく佐藤二朗がいい。絶品。福田雄一作品でしか彼を知らない人にも見てほしい。いや、福田作品でしか彼を知らない人に“こそ”見てほしい。自身で監督した『はるヲうるひと』や、和製スリラーの名作『さがす』…
ヒップホップ・アーティストの伝記映画と言えば、『8 Mile』や『 ストレイト・アウタ・コンプトン』があるが、現在公開中の『KNEECAP/ニーキャップ』も、その1作に数えられるだろう。この3作は当該のアーティスト本人が出演や裏方として関わっている共通点…
コーエン兄弟の『ファーゴ』などでおなじみで、目がギョロッとした顔が印象に残る俳優、ウィリアム・H・メイシー。彼が2014年にメガホンを取った『君が生きた証』という映画がある。本作は表現することについて、その倫理についてとても興味深い問いを投げか…
政局を決める大事な国政選挙の日なのに申し訳ない。今日は全然関係ないある映画について語りたい。 それは、『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフがネオナチに潜入するFBI捜査官を演じた映画『アンダーカバー』(2016)だ。 ここから、都合上…
現在、オフシーズンの「Mリーグ」だが、各選手を語るうえでなくてはならないものがある。二つ名、ニックネームである。 純粋な競技麻雀として観戦している人には、「何が二つ名だ。そんなものは雀力はおろか、麻雀の勝敗にも関係ないぞ」と思われるかもしれ…
(ネタバレ全開) かつて一世風靡し、ハリウッド・ウォークにもその名前が刻まれた女優エリザベス・スパークル(デミ・ムーア)は、いつの間にか忘れ去られ、今では些末なフィットネス番組のMCを務めるのみ。50歳を迎え、自身の容姿の劣化をひしひしと感じ、…