いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

テレビ

ニュー速民たちは意外と「道徳」のある人々だった 〜きらっといきるの偉大なる冒険2〜

昨夜、ネット上で少なからぬ反響を呼んでいたのがETV「きらっといきる」のスピンオフ企画「バリバラ」のSP版、「笑っていいかも!?」だ。 障害者(しょうがいしゃ)の、障害者(しょうがいしゃ)による、障害者(しょうがいしゃ)のためのバラエティー番組…

昨日のフジの「たけしの教育白書」がすごく残念だった件―今のテレビの「テレビ的なダメさ」について―

例年は出ているはずの爆笑太田の不参加と、なによりも生放送でないということで端から期待していなかったが、なんとなくフジテレビの「たけしの教育白書」を見てしまった。 しかし見始めて知ったことに、なんとその番組には、僕が学部時代に一度か二度かはお…

「面白い体験」は「面白い話」ではない 〜お笑いオセロの法則試論〜

つい先日、お笑いについて語ること自戒していたのに、またこういうことを書いてしまう。いや、今回は笑いというよりも、ユーモアだということでどうかお許しを。 先ほど、堂々たるスカルプD一社提供のバラエティ番組『芸人報道』が放送されていた。今回は特…

お笑いの即興性と計画性の間に横たわるジレンマ

お笑いを、しかも一介の視聴者がネットで語ることほど愚かなことはないということを基本的な生きる指針としながらも、やはり一年に一度や二度は「こじらせてしまう」ことが今でもあり、今日のこの文章もその「病態」であると思っていただきたい。今回こじら…

一番大切なのは、今日もこうして彼女がはつらつと生きているということなのだから

沢尻エリカ衝撃の暴露 “涙の謝罪”は演技「絶対したくなかった」 女優沢尻エリカ(24)が07年の不機嫌騒動で涙の謝罪をしたことについて「あれは間違い。絶対したくなかった」と言い、演技だったことを暴露した。米CNNが運営する情報サイトの取材に明…

マスメディアが陥った、常に新しく、常におもしろくという隘路

前回に続いて、日本テレビの24時間テレビの話から。 おそらく多くの国民が、この番組に対してすでにうんざりしている。そして、「もう24時間テレビはうんざいだよね」という話も、すでに語りつくされてうんざりしている。それでも、おそらく来年も夏休み終盤…

偽善者に「偽善者」言われたら リア充に「リア充」言われたらもう何も言えない

24時間テレビが終了して、TwitterのTLがにわかに「偽善」で盛り上がっていた。しかし、だいたいこの番組は毎年のようにその手のことが叫ばれている。僕にとっては子供のころから、長い休みに何も成し遂げられなかったことへの後悔と24時間テレビのしでか…

「老い」について考えてみた(後編)〜『サマーウォーズ』見たよ編〜

ここまで書いてきたように、「一番しんどくなる時期」でありかつ「一番孤独になりやすい時期」である日本人の老後は、医療技術の向上によって、ありがたいことに天井知らずに伸び続けている。 その期間をいかなる形でまっとうするか。 □ そのことは、先に昨…

「老い」について考えてみた(前編)〜100歳超高齢者不在問題編〜

東京都内最高齢の男性として都から認定を受けていた男性が、実は何年も前に死亡していたという事例を受けて自治体の調査が全国的に行われ、100歳超の高齢者の所在不明の事例が複数あることが、ここ最近取り沙汰されている。 100歳を超えるというと珍しいよう…

売り物になる「顔」と売り物にならない「顔」

人の「顔」について興味があるとは前に書いたけれど、その続き。 テレビを見ていると、有名人ではない一般の「テレビに映ること」が本職でないという人も、当然何らかの形で画面に映るということがある。 そういうとき、なめらかだったはずだったもののなか…

僕らはなぜ<顔>から目を逸らしてしまうのか

<顔>、というものに興味をもっている。 いや、正確にいうとそうではない。厳密に言えば、なぜ僕らは人の特に顔に惹かれるのか、ということに興味がある。 今ここにいない恋人や家族を想うとき、僕らは当たり前のように相手の<顔>を思い出す。いやいや、…

あれを「神の手」なんて崇めてる場合じゃなかった

開催中のワールドカップで、立て続けに起きている誤審問題が議論になりはじめている。 予選リーグでも、トラップがハンドだったんじゃないか(しかも二度!)というブラジル代表ルイス・ファビアーノの「疑惑のゴール」が物議を醸していたが、その後日本時間…

無害ゆえに無敵、でも不快!な「やれやれ」的現代の主体

ここ最近、サッカー日本代表が勝てば話の種でもしぼり取ろうかと選手の親にまで追い込みをかけたり、デブはこの世の悪だと言わんばかりに相撲協会を叩きまったりするマスコミ。持ち上げるやつは一斉に持ち上げて、たたきのめすやつは一斉にたたきのめすよう…

はやぶさの件でNHKが叩かれたのも、一種の「シチュ」なのである

あとで食べようと置いておいたら思いのほか冷めるのが早くて、結局ほおばったときには期待していたほどおいしくないという苦い経験をよくする。今回も、思いついたままほっといたら一気にネタとしての新鮮度が低下していったのが、「はやぶさ」である。 □ 調…

ブブゼラとワールドカップに見る「文化」の問題

ワールドカップが先日開幕したがそんな中、以下のような記事を読んだ。 ブブゼラ禁止検討…仏エブラ「眠れない」 スタンドで吹き鳴らされる民族楽器ブブゼラの使用禁止を南アW杯組織委員会が検討していることが13日、分かった。ジョーダーン組織委員長が「…

ホントに終了したのはj-popではなく…

VIPPERな俺 : j-pop終了のお知らせ 初音ミクがオリコン1位初音ミクのコンピが一位を飾ったというニュースを受けての話なのだけれど(それにしてもオタソングって大枠ではj-popにもいれてもらえないんだろか?)、どうやらそうらしい。 だがこの表現は少し語…

人はいつ「終わる」のか

最近、ある本の中である意味すごく「怖い」箇所を読んだ。それは、西武百貨店の元経営者でパルコやセゾングループも創設した辻井喬(=堤清二)と、社会学者でフェミニストの上野千鶴子の対談本、『ポスト消費社会のゆくえ』にてだ。 それは今では考えられな…

クリエイターだって「ファンのツボ」だけ圧しつづけてはいられないっ!

最近ドラマ「古畑任三郎」のシリーズを見かえしている。いや、見返しているというのは不適切で、机に向かって書き物をしながらBGMとして録画した古畑を「聴く」のである。子どもの頃からこの番組をテープがすり切れるほど見たおしたぼくは、情景を瞳に映さず…

沢尻エリカが高城氏に抱いた「かけがえのないキモさ」について

おそらく日本人で最も悲惨なゴールデンウィークをすごした一人は沢尻エリカの夫、いや、もはやこの「夫」の前にもうっすら「元」という字が浮かび上がりつつあるのかもしれない。ハイパーメディアクリエイターの高城剛だろう。 実際にエリカ様が高城氏のこと…

バラエティ番組がのこす最後のフロンティア〜きらっといきるの偉大なる冒険〜

教育テレビで毎週金曜日に放送している『きらっといきる』。障害者の活動をとりあげているこの番組の先々週の放送では新企画(? 番組内の一企画なのか、本編とは別のスピンオフというあつかいなのかはまだよくわからない)がスタートしていた。それを先週の…

愛の告白は必然的に時期尚早である

岡村隆史「キスしていい?」問題 最近、初主演映画のPR活動で、ナイナイの岡村隆史がいろんなバラエティ番組に出まくっている。 昨日もくりぃむしちゅー上田晋也がMCをつとめる「おしゃれイズム」に出演していた。 その中で、岡村の恋愛経験についての話にな…

Twitterドラマに不満を持つのは、カーアクションを見て「俺はこんな危ない運転しねーよ」と不満に思うのと同じでしょ?

まぁ、タイトルでほとんど言いたいことを言ってしまっているわけだが。 昨日放送されたフジテレビ系ドラマ『素直になれなくて』。ドラマ内でTwitterが登場するということで、放映前からTwitter界隈では不安視する声が上がっていた。その不安はわからんでもな…

ぼくらが最初に迷惑をかけるのはいったいだれか?

先日、一月に放映されたNHKスペシャル「無縁社会」へのTwitter上での若年層の反響をうけて放送された追跡!A to Z「無縁社会の衝撃」。 そのことについてはすこしここでも書いた。 実はその番組についてまとめたサイトがあるというのを、Twitter上のid:yohash…

「無縁社会」と試されるネットの可能性

今夜、NHKでは追跡!A to Z「『無縁社会』の衝撃」が放送されていた。 一月に放送されたNHKスペシャル「無縁社会」のオンエアー中にTwitter上の#muenなどでつぶやかれた発言や反響をうけ、今回は前回よりぐっと年代を下げた30代や20代の、今まさに無縁の状態…

枕もとのディスコミュニケーション 〜NHKスペシャル「命をめぐる対話」をみて〜

「閉じ込め状態」というのを知っているだろうか。発病すると体中の筋肉という筋肉が次第に動かなくなっていく筋ジストロフィーなどの難病や脳損傷の病状が進行していった先、待ち受けているのは腕や足どころか、だれでも簡単に持ち上がりそうなまぶたの筋肉…

NHK「激震 マスメディア 〜テレビ・新聞の未来〜」についての私見と少しばかり「テレビ」について

NHKスペシャル NHKでは何日も前から番宣していたし、Twitterとの連動などかなりの気合の入れようが伝わってきたのだが、たまたま前日にこの番組紹介ページを見ていやな予感がしていた。ゲスト紹介欄だ。 ●日本新聞協会会長 内山斉 ●日本民間放送連盟会長 広…

心・技・体という制度について

朝青龍が「不祥事」を起こした後で、バカの一つ覚えのように何かと繰り返されるようになったのが、この「心・技・体」という言葉だ。しかし、彼に対するバッシングが激しくなっていくにつれ、どうもこの「心・技・体」が今まで角界の「セルフマネジメントシ…

ラサール石井『笑いの現場』

笑いの現場―ひょうきん族前夜からM‐1まで (角川SSC新書)作者: ラサール石井出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ発売日: 2008/02/08メディア: 新書購入: 5人 クリック: 145回この商品を含むブログ (45件) を見るラサール石井といえば、僕の中では一…

悲しみの二番底

17日は阪神大震災からちょうど15年ということで、テレビは各局がドキュメントなどなんらかの特集を組んでいたけれど、高村薫がゲスト出演していた「追跡!AtoZ」が特に興味深かった。 この番組で取り上げていたのは、大阪大学の研究チームが考えた「復興曲線…

M-1はM-1戦士が生まれたとき、“終わった”のではないか?

今年も残すところあと十数日となり、もはや年末の風物詩とさえなったM-1が明日開幕する。今年は出場ラストイヤーとなる笑い飯の悲願の初戴冠なるか、南海キャンディーズの再登場、さらにはキャンパスナイトフジ視聴者にとっては我らがハライチがどこまで優勝…