いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座、直毛によるブログ。今ここに、ポスト宮根誠司を目指すことを誓います。

【ほとんど『ザ・ノンフィクション』】荒れに荒れまくる『テラハ』最新回が暴いてしまったベール

動画配信サービス「Netflix」で配信中の人気リアリティーショーシリーズの最新シリーズ『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』が、急激に面白くなっているとぼくの中で話題だ。 普段は熱心な視聴者でなく、飛び飛びで観ているのだけど、先週配信された回は配信直…

“反”道徳と“非”道徳が激突し、後には何も残さない…暴力映画『ハングマンズ・ノット』の潔さ

www.youtube.com www.netflix.com ここ最近のコロナの影響で、家にこもりがちとなり、ますますNetflix、アマゾンプライム・ビデオへの依存が加速しているのだが、今回は掘り出し物の一作を紹介したい。 京都芸術大学在学中に阪元裕吾監督が撮った本作『ハン…

東野幸治の”芸人ウォッチ術”が花開くエッセイ『この素晴らしき世界』

この素晴らしき世界 作者:東野幸治 発売日: 2020/03/13 メディア: Kindle版 東野幸治は掴みどころのないお笑い芸人だ。 20代の頃には『ダウンタウンのごっつええ感じ』にレギュラー出演し、放課後電磁波クラブ、パイマンといった名キャラクターを生み出した…

すばらしい日々

というわけで、実は離婚していたのである。 離婚はおろか、まさか結婚できるなんて思っていなかったので、離婚させていただくなんて光栄だ。自分が離婚できるなんて思ってもみなかった。 そんなことで、本稿は「最近離婚した者による離婚の雑感」である。な…

北欧メルヘン殺りく映画『ミッドサマー』が“ホラー映画”でない理由

www.youtube.com 話題の映画『ミッドサマー』を観てきた。すでに公開前からSNS上で話題となっている作品だが、アリ・アスター監督本人が、「ホラー映画でない」と話していたことが、すでに堪能した一部ファンから「どこがやねん(笑)」と、愛情込みのツッコ…

芸能人の不祥事が起きるたび、ぼくがミスチル桜井に感謝する理由

芸能人が不祥事を犯し、刑罰や社会的制裁を受けるたびに、同時に彼らが出演した作品、奏でた音楽などの「処遇」の扱いまでもが話題に及ぶようになって久しい。 実際、SNS上には「彼の出ている作品はもう見ない」「反吐が出る」などと罵っている声を目撃する…

驚がくの全編ワンカット『1917』劇場で“従軍”すべき理由

www.youtube.com サム・メンデスの『1917 命をかけた伝令』を公開初日に観てきた。第一次大戦中、味方の兵士1600人の命を救うため、伝令に飛び出した若いイギリス軍兵士2人を描いた戦争映画だ。 すでに知れ渡っているとおり、本作は全編ざっと2時間あまりを…

自分の中の「ドキュメンタリー観」のうかつさを恥じ入ってしまう映画『さよならテレビ』の衝撃

観たのは渋谷・ユーロスペースだったが、観終わったあと、劇場の明かりがついてもしばらく座ったまま考え込んでしまった。誰かと話したいことが山ほど出てくる。いい映画を観終わったあとに襲われる感覚だ。 本作『さよならテレビ』は、2018年に制作された東…

“史上最強”ジェニファー・ロペスが股間も心も直撃! 映画『ハスラーズ』がマブすぎる

www.youtube.com ジェニファー・ロペス史上最強のジェニファー・ロペス ジェニファー・ロペスといえば、90年代後半から2000年代まで「エロくて強え女」の人類代表みたいなところがあるのだが、個人的にはここ十数年ほど鳴りを潜めていた印象は否定できない。…

まるでドキュメンタリーの緊張感 “異端であり正統”な震災映画『風の電話』

東日本大震災からもうすぐ9年が経とうとしているが、先週公開された『風の電話』は、異色の「震災映画」だ。 3.11で家族を失った女子高生・ハルが、叔母と暮らす広島・呉から、故郷の岩手・大槌までをヒッチハイクして帰るロードムービーである。道中でさま…

芸能人の不倫叩きは”アンフェア”だ

寝ても覚めても 発売日: 2019/03/06 メディア: Prime Video 芸能人の不倫が発覚して、ネット上でボッコボコになっている光景をみるたびに、つくづくアンフェアだなあという感情に襲われる。 そもそも、不倫について配偶者以外の第三者がガタガタ騒ぐことじゃ…

必見のドキュメンタリー『M-1アナザーストーリー』 「横の線」と「縦の線」の凄み

見よう見ようと思っていた昨年の『M-1グランプリ2019』の舞台裏を追ったドキュメンタリー番組『M-1アナザーストーリー』をようやく観た。 M-1好き、いや、お笑い好きは全員正座して観るべきドキュメンタリーだった。今月26日まで観られる。 tver.jp 史上最多…

「大人の不在」を通じて『ギャングース』が描く日本の残酷な真実

ギャングース 発売日: 2019/06/05 メディア: Prime Video 一昨年、見そびれて一番後悔していた映画『ギャングース』。『サイタマノラッパー』シリーズの入江悠監督作だが、先週末、アマゾンプライム・ビデオで100円レンタルとなっていたの目ざとく見つけ、つ…

千鳥『相席食堂』が伝える“ロケ番組”の奥深さ

千鳥の『相席食堂』がおもしろいんじゃあ…。アマプラで3周目に入ったんじゃあ…(ここまでVCノブ)。 ABC朝日放送で、毎週火曜の深夜に放送中のこの番組。すでに昨年2月期のギャラクシー賞を受賞しており、テレビ好事家からしたら「何を今さら」という物件で…

除夜の鐘より100倍迷惑! 映画館でポップコーンを“抽選”する人々

映画館でポップコーンを“抽選”中の人 除夜の鐘が周辺住民のクレームによって取りやめになっているというニュースが、ここ数年は毎年のように年末のSNS上で物議を醸している。個人的には、除夜の鐘なんて「年末感を高めるためのSE」みたいなもんだし、今の家…

【今年もこの季節】2019年度いいんちょ映画祭ベスト10(+ちょっとしたおまけ)

毎年恒例のシネマランキング。今年からは「いいんちょ映画祭」と改称して開催したい。 というのも理由は簡単である。順位付けの徒労感が凄まじいのだ。 ぶっちゃけ、10位と9位、8位のちがい、なによ? という話である。 そんな順位、昨日選んでいたら変わっ…

素敵なファン感謝祭 『男はつらいよ おかえり、寅さん』

シリーズ50周年を飾り、23年ぶりに製作された『男はつらいよ おかえり 寅さん』は、旧来のファンが同窓会のようなムードが漂う、素敵な感謝祭となっている。 今よりはるか以前、本作の企画を聞いたとき、たしか、現実に思い悩む満男(吉岡秀隆)が、長い間帰…

史上最高の「M-1」は優しさに満ち溢れていた

終わった直後から「史上最高」との呼び声も高かったことしの「M-1」。 隠れキーワードは「優しさ」だったと思う。 和牛を破って最終決戦の3組に滑り込んだぺこぱは、ツッコミという概念を優しくシルクの布でくるんで別物にしてしまったような産物だ。あの田…

クロちゃんに感じる人間に対する“誤解”

今週の『水曜日のダウンタウン』SPにて、自分がプロデュースしていたアイドル候補生のカエデちゃんに告白し、フラれた安田大サーカスのクロちゃん。大いに笑わせてもらった。 何がすごいって、彼はフラれたあとに「説得」を試みようとするのである。 「待っ…

【ショートショート】多夫多妻の世紀

1日の仕事を終え、スズキは安堵のため息をついた。彼がこの物語の主人公である。 帰り支度をしていると、隣の席の同期タナカが「お、今夜は2号さんのところですか?」と声をかけてきた。 これを読んだ21世紀のあなたは、なんて不躾な会話をするんだと憤慨し…

映画『家族を想うとき』が描く「自由な働き方」の欺瞞

ケン・ローチ監督については前作『わたしは、ダニエル・ブレイク』が、かなり精神的にまいるような内容でオススメだ。今作も身構えて観に行ったが、期待通りというのか予想通りというのか、かなりヘビーな一作であった。 わたしは、ダニエル・ブレイク (字幕…

名作『クレイマー、クレイマー』34歳の俺に刺さった意外なシーン

個人的トラウマ映画『クレイマー、クレイマー』 ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープが夫婦役で共演した『クレイマー、クレイマー』という映画がある。いや、元夫婦と書くのが正しいか。 働きづめの夫テッド(ダスティン)が、子育てなど家のことを任…

「ステマ」がなぜ許されないかが分かる映画『FYRE:夢に終わった史上最高のパーティー』

「PR」をつけずにファイア・フェスティバルを告知するセレブのインスタ一例 ディズニー映画『アナと雪の女王2』をめぐり、複数の漫画家がSNS上に感想の漫画(主に褒めている)を同時間帯に一斉に投稿し、「これはありのままじゃないんじゃないか?」と、ここ…

神田沙也加・元夫のブログに非難の怪 これってそんなにダメなこと書いてる?

女性自身より 神田沙也加の離婚に関連して、別れた元夫の村田充のブログが、一部で変な方向に話が行っていた。 村田さんはブログで離婚理由について以下のように説明していた。 子どもが欲しかった私と、前向きになれなかった彼女とで折り合いがつかず、互い…

アンタッチャブル10年ぶり“共演”に感じた『全力!脱力タイムズ』の粋とプライド

『全力!脱力タイムズ』公式ホームページより アンタッチャブルが10年ぶりに共演したのにはさすがに体が熱くなってしまった。歴史的“再会”は、Tverなどでも観られるのでぜひ確認してもらいたい。 tver.jp 今回の件について、事前告知なしにあっさり行われた…

上映中にスマホ開くなバカ! 「画面見なくても分かる」映画なんてねえからな

昨日、スマホで見ながら思わず「アホか!」と、声を上げてしまったニュースがあった。 www.moneypost.jp 「なぜかと聞かれると『なんとなくスマホが気になるから』というのが正直なところですね……。映画って2時間じっとしているのが結構耐えられない。そんな…

嗚呼、わが青春の再生メディア! 映画『VHSテープを巻き戻せ!』と思い出話

「巻き戻し」という言葉が、若者に通じないという話題がしばしば浮上する。今や完全に「旧メディア」の烙印を押されてしまい、ぼくも引っ越しの際についにデッキを処分してしまったVHSだが、未だに根強いファンが存在する。 本作『VHSテープを巻き戻せ!』は…

【ショートショート】ミサイル自粛

地球によく似た惑星 これは地球から遠く離れた、地球ととてもよく似た惑星の話。 場所は、惑星の各国首脳が集結したミサイル発射基地だった。首脳陣が緊張した表情で腰掛けていたそのとき、コンコンと部屋をノックする音がして、何人もの事務官が会議室にな…

『ターミネーター:ニュー・フェイト』過去作を犠牲にしてでも作られるべきだった理由

『ターミネーター:ニュー・フェイト』。言わずと知れた超大作シリーズの続編で、今回、宣伝でも「正当な続編」と銘打たれたように、主役ではないものの、アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトンが再登場するのが目玉の一つだ。 めちゃくちゃ…

悪女・桃井かおり大暴れ! 映画『疑惑』が“胸糞悪いけど爽快”な理由

おもしろいサスペンス映画を募るまとめサイトで出会った本作『疑惑』。偶然アマゾンプライム・ビデオに入っているので観たが、当たりだった。 桃井かおりが演じる、性悪なホステス球磨子が大暴れする映画だ。 球磨子は、富山のお人好しなお金持ちの再婚相手…