いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

探しものをなかなか探せない「探し無精」の生態について

「探し無精」っていう類型の人間が、一定数存在すると思う。 なぜならぼくがそうだからだ。 人類は60億人いるわけで、まさかぼくだけの特徴というわけではないだろう。「探し無精」とは何者か。文字どおり、探しものを探すのを面倒くさがるのだが、(ぼくを含…

社会人の恋愛・結婚にまつわる「持ち込み」「調達」「現地調達」とは?

先日、知人の美人女子大生から、ある企業について聞いた話が面白かった。 東京の一等地にある誰でも知っているような大企業だが、その社員の間では、結婚に3タイプの呼び名があるという。 学生時代から交際する恋人とそのままゴールインすることを「持ち込み…

【書評】愛が冷めても憎んでも、なんとなく続いてしまう結婚生活の不思議/唯川恵「ベター・ハーフ」

ベター・ハーフ (集英社文庫)作者: 唯川恵出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/09/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (33件) を見る大手広告代理店の営業として汗を流す文彦と、商社に「腰掛け」として数年働いていた永遠子は、…

【書評】広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。

広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。作者: 本田哲也,田端信太郎出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2014/07/30メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (6件) を見る 戦略PRプランナーの本…

【映画評】壮絶な女と女の友情と逃避行!! 「テルマ&ルイーズ」(1991年)

ファミレスのウェイトレスとして生計を立てるテルマは、専業主婦の親友のルイーズを誘い、知人の別荘で休日を過ごす計画を立てる。テルマは夫に計画を言えぬまま助手席に乗るが、充実するはずだった2人のドライブは、あるバーに立ち寄ったことから歯車が狂い…

ニートが彼女を作るということ

世の中には、あまりにわかりきった「常識」のため、それが本当なのかどうかが深く検討されなくなった物事がある。ま、その多くはやっぱり正しいわけなのだが、今日は一つ、再検討すべき「間違った常識」を紹介しよう。 それは、ニートはモテないという「常識…

【映画評】砂漠でサーモン・フィッシング

イギリスの省庁に勤務する水産学者のアフルフレッドに、ある日珍妙なメールが舞い込む。送り主はイエメンの大富豪をクライアントに抱える投資コンサルタントのハリエットで、要件は中東の砂漠で鮭釣りを実現させてほしいという奇妙奇天烈なオファーだった。…

【映画評】ヒントは剃毛!? ジェームズ・マカヴォイ×ダニー・ボイルのクライムサスペンス「トランス」

絵画のオークションが強盗団に襲撃された。彼らの獲物は、いままさに2750万ポンドで落札されたゴヤの『魔女の飛翔』。競売人のサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)は、緊急時のマニュアルどおり絵画を抱えて避難しようとしたが、待ち伏せていた強盗団のボス・…

アイドルたちが最も恐怖するもの

少し前だが、12日に同じ現象に正反対の角度から光を当てたような記事を2本、目にした。 女性アイドルグループ「でんぱ組.inc(でんぱぐみインク)」の「最上もが」が11日、ネット上での自身に対する誹謗中傷に触れ、対処法について持論を展開した。 (中略) …

【書評】パラドックス13/東野圭吾

パラドックス13 (講談社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/05/15メディア: 文庫この商品を含むブログ (21件) を見る日本の大月首相は、JAXAの担当者からブラックホールの影響で3月13日13時13分13秒に起きると予測されている「P−13現象…

【映画評】あぜ道のダンディ

『川の底からこんにちは』の石井裕也監督作。灰色がかった田舎町を舞台に、人生の曲がり角で奮闘するおっさんの姿を描く。光石研主演、田口トモロヲ共演。「あぜ道」という語にインパクトがあり、都会から取り残された田舎が主題(『サイタマノラッパー』的な…

【映画評】ゾンビアス

『片腕マシンガール』『電人ザボーガー』などで知られる井口昇監督作品『ゾンビアス』は、過剰なサービス精神が、愛すべきありがた迷惑にまで昇華した、エネルギッシュな映画だ。あらかじめ言っておくと、家族団らんで鑑賞する事は断じてお勧めしない。また…

【映画評】凶悪

先日の書評したノンフィクション小説『凶悪』。同名タイトルの本作は、事件を追う記者・藤井(山田孝之)を主人公にした映画化作品。リリー・フランキー、映画『アナ雪』のオラフこと電気グルーヴ・ピエール滝が共演。 元々がルポタージュなので、映画化するに…

自殺の「被害者」を無視する長谷川豊氏の自殺否定論

元フジテレビのアナウンサー、長谷川豊氏が理研の笹井芳樹氏の自殺に関連し、気炎を上げている。 僕は笹井さんに同情しない。 笹井さんはやらなければいけないことが沢山あった。 そこから逃げ出して、周りを、笹井さんを大切に思う何人もの人を傷つけた笹井…

【書評】凶悪 ―ある死刑囚の告発―

凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)作者: 「新潮45」編集部出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/10/28メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 162回この商品を含むブログ (46件) を見る死刑判決を受け上告中だった元暴力団組員の後藤良次が2005年、上申書におい…

映画「日本のいちばん長い日」が描く"国家が戦争に負ける"という風景

大宅壮一の名で発表されたノンフィクション(実際は半藤一利による著作)を、岡本喜八監督が映画化した作品。東宝の創立35周年を記念した作品で、当時の東映が誇るオールスターキャストが集結しているが、なによりも、この映画が戦後わずか22年の時期に出てき…

【書評】デフレ化するセックス/中村淳彦

デフレ化するセックス (宝島社新書)作者: 中村淳彦出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2012/12/10メディア: 新書購入: 3人 クリック: 52回この商品を含むブログ (6件) を見る 内容紹介 一人暮らしする独身女性の3人に1人が貧困状態(年間の可処分所得112万円以下…

【書評】フード左翼とフード右翼/速水健朗

フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人 (朝日新書)作者: 速水健朗出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/12/13メディア: 新書この商品を含むブログ (36件) を見る 内容紹介 「有機野菜」「地産地消」「ベジタリアン」「ビーガン」「マクロビ」「…

「虎の穴」としてのすき家

ここ最近、大手飲食チェーンの社長や幹部が、相次いでその極端な経営哲学を開陳し、物議を醸している。 先日はワタミの社長が「俺たちゃ家族!労組はいらねぇ!」と宣言していたが、すき家の第三者委による報告書も各所ですでに話題になり、捨てるところがな…

【映画評】2つ目の窓

奄美大島の大自然を舞台に、 高校生の界人と杏子が、生(性)と死、自然と人間といった境界線で揺れながら、すこしずつ大人になっていく姿を描く。 「支配権」が放棄された不思議な映画 河荑直美監督の映画は初鑑賞なのだけれど、非常に特殊な撮り方をする人…