いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

規制緩和という名の病理 〜『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』レビュー〜

2008年9月15日を境に世界は一変する。アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズの破綻に端を発した世界同時不況である。アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門を受賞した本作『インサイド・ジョブ』は、この不況に至るまでの道筋をたどりながら、はっきりと…

永遠とか一生とか運命とか言うごっこ遊び

だいぶ遅れてしまったが、金環日食について備忘録的に。 さる5月21日に各地で観測されるということで話題になった金環日食であるが、このとき付随的に少し話題になったのがドリカムで、その理由は彼らの90年に発表した「時間旅行」という楽曲に隠されて…

【告知】明日USTします!

告知です。前回『私のいない高校』をとりあげた「いいんちょと愉快な鼎談」のUST第5弾を、明日8月24日(金)の 21時からやります(アーカイブでも見れます)。 今回とり上げる作品は舞城王太郎の『短編五芒星』です。短篇五芒星作者: 舞城王太郎出版社/メーカ…

匿名っぽい実名/実名っぽい匿名 〜青木淳悟『私のいない高校』批評〜

私のいない高校作者: 青木淳悟出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/06/14メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 47回この商品を含むブログ (40件) を見る先月に放送した「いいんちょと愉快な鼎談」第四弾であつかった青木淳悟『私のいない高校』について、こ…

売れない芸人こそブログやるべし

おう!パルデンだ!! 解散したぜ。ラヴドライブをな。芸人も辞めるな。 これからは漫才に注いでいた力を、家族に注ぐぜ。 (中略) これが現実だよ。いつか売れると信じてたけどな。「続けてればいつか良い事がある」なんて言うけど、それは結果を出した人…

追悼トニー・スコット 〜『アンストッパブル』(2010年)レビュー〜

ペンシルバニア州北部の操車場の貨物列車が、運転手の捜査ミスで無人のまま走り出してしまった!しかも、みるみる加速していく。このままいくと、大都市圏での大きな脱線事故はさけられない。貨物に毒物を積み込んでいるというのに……。 デンゼル・ワシントン…

娘の処女を守るため、パパ立ち上がる!! 〜リーアム・ニーソン『96時間』(2009年)レビュー〜

リーアム・ニーソン主演、リュック・ベッソン制作の『96時間』は、娘を愛してやまない父親が彼女を取り戻すために孤軍奮闘する、カーアクションありガンアクションありのアクションエンタテイメント。まず観客は冒頭たった十数分で、この主人公ブライアンの…

お父さん、やっぱりあなたはクズでした 〜ヒュー・ジャックマン『リアル・スティール』レビュー〜

人間のかわりにロボットが格闘技をくりひろげられているという2020年を舞台に、父子が戦いをとおして絆を取り戻していく近未来SF。 子ども向けの映画やアニメ、マンガというのは「おもちゃの広告」である。マーチャンダイズというやつで、わかりやすくいえば…

信仰とはなにか? 〜『チェンジリング』(2008年)批評〜

夫と離婚し、女手一つで息子を育てるシングルマザーのクリスティン(アンジュリーナ・ジョリー)を、ある日とつぜん悲劇が襲う。息子のウォルターが失踪したのだ。絶望にくれるクリスティンのもとに、5ヶ月後警察からウォルター発見の報が届く。喜び勇んで…

相手に先立ってぼくらは矛をおさめることができるのか? 〜エドワード・ノートン『アメリカンヒストリーX』(1998年)批評〜

カリフォルニア州はヴェニス・ビーチを舞台に、白人至上主義に傾倒する兄弟を主人公に、今もアメリカ社会に根深く残る人種差別問題にスポットを当てたドラマ。エドワード・ノートンが、ネオナチのリーダー的存在の兄を演じる。ハイスクールのレポートで人種…

ドウセワタシハ性欲処理ノ代用品〜『空気人形』批評〜

この映画の主人公は、板尾さん演じるさえないおっさんに愛玩される空気人形だ。 空気人形(またの名をラブドール、またの名をダッチワイフ)といってもこういうやつではなく、 こういうやつ。 (かわいいじゃん……)。 彼女(空気人形にだって性別はある)の…