それは簡単、提出しないととても困る人がいるという「今すぐ書かなければいけない文章」をとなりに放置してブログを書くのです。
これは僕の経験則から案出した方法です。
というのも、僕は書くことも好きですが、本を読むことも好きです。部屋には積読本がうず高く積み上げられています。最近、ある不思議な現象に気づきました。「今すぐ読まなければいけない本」というのは読むのになかなか気が進まず、「別に今読まなくてもいい本」の読むスピードはぐんぐん上がるのです。
「読まなければいけなくなった本」の内容がつまらないわけではないんですね。どんな本でも、それが「今すぐ読まなければいけない本」の枠にはまったら最後、途端に手が遠のいてしまうんですよこれがほんとに。
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そして、これはたぶん書くことにも当てはまります。仕事じゃないから、本当はすべて「書きたい文章」のはずなんですが、その中で「今すぐ書かなければいけない文章」の枠にはまったら、一気に筆が止まってしまうのであります。
でも書きたい、書きたいという欲求が破裂しそうなくらいある。そのとき、横にひょこっと「別に今書かなくてもいいブログ」という迂回路があると、その書きたい欲求は水風船に針を刺したかのごとく、そっちにぴゅーっと勢いよく流れていき、そちらの文章はすいすいと書けてしまうわけです。
反対にいえば、ブログを「今すぐ書かないといけない文章」の枠に当てはめてしまうから、数多のブログは続けられずに放置されていくんですね。書かないといけないという強迫心にかられたらかえって書けなくなった、と言いますか。
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というブログを「今すぐ書かなければいけない文章」をとなりに放置して書きました。実践に成功です。
みなさんもお試しあれ。
そしてOくんごめんなさい。今から仕上げます。