いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【映画評】シンデレラマン 85点

シンデレラマン [Blu-ray]出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社発売日: 2010/12/22メディア: Blu-ray クリック: 1回この商品を含むブログを見る1920〜30年代に活躍した実在のアメリカ人プロボクサー、ジェームス・J・ブラドッグと彼によ…

【書評】抜群のストーリーテリングで描くW不倫「あなたのことはそれほど」

あなたのことはそれほど 1 (Feelコミックス)作者: いくえみ綾出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2012/11/08メディア: コミック購入: 3人 クリック: 76回この商品を含むブログ (18件) を見る結婚に関する話題では、しばしば「結婚と恋愛は別」という文言を聞く…

【映画評】ドリームハウス 80点 ※後半部の赤字でネタバレ

ダニエル・クレイグがマイホームパパを演じる映画『ドリームハウス』は、あっと驚く展開と、切なすぎる余韻を残すサイコスリラーだ。 出版社の敏腕編集者を退職し、田舎に買った中古物件で妻と娘2人との作家生活に入ることを決めたウィル・エイテンテン(クレ…

【映画評】ゲッタウェイ スーパースネーク 60点

突然だが、みなさんが町中を歩いている際、すれ違う人に突然思いっきりぶん殴られたとしよう。あなたは怒ったり驚いたりすると思うが、すかさず物陰から「ドッキリカメラ」と書かれたプラカードを持ったリポーターとカメラをかついだスタッフが出てきて「種…

【映画評】海を感じる時 50点

そして下が、劇場での公開がNGとなったという「幻の予告編」(Youtubeで閲覧できるのに何が幻なんだというツッコミはなしの方向で)。 1978年に、当時18歳の中沢けいが発表し、群像新人賞を受賞した小説の映画化。市川由衣が池松壮亮を相手役にフルヌードを披…

【書評】家族という不思議な集合体についての小説「ひなた」

ひなた (光文社文庫)作者: 吉田修一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/06/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (41件) を見る家族とは不思議なものである。 いや、ここでいう「家族」とは、父親や母親や兄といった、具体的な続…

【映画評】カラスの親指 45点

カラスの親指 by rule of CROW's thumb 通常版【DVD】出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2013/05/29メディア: DVDこの商品を含むブログ (18件) を見る道尾秀介による推理小説の映画化。詐欺師コンビのタケとテツが、ひょんなことから出会った若者たち…

【書評】マネー・ボール/マイケル・ルイス

マネー・ボール (RHブックス・プラス)作者: マイケル・ルイス,中山宥出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン発売日: 2006/03/02メディア: 文庫購入: 26人 クリック: 216回この商品を含むブログ (165件) を見る「安物買いの銭失い」ということわざがあ…

【映画評】進化というより、こんな子知らない!状態な「DRAGONBALL EVOLUTION」 30点(「ドラゴンボール」ファンなら0点)

今さらながら、おそるおそる観た。日本漫画最高峰の一作を、米国ハリウッドが満を持して実写化した作品。 予め言っておくと、今作はそのデキの悪さから、あのエメリッヒ版「ゴジラ(のようなもの)」と同様、公式シリーズからも抹殺されかねない勢いである。作…

【ショートショート】ファッション喪デル

「あなた、起きて」 妻のサヨコの声でシゲオは目を覚ました。ベッドに横たわる芋虫のような身体を、ゆっくりと起こす。 今日は仕事だ。 ベッドを降り、鏡の前に立つという日課をこなす。 短い四肢がドラム缶のような胴体につき、その上に大きな頭が乗っかる…

【映画評】猿の惑星: 新世紀(ライジング) 85点

進化の道を辿ることになったエイプと、ウイルスによって絶滅の危機に瀕している人間たちの戦いを描いた『猿の惑星:創世記』の続編。 元祖『猿の惑星』シリーズへ続くとされるリブートもので、つまり結末は「エイプが勝つ」ことが決まっている「デキレース」…

【映画評】そんな彼なら捨てちゃえば? 70点(ベン・アフレックがキモかったので)

そんな彼なら捨てちゃえば? [Blu-ray]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2010/07/14メディア: Blu-ray クリック: 8回この商品を含むブログ (8件) を見るベン・アフレック、ブラッドリー・クーパー、スカーレット・ヨハンソンら豪華キャスト…

【映画評】フライト・ゲーム 75点(リーアム・ニーソン目的なら100点)

空の上を仕事場にする航空捜査官ビル・マークスの携帯電話に、何者かから不正なアクセスがあった。 ――1億5000万ドルを指定した口座に振り込まなければ、20分ごとに一人、乗客を殺害する。 20分後、実際に乗客が一人死んでしまう。かくしてビルによる、旅客機…

【書評】アズミ・ハルコは行方不明/山内マリコ

アズミ・ハルコは行方不明作者: 山内マリコ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2013/12/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (20件) を見る『ここは退屈迎えにきて』で話題になった山内マリコの書き下ろしによる小説第2作。 前作と同じく、TSUTAYAやしまむ…

【映画評】主人公は僕だった

主人公は僕だった [Blu-ray]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2010/05/26メディア: Blu-ray クリック: 1回この商品を含むブログを見るウィル・フェレル主演のラブコメ映画。 とはいっても、一連の「俺たち○○○」シリーズとは…

【映画評】韓国の"男らしさ"の暗黒面を描く「野良犬たち」

野良犬たち [DVD]出版社/メーカー: ファインフィルムズ発売日: 2014/11/05メディア: DVDこの商品を含むブログ (2件) を見る韓国からの留学生の女子に飲み会で、日本の男は恋愛において積極的でないと叱られたことがある。いわゆる「草食系男子」批判だが、彼…

【映画評】クイーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落

生前のマイケル・ジャクソンを映した貴重なドキュメンタリー番組を、日本では日テレが買いつけて放送していた。それを見たとき、ぼくはある発見をした――大金持ちというのはなんて面白い存在なのだ、と。 ぶっ飛んだ金の使い方、ぶっ飛んだ言動、それらはお金…

【映画評】テロ、ライブ

本当かどうかは定かでないが、9.11で2機の旅客機がハイジャックされたのは、最初の1機で注目を集め、2機目の衝突をメディアを通じて放送させるという狙いがあったとされている。いわばそれは、メディアを意識した大犯罪だったわけだ。 日本のメディア史でも…

【映画評】スカーレット・ヨハンソンが現人神になる映画「LUCY/ルーシー」

人間はその脳の10%しか使っていない――かつてそんな与太話が流行り、残り90%が覚醒した超人の姿を想像し、胸ときめかしたわけである。しかし、いまやそれはどうも「脳はまだ本気出してないだけ」的なデマ説が濃厚で、結局もって我々の灰色の脳細胞には秘め…

【映画評】喰女 ―クイメ―

いまやすっかりブログ芸人になった市川海老蔵と、柴咲コウ共演のホラー映画(?)。 女優の後藤美雪(柴咲)は、主演舞台「真四谷怪談」で恋人で俳優の長谷川浩介(海老蔵)と共演する。好いた男に捨てられた女の恨みを描いた「四谷怪談」だが、その稽古の最中、虚…