いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

福袋は女子の片思いのように楽しむべし #luckybag

年が明けて各界で福袋の発売が始まった。
昨年iPhone 5s/5cを発売したアップルも、毎年恒例の福袋を今日から発売しているが、なんかすごい。元日にはすでに長蛇の列ができており、先頭の人は大みそかの午前11時から並んでいたのだとか。
今日、ついにその待ちに待った発売が始まり、極寒の中徹夜で並び、見事iPod nanoを勝ち取った漢たちの有志が、はやくもまとめられている。
【画像】徹夜で並んだアップルストアの福袋から「iPod nano」が出てきて悲鳴 #luckybag - NAVER まとめ



福袋の中身に「望んだ物」を求める風潮があるが、そういうのってどうなんだろうと思う。
福袋なんか買わなくてよい、といいたいわけではない。ぼく自身、子供のころに実家の最寄りのヴィレッジヴァンガードの3000円の福袋を買ったことがあるが、欲しかった物なんて一つもなかった。今でも大切につかっているものなど、何一つないだろう。
けれど買うまでは楽しかったから、こうして買った思い出として記憶にある。

額がちがうだろボケと、3万6000円のアップル福袋を抱えた人は涙目でツッコまれるかもしれないが、そうではない。福袋という時点で、そんなに相違はない。福袋の購入者は、買ってあけるまでのワクワク感を買っているのである。額の大小は、そのワクワク感の大小にすぎない。


これは恋愛にも似ているかもしれない。
男が失恋で落ち込むのは、目的が達成できなかったからである。相手を自分のものにできたか/できなかったかという結果でしか物事を測れないから、意中の相手に振り向いてもらえないことは、悲しいできごととしてしか残らない。
これは、アップルの福袋からiPod nanoを取り出して(しつこい)絶望し、「損した」と感じてしまう購買者に通ずるところがある。

一方、女は意中の相手が振り向いてもらえなくても、切り替えが早い。もちろん例外はあるだろうが、全体としてはそうした傾向性があるのではないか。
彼女らの切り替えが早い理由の一つには、その相手に接近するプロセスそのものを楽しんでいたから、ということがいえるのではないだろうか。
相手とこんなことを一緒にできた、こんなことを言ったら共感してくれたなど、たとえ恋仲になるという「目的」が達成できなかったとしても、そこまでのプロセスを楽しめたから次に行ける、という話を、よく聞くのである。

これは、中身がどんなものでも福袋の開封までを楽しむことができる「賢い」購買者の姿である。



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