いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【映画評】LIFE! (原題The Secret Life of Walter Mitty)

雑誌「LIFE」の写真管理部という地味な仕事に精を出すウォルターには、空想癖がある。彼の空想癖は、犬の鳴き声というほんの些細なことから始まり、ビルの爆発火災から人々を守り、意中の女性と恋仲になるというところまで、幅広く拡張していく。しかし現実…

【書評】女は笑顔で殴りあう マウンティング女子の実態/瀧波ユカリ・犬山紙子

女は笑顔で殴りあう:マウンティング女子の実態 (単行本)作者: 瀧波ユカリ,犬山紙子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2014/02/08メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (10件) を見る 内容紹介 私の方が上ですけど? 「私の方が立場が上! 」…

【書評】高学歴女子を苛む「女なのに」と「女だから」−−芦崎生「スコールの夜」

スコールの夜作者: 芦崎笙出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2014/02/18メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る 平成元年に東大法学部を卒業、都市銀行トップの帝都銀行に女性総合職一期生として入行した吉沢環が女性初の本店管理職に…

セッ●スする人必見! 卒交式のススメ

卒業シーズン真っただ中だが、以前から不思議に思っていたことがある。 初体験、つまり生まれて初めての性交には異常なほど関心が集まるのに、その反対に死ぬ前最後のセッ●ス、卒業セッ●スならぬ、セッ●ス卒業についてはほとんど注目されない。 これはおかし…

「バカ映画」に「バカ映画www」と書き込み悦に浸る愚

そういえば最近、映画『マチェーテ・キルズ』を観て。 観劇後にネットで感想を漁ると「バカ映画www」といった書き込みが、散見される。 映画にどのような感想をもち、書き込むかは人の勝手でそのことは百も承知なのだが、中でも「バカ映画www」的な書き込む…

【映画評】ラッシュ/プライドと友情

1976年シーズンのF-1で、当時フェラーリ所属のニキ・ラウダとマクラーレンのジェームズ・ハントが繰り広げた伝説的なデッドヒートの映画化。監督はロン・ハワード。 もう邦題で言い尽くされた感がある(それにしてもこの間のスラッシュはなんなんだ?)が、名前…

早大生が剥奪された「レポートを読んでもらえる権利」

小保方氏をリーダーとする研究チームによるSTAP論文の捏造疑惑に端を発し、彼女の出身の早稲田大の理工系のコピペ文化に関する匿名の投稿が、話題になっている。早稲田大学の理工系におけるコピペ文化について匿名であり真偽は不明だが、いまのところこの内…

【映画評】"過去形で語られる幸福"に目がない人にお勧めの映画「横道世之介」

評判がいいのは知っていたけれど、噂にたがわぬ良作。 まず目を引かれるのは80年代末の再現性の高さ。女の子のアラレちゃんメガネだとか、メイク、髪型まで、本当に忠実に再現している。映像の粗さも相まって、本当に「その当時の映像」にしか見えない。その…

【映画評】真夏の方程式

自然豊かな海辺の集落で起きた元刑事の死亡事件と、その背景に隠された3人家族のひた隠しにしてきた謎に、偶然そこを訪れていた(←お約束)帝都大教授、湯川学が挑む。 ドラマ「ガリレオ」シリーズと異なり、映画の前作「容疑者Xの献身」は事件として地味で、…

【書評】承認をめぐる病/斎藤環

承認をめぐる病作者: 斎藤環出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2013/12/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (12件) を見るサブカルチャー方面への書籍も多数ある精神科医・斎藤環氏の新刊。本書の主要なテーマはタイトルのとおり「承認」だが、各種媒…

【映画評】それでも夜は明ける(原題 12 Years a Slave)

1840年代初頭に、アメリカで自由黒人だったはずが奴隷として誘拐され、南部で12年間酷使されつづけた男性による手記を元にした映画。奴隷制時代のアメリカを映画を描いた作品といえば、最近ではタランティーノの『ジャンゴ 繋がれざる者』がヒットしたが、「…

「口約束」で始まってしまう恋愛という制度のスゴさ

けさTwitterで流れてきたこのニュースにギョッとした。 若い世代の人に積極的に恋愛をしてもらい、将来的に少子化を食い止めようと、千葉県流山市は恋愛中であることを証明する文書の届け出を期間限定で受け付ける取り組みを始めました。この文書は「恋届(…

【書評】生徒より教師の反応に絶望感が募る鈴木翔「教室内カースト」

教室内(スクール)カースト (光文社新書)作者: 鈴木翔,解説・本田由紀出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/12/14メディア: 新書購入: 6人 クリック: 111回この商品を含むブログ (38件) を見る近年、徐々に普及し定着しつつある「スクールカースト」という概…

記念受験対策に「聖地巡礼」を課すのはどうでしょうか

ドワンゴの記念受験対策として実施した受験料徴収に、厚労省から待ったがかかった。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140302-00000197-yom-sci 職安法に基づいているのだそうだけど、たとえば昨年12月21日付の弁護士ドットコムは、『労働者募集業務取扱…