いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

セッ●スする人必見! 卒交式のススメ

卒業シーズン真っただ中だが、以前から不思議に思っていたことがある。
初体験、つまり生まれて初めての性交には異常なほど関心が集まるのに、その反対に死ぬ前最後のセッ●ス、卒業セッ●スならぬ、セッ●ス卒業についてはほとんど注目されない。


これはおかしいだろう。
学校の卒業のみならず、人生の節目節目は必ず明確な終わりとして区切られているのである。
お父さんが定年退職する日は、家族みんなでそれを労うものである。
有名なスポーツ選手の引退は大々的に報じられ、引退式も行われる。無名な選手でも球団からちゃんと告知はされる。
終わりよければすべてよし、とまでいかなくても、終わりはちゃんと告げられなんらかの行事があるものなのだ。そう、物事が終わったときに区切りをつけることは大切なのだ。

なのになぜか、セッ●スについてはその終わりを特別な行事にする風潮がない。
もちろん、突然死などで最後のセッ●スがまさかの最後になったという場合もある。そういう場合は式がなくてもしかたがない。若くして死んだ人の葬式はたいてい悲しみに満ちているが、あれは「まさかあんなのが最後のセッ●スになるなんて…」という哀れみによるところがあるだろう。
しかし、一般的にこれで打ち止めだろうならというラストセッ●スを、何の区切りも終えることには、どこか腑に落ちない物を感じる。


さて、そんなわけでこの稿ではセッ●スの卒業式、名付けて「卒交式」を提案したい。
卒交式のメリットは4つある。

1.キッチリ区切ること自体、よいことだ

冒頭から語っているとおり、個人のセッ●スというのは得てしてなあなあで終わってしまっているのが現状である。
卒交式という区切りをいれることで、おれは、わたしは、セッ●スを卒業したんだ!もうセッ●スに煩わされないぞ!という意識がもてることになる。

2.セッ●スレス夫婦はさっさと卒交しちゃいましょう

卒交式は、とくにセッ●スレスでお悩みの夫婦にぜひとも活用してもらいたい。
デュレックス社が毎年やっている調査では、日本の夫婦の年間セッ●ス回数がだいたい平均50回で、100回以上がざらな上位国に大きく水をあけられている。セッ●スレスは立派な日本の社会問題なのだ。

しかし、やりたくないならしかたがないところがある。そんなことより、夫婦が仲良しならそれはそれでいいではないか、と思うのである。それよりも「セッ●スがない」ということで、夫婦間に気まずい空気が流れることの方が、よっぽど問題ではないか。

そこで卒交式なのである。
さっさと卒交すれば、「できないんじゃなくて、そもそも卒業したし」というエクスキューズが成り立つ。夫婦の円満は卒交式に守られた!

3.童貞にとっても効用のある卒交

驚くなかれ、じつは童貞や処女にも卒交の効用はあるのだ。
バカかおまえ、そもそもやってねーだろという話だが、もう少し話を聞いてもらいたい。

ひとえに童貞、処女といってもおかれる状況は様々だ。
例えば「したくても相手がいない」というタイプの童貞や処女に、さっさと卒交式をしろなんて無慈悲なことはいわない。そうした人たちには、引き続き初体験に向けて頑張ってもらいたい。
しかしそれでも、この先もセッ●スできる見込みがないと判断した場合は、卒交を利用すればよい。片思いの相手に「自分、卒交かけるんで、おねがいしますッ!!!」と頼み込むのである。相手は、人生最初で最後の泣きの一回を自分としてくれるのかと嬉しく思い、もしかしたら応じてくれるかもしれない。ただ、乱発すると効果が薄れるのでご注意を。


このような「したくても相手がいない」派の人々がいる一方で、「別にしたくはないから」派という人も、中には存在する。
彼ら彼女らは建前上は「したくても相手がいない」派と同じ童貞・処女だが、内実は全くちがう。しかし世間は、彼らも一緒くたに蔑む風潮がある。

そうした勘違いの侮蔑から身を守るために、ここで卒交式なのだ。「別にしたくはないから」派の人はいち早く卒交すればよい。そうすれば、侮蔑の対象にならなくて済むのである。むしろ飛び級卒業が崇められる時代がくるかもしれない。

4.なによりも「してはならない」セッ●スが最も興奮するから!!!

そして、卒交式最大の効用がこれから述べる4つめである。
何を隠そう、卒交してからのセッ●スが、一番興奮できるのである。

セッ●スのスケージュール化の弊害については以前述べたが、「してもしなくてもいいセッ●ス」というのは、著しくエロスを萎えさせるものなのである。

卒交することでいったん「セッ●スはしてはならないものなのだ」というセルフ禁忌を課す。そうすることで、いざセッ●スという場面になって、自分が卒交生だと気がつく。しかし、もうこの展開は止められない!そのとき、「やってはいけないのに!!」という興奮が増進するのである。



これらが、卒交式を考えたときに思い浮かぶメリットである。
では、具体的にどういった儀式をすればいいのか。あいにくそちらに関しては未定である。
普段どおりのセッ●スで卒交を迎えてもよいし、卒業式そのままに号泣しながら行為に及ぶというのもありだ。フォーマルにスーツやドレスできめて行為に及ぶことも、考えられるだろう。あるいは、海外の大学の卒業式で帽子を真上に投げ飛ばすのに見習い、フィニッシュ直後に避妊具を取り去り、真上に放り投げるという手段もお勧め。

とにかく何でもよい。セッ●スの方法が自由であるように、卒交式も自由なのだ。
この提案をよいと思った読者は、いち早く試してみて欲しい。