いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

【映画評】ザ・ガンマン

ショーン・ペン主演のアクション映画。ペンの演じるジム・テイラーは元特殊部隊で、内戦に揺れるコンゴ共和国においてNGO活動に従事していた男です。ただ、ジムはそのとき現地で後ろ暗い任務にも手を染めていたようで。映画はその過去をめぐる戦いです。

御年55歳のペンが筋骨隆々の肉体を魅せつけるアクションも中々ですが、何よりも印象に残ったのは、ヒロインでジムの彼女として登場するアニーです。

ジャスミン・トリンカというイタリア出身の女優で、笑うと少しだけのぞく前歯がチャーミングなげっ歯類系34歳です。この映画で初めて観た女優さんですが、彼女がなんともいえない中年の色気を漂わせています。

とくに、トリンカのこの映画での役回りは前半と後半でガラリと変わり、それがまたいいのです。それは彼女の撮り方で明示されます。前半はペンにとっての最愛の女性で、テラスからの朝日をバックに撮られる彼女は透明感があり、まるで聖女のよう。一方、後半では一転して、衣装がダーク系に代わり、全体的に暗い。この使い分けは決して偶然ではないはず。

展開が進むに連れて徐々に大味になっていき、クライマックスはバルセロナフィルムコミッション全面協力のもと撮りました!と言わんばかりですが、ジャスミン・トリンカの存在を知り、彼女の色香を堪能できるだけでもお釣りが返ってくるでしょう。