ひっそりとサボっておりました毎年恒例映画ランキング。もはや遅すぎるということで今回は平成30〜31年ランキングとして発表します。
去年は劇場で90本、今年は4月末までで23本観ました。特に昨年は、一昨年が64本だったのでずいぶん増えましたが、これは上半期の無職期間(説明割愛)に、TOHOシネマズの6000マイレージを活用して1ヵ月無料で通いまくったおかげだと思われ。
昨年に続き、アマゾンプライム沼にハマっております。さらに最近はNetflix沼にもハマりつつあり、両足を2つの沼に入れながら、今後はますます劇場から足が遠のきそうな恐れも。
それでは行ってみましょう、平成30・31年ベストテン!
【過去5年のランキング】
2012年シネマランキング
⑥キングダム
⑨アクアマン
⑩運び屋
《次点》
ミスター・ガラス
斬、
魂の行方
【解説】
とにかく海外映画に豊作が多かった印象の平成30・31年。
C・イーストウッドの⑩は、巨匠のシンプルでいて丁寧な手腕が健在。白人の高齢者の「運び屋」という役どころは、共和党支持者で知られるイーストウッドだけど強烈なアイロニーが込められている。昔の映画のようなシンプルな邦題も最高。
⑨は、マーベルに遅れを取っていたDC念願の大ブレーク作。最後のインスタ映えする大合戦は珠玉の出来。『バレット』ではじめて観たときに「こ、こいつはタダもんじゃない…!?」と思ったらジェイソン・モモアの当たり役である。
⑧はインスタ映え世代ならではの一作。リチャード・リンクレイターっぽい手腕で、大変な現実をファンシーに生きる少女たちを描く。
⑦は、もうオープニングの『Somebody To Love』で激アガりしてしまった一作。史実との明確な違いをどう捉えるかで評価は変わりそうだが、僕は「あの時、自分の中に沸いた感動は本物である」という観点から許してしまう。自分に甘い人間なのだ。
⑥はつい先日公開されたばかりだけど「これ以上の実写化はもう望めない」と言えるほどの一作。なにより、否が応でも俳優へのリスペクトが募る。吉沢亮くんなら掘られても良い。
⑤はディス イズ 青春という一作。母娘問題に悩まされた人にほど観てほしい。
④は、隣国の秀作。自国の汚点をこれほどまでに批判的、なおかつ説得的に描くことが邦画にできるだろうか…。
③は、ある意味いま一番ホットなメキシコを舞台にした『ボーダーライン』続編。前作の「救いのなさ」に加えて、今作はさらに「不毛さ」も加わって鉛のようにどんよりしていて、かなり好み。
ホアキン・フェニックスの名演光る②は、新しい時代の『タクシードライバー』と言える趣。
①は、結局よくわからないのだけど、何度も観返してしまうのは、映画に力があるからだろう。「人は"善く"なることはできるのか?」を強烈に問いかける一作。下手なカーボウイよりカッコいいフランシス・マクドーナンドにも注目。
今年は各部門賞も設けました……
★押し付けてくる思想が濃かったで賞
ミスター・ガラス
【選評】シャマランさん本人はそれを素朴に信じてそう、という印象も含めてエンタテイメント。
★ネット描写が楽しかったで賞
シュガー・ラッシュ:オンライン
【選評】グーグルもツイッターもフェイスブックもペイパルも協力、素敵やん…
★開始数分でアガりまくるで賞
モリーズ・ゲーム
【選評】開始直後のまくし立てるようなヒロインのナレーションがこぎみよく、なおかつ彼女の神経質で完璧主義な性格もあんなほのめかしている仕掛け
ボヘミアン・ラプソディ
【選評】前述したように『Somebody To Love』が全てを持っていく。
★刀が観ているだけで怖いで賞
斬、
【選評】もう刀が映るだけで怖くなってくる。そしてそのことはストーリー的にも意味をはらんで行き…。詳しくはブログ参照のこと。
さきほど海外映画が強かったと書きましたが、正確に書けば、A24とフォックスサーチライトが強かった! 驚くべきクオリティの高さ。
令和もこの二社を中心に回って行くのでしょうか。
それではこれから、平成最後の劇場鑑賞で『アベンジャーズ/エンドゲーム』観てきます(この作品がランキング変えちゃう可能性大いにあり)。