殺害された女性の動画・画像がネットに流出しているらしい。投降者は加害者の元交際相手であることがほぼ間違いなく、犯行前後にアップし、拡散したとみられている。恐ろしい…。
奇しくも先日米カリフォルニアで、元交際相手による相手を苦しめる目的での画像のネット投稿、いわゆる「リベンジポルノ」を禁止する法律が制定された。ただ、適用には撮影者と流出者が同一人物という厳しい条件があるみたい。
日本でも、有名無名を問わず元恋人などによる画像のタレコミやネット投稿の事例は事欠かない。流出した後退社した局アナが、フリーになって大活躍中というのもあるが、一方で事務所を辞め引退という話もある。それにしてもこの加害者は、投稿した上に命も奪っているのだからよっぽどだ。本当にリベンジしてどうする。
日本でも無断投稿は、名誉棄損や肖像権侵害で訴えられるわけだが、この問題は事後的に権利をいくら回復しても、とりもどせない側面があるわけで。現に今も、ものすごい勢いで件の画像は複製されているだろう。ましてや今回の被害者は死人であり、弁明の余地すら残されていない。
こういう騒動に遭わないためにはどうすればいいのかというと、「撮った画像をわたさない」はもちろんのこと、「撮らせない」というのがシンプルでいて最善の策なのだろう。けれど、ASKAのように盗撮されたり、寝ているときに撮られたら防ぎようがない。良好な関係でいて拒否するのもギクシャクしそうで、これもちとしんどい。
そもそも、携帯電話が便利過ぎる。動画・画像の撮影から投稿まで、わずか数分でできてしまう。
こうなると、当人の相手の男/女を見る目にかかっているのかもしれない。ただ難しいのは、その「見る目」が正しかったかどうかは、付き合っているときはわからない。相手のことが「わかる」のは、別れ際や別れたあとなんじゃないかと思う。色恋で人が変わるとはよくいうが、あれは付き合う前の話とは限らないのである。