いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座、直毛によるブログ。今ここに、ポスト宮根誠司を目指すことを誓います。

【映画評】ボーグマン 55点


ある裕福な家庭が遭遇する、謎の集団「ボーグマン」を描くミステリー(?)作品。
この「ボーグマン」というのが奇妙奇天烈な集団で、映画の当初は土の中に住んでいる。教会の神父さんらに追い込まれて彼らは森を出るが、そのうちの一人が、ささいな諍いをきっかけにある一家の離れ家に住み着くことになる。
Twitterでも同様の指摘があったが、とっかかりが『ファニーゲーム』に似ていなくもない。
しかし、『ファニーゲーム』の場合は見終わったあとに「ただただ人の命を弄ぶ胸くそ悪いガキどもの話」と解釈ができるのに対し、本作は話が進めば進むほど謎が深まり、それを回収して行くような素振りもない。観賞後も終わっても頭の中は「???」が点灯したままだ。

彼らが一家に近づいたのにはどうも目的があるらしいが、それもよくわからない。途中から別働隊みたいなのと合流し、邪魔者を抹殺するなど、本格的な活動が始まる。この抹殺方法というか、死体遺棄方法が独特で、そこは確かに面白かったが、後にまた別の人物をハンドガンであっけなく殺していたから、そこに統一性はない。いったいなんなんだ……。そう、「いったいなんなんだ……」という言葉が頭の中をなんども駆け巡るのだ。寝ている奥さんの上に素っ裸で股がって悪夢を観させるなど、超能力的なこともできるようなのだが、それも説明はなされない。


こうした映画を指して安易に"不条理”と使いたくはないのだけれど、不条理としか言いようがない内容なのはたしかで、じゃあおもしろいかというと、微妙なところで。
ストーリーに合理的な解釈が不可能ならば、なにか印象的なシーンだとか、トラウマになりそうなシーンだとか、そういう映像的衝撃がほしいところだが、本作にはそれもない。先に書いた死体遺棄シーンはたしかに印象的だが、それ以外にアッとなるシーンは少ない。

鑑賞中に主に思ったことは、何だこりゃが5割、あんな風な青い芝生が茂った庭があるモダニズム建築に住みたいなぁというのが3割、残り2割がベビーシッターの姉ちゃんがエロい、だったと思う。