いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

デスブログに怒ってもデスゴールには怒らない市民感情についての推測デス

Jリーグか開幕して1ヶ月以上が経とうとしていますが、開幕からジュビロ磐田所属のフォワード・前田遼一の「デスゴール」がいつ出るんだということが毎週末のように騒がれてました。
デスブログについては、知っている人も多いでしょうが一応紹介↓

サッカーJリーグ前田遼一の『デスゴール』の秘密・すごさまとめ - NAVER まとめ

そして、とうとうそのデスゴールが、前節浦和レッズ戦で出たんデス。

そんなデスゴールなのデスが、今日は同じデスつながりで先に話題となったデスブログと並べて考えてみたいのデス。

いわずとしれたデスブログデスが、すこし前に科学的根拠もないのに特定のブログをそのように呼ぶのはいじめである、という記事が話題になったことは、記憶に新しいと思います。
「デスブログ」といういじめ

この記事が賛否両論を呼び、ついにはYahoo!でアンケートがとられるまでに騒動は発展してしまったわけデス。

「デスブログ」と騒ぐのは問題だと思う? - Yahoo!ニュース 意識調査

とこのように、そこそこ盛り上がったわけデスが、それに対してデスゴールはどうなのかというと、「デスゴールと呼ぶのはいじめだ!」という論陣を張る人はまだ出てきていないんデスよね。少なくともぼくの知る限りはいない。これはどうしてなんでしょうか。


でデスね、ここからはあくまで推測なんデスが。

おそらくそれは、デスブログとデスゴールの対象への「関与の有無」にヒントが隠されていると思うんデスよ。
デスブログと呼ばれるブログは、書き手がイメージが大切とするタレントということもあって、必ずしも対象を貶めているわけではない。「◯◯、倒産しろ!」とか、「××、逮捕されろ!」とか、そういう怨念ったらしい内容じゃないわけデス。
にも関わらず、触れた物をすべて金に変えてしまうかのように、彼女がブログで言及した対象には、なんらかのよからぬことが起きる(ように見える)。
彼女自身が、対象に関わっていないというところがみそなんデス。
彼女が対象に直接的に関与していないにも関わらず、そして関与していたとしても否定的な文脈でないにも関わらず、十把一絡げに「デスブログ」の効能なのだといって騒がれる。
その光景を傍目から見て「いじめ」だと受け取る感覚、ぼくもわからなくはないんデスよ。


それに対して、前田選手のデスゴールはどうなのか。
当たり前のことではありますが、前田選手に限らずあらゆるゴールは、相手チームのJ2降格を後押しするものデス。リーグ戦というシステム上、失点して得するというシチュエーションはまず考えられない。
今年前田遼一に「デスゴール」を浴びた浦和は、当の磐田戦では逆転勝ちしました。けれど、もしシーズン終盤に降格争いがもつれにももつれ、得失点差が鍵を握るところになって、「あの1失点が」ということにもなりかねない。
いずれにせよ、デスゴールという名の失点によって、降格という「デス」方向へ相手チームの背中を1ミリでも押していることには変わりないんデスよ。

デスブログとちがってデスゴールに対して「いじめだ」という声が上がりにくいのだとすれば、このように、おそらく対象への関与の有無に理由があるんじゃないでしょうか。
ただ言及しただけのデスブログのせいで対象になんらかの良からぬことが起きたと騒ぐのは「とばっちり」デス。けれど、デスゴールの場合は対象に微々たるものかもしれませんが、実際的な負の効果をもたらしている。ここが一番大きい違いなのだと思うわけデス。


ところで、当の前田遼一本人はこの盛り上がりをどう感じているのかというと…

「個人的には騒ぐのはやめてほしい」と漏らしたが、毎週のように取り上げられた。親しい磐田関係者に「一番きついのはメンタルですよ」とこぼしたこともあったという
(中略)
「デスゴール? 今年は大丈夫だと思いますよ」と、自ら都市伝説の終わりを“予言”した。
前田、デスゴールの呪い終了宣言 - ライブドアニュース

とまぁこのような反応で、見ている側としてはたいへん盛り上がりにくいわけなのデスが。
「大丈夫だと思」うって、それはあたかも同じリーグで争う浦和のJ1残留を約束してしまったかのような言い方になってしまっていて、前田選手の人の良さが出てしまっているというか、いくらライヴァルチームとはいえ「自分の呪い」で降格しているといわれるのは、気分がいいものではないのかもしれません。というか、今年はデスゴールが自家中毒おこしてないデスか? というぐらいジュビロ自体がヤバいんデスよね……。


前田選手とは逆に、「自分のゴールが相手を降格にたたき落としている」という役割を進んで引き受けるような気骨なストライカーも中にはいるかもしれないので、とりあえず早くだれか他の選手が前田選手から呪いを引き取ってあげることを願うばかりなのデス。