いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

もっと単純でバカバカしい話でよかったような〜ジョン・ファブロー『カウボーイ&エイリアン』批評〜


タイトルは『カウボーイ&エイリアン』なんだけど、これはそのまんま西部劇+SFアクションという意味をさしているともいえる。アイアンマンシリーズのジョン・ファブローがメガフォンを取ったSFカウボーイムービーだ。

どうもいろんな要素を詰め込みすぎているような気がする。象徴的なのが、ハリソン・フォードにインディアンの通訳をエイリアンがやってあげてる、という場面だろう。まったコメディタッチではないが、思わずここで吹き出してしまった。全編にわたりにこのように様々な要素が計画性もなくちりばめられているせいで、舞台をわざわざ西部劇にした意味がなくなっている。

バカでも気づくことだが、この映画は、「西部開拓時代のカウボーイとエイリアンがご対面!」というコンセプトこそがもっともあほらしく、かつおいしいところだ。なのに、それが全然いかされてない。『バック トゥ ザ フューチャー3』を見習ってくれ。舞台を開拓時代にした意味は、インディ・ジョーンズを復活させたかっただけのような…。

脚本も鈍重のわりに中身がなくてイライラさせるが、一番の疑問は主人公の記憶喪失という設定だ。これ、いるか?

思うに、話はもっと単純でよかったんじゃないだろうかと思う。
「おれ凄腕ガンマンwww今日もインディアンを迫害してたら意味わかんねーエイリアンとエンカウントしてワロチwwwしかも超強い武器げとしたしwww神すぎワロスwwwwこれでエイリアン無双キタコレでござるwwwwww」
これくらいのバカさとテンションでよかったんじゃないだろうか。設定のバカバカしさと脚本が合ってない。フリチンで顔だけ二枚目を気取ってるみたいだった。

アメコミ原作ということだが、そこはアイアンマンシリーズをヒットさせたジョン・ファブロー。もうすこし整理できなかったのだろうか?