いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

『いぬやしき』、超大作ラッシュでやや空気だけどめっちゃいいぞ

木梨憲武佐藤健主演のSF映画いぬやしき』を観た。

 

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iincho.hatenablog.com

原作1巻のレビューはこちら↑

 

原作マンガのときから、いい意味で実写化への色気を感じたのだけど、まさか犬屋敷、温水さんでも笹野さんでもなく、ノリさんで来るとは!

そのノリさんが非常によい。ときおりちょっとノリダー入ってるよ!って感じるときもあるけど、それがむしろイイ! 対峙するのが圧倒的にシリアスな佐藤ゆえに、バランスが取れている。

ノリさんと本郷奏多くんコンビのわちゃわちゃ感も好き。途中からまじで昭和の特撮ものみたいになってくるのがニンマリする。

それにしても、力を持った者が自分でも「うひょ~~~」と驚きながら空をかっ飛ばす姿ってなんであんなに気持ちいいんだろう。

 

佐藤演じる中二病の夢」=獅子神の存在感も、バッチバチに際立つ。「中二病」は「自分がカッコいいと思って酔ってる」のが滑稽なはずなんだけど、佐藤がやったら本当にカッコいいからずるいよ!

佐藤=獅子神のパートを丁寧に描いていくぶん、若干アンバランスがゆえに、やっぱりノリさんの濃い存在感は重要だ、とあらためてキャスティングに唸ってしまう。

また、「ネットの匿名野郎に悪口書かれたやつが一度は夢想する復讐」も再現されていて最高である。それでいて説教臭くないのがいい。

 

ブレない脚本も素晴らしい。

人知を超えた力を期せずしてもってしまった二人なのだけど、まったく逆方向に進んでいく。でも、二人は実はある面では似てるってことを、セリフにすることなくそれとなく観客に伝える脚本が、いい仕事をしている。

監督の佐藤伸介さんは、『アイアムアヒーロー』の人だ!と思い出す。あの映画もテーマからブレていなかった。

キャストが必要最低限なのもよかったのだろう。原作で物議をかもした「■根さんヘッドショット」描写も、ああいう再現の仕方はアリだと感じた。 

 

ぼくの評価がやけに高いのは、最終決戦の舞台が、西新宿、歌舞伎町エリアであるのも大きいと思われる。見知った新宿上空をノリさんと佐藤がドンパチやりながらかっ飛ばすわけですよ。アガりますよそりゃ。TOHOシネマズ新宿、ピカデリー、バルト9あたりで観るのがおすすめ。

 

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劇中に出てくるビル1

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劇中に出てくるビル2

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劇中に出てこないけどエモい風景

 

一点、ガチバトルまでちょっと時間がかかった気はするけれども。

 

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』『パシフィック・リム:アップライジング』 『レディ・プレイヤー1』、そして今週末には『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』も控え、超激戦になってるのだけど、邦画にも見逃せないのがあるぞ!といっておきたい(もちろん、この4作もみるけどね)。