![スラムドッグ$ミリオネア[Blu-ray] スラムドッグ$ミリオネア[Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61xN1SB5pnL._SL160_.jpg)
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/10/23
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インドの無学の青年が、クイズ番組「ミリオネア」に出演し、1000万ルピーという大金にまでたどり着いた。“スラムドッグ”(=スラム街育ちの野良犬)であるはずの彼が、なぜそんな高見まで登ることができたのか。そして、彼がそのクイズにたどりつくまでに歩んできた道には、一体何があったのか……。
ダニー・ボイル監督による、実在するクイズ番組を舞台にした異色の作品。兄と極貧の中を生き抜いてきた主人公の半生と、緊迫したクイズ番組の映像が交差していく、という構造。
観た者の誰もが思うはずなのは「デキすぎだろ」ということで、出題されるクイズがまるで主人公の半生をなぞるかのようなストーリーなのだ。まるで「ここ、進研ゼミでやったところだ!」の連続である。そんなゆるゲーねーわ。
また、正解ありきの話だから、この「ミリオネア」というクイズ番組の醍醐味である「正否を発表するときの司会のため」は死んだも同然と言ってもいい。
まぁそれはいいにしても、特にラストの問題については、鑑賞者がすでに知っている少年時代のエピソードから出題されるから、作品全般に感じる「悪い意味での予定調和」が、よりいっそう際立ってしまう。ここまで来たら、はいはいよかったねーという棒読みは禁じ得ない。
映画はこの構造について冒頭で、いかにもオシャレでしょと言いたげな感じでクイズと同じ4択形式で画面に表示するのだ。
ま、これがクライマックスでDの「運命」でしたーなんていうオチなのだが、A「インチキ」という答えもある意味正解なのではないだろうか。