2013年がもうすぐ終わろうとしているが、今年も童貞戦線に異常なしという男性諸君が少なからずいるのではないだろうか。
飲食店業界では食品偽装が相次いで発覚した今年だが、今日はぼくからのクリスマスプレゼントとして、諸君に手軽で簡単な「非童貞偽装」の方法を紹介したいと思う。
それは、左手薬指に指輪をはめるということ、ただそれだけだ。
ただし、この方法を使う理想的な年齢は40代からで、早くても35歳からにしてもらいたい。じゃないと危険かもしれない。
脱童できるかキープオン童帝になるかは、男性的な魅力があるかないかである。もう気を使わなくてもいいだろ？ もう一度いう。童貞が卒業できないのは、魅力がないからだ。
童貞が1人で苦悶している間にも、男性的魅力のある他の男たちはどんどん経験を重ねる。さらに結婚という未知のジャングルに踏み入れていく強者も出てきたりする。
そうなってくると童貞と彼らの間には、もう追いつけないほどの差が開いてしまうことになる。
モテ男と童帝の格差は、中年以降縮まってくる
しかしだ、30代中盤からは経験済み派も、単純に老化したり、あるいは結婚によって外見に気を使わなくなるなどで、男性的魅力が目減りしていく。つまり、イケてなくなってくるのである。こうなってくると、不思議なことに童貞らとビジュアル的にちがいがなくなってくるのだ。
読者諸君は、街中でふとイケてないおっさんの手元をみて、左手の薬指に指輪があったことに驚いたという経験をしたことはないだろうか？ え、こんな人でも結婚できるのか、と。あれである。
おそらく、その人も若い頃はモテたこともあっただろう。けれど、相手の女性が妻になり、母親になり、家族になっていくにつれ、彼も「オヤジ」になってしまったのだ。そうなると、経験の有無がまったく違うはずの既婚者と高齢童貞が、ビジュアル的に接近してくることになる。
童貞のイケてなさを既婚者のイケてなさに偽装せよ
そこでもし、彼らと同年代の高齢童貞が左手薬指に指輪をつけると、どうなるか？ イケてなさを、既婚男性特有のイケてなさに偽装できるのだ。
そう、この薬指に指輪をはめるという方法の狙いとは、もともとそうだった童貞のイケてなさを、上から落ちてきた既男のイケてなさに偽装する、ということなのである。
この方法の何がいいかというと、指輪を装着するだけでいいのだ。自分でごまかしたりウソをつかなくてすむ。着けているだけで、周りは勝手に判断してくれる。
しかもお金もかからない。おもちゃの指輪でもなんでもいいのだ。まさか、男の結婚指輪を手に取って吟味するような人はいないだろう。
Facebookが大変になってくるかもしれないが、もともとお前には無用の長物だろ！ 指輪装着を機にスパッとやめてしまえ！
非童貞偽装にはこんなメリットも…
堂々たる童貞として生を全うしておられる方からは、なんでわざわざそんな偽装をしなければならんのだと疑問がでてくるかもしれない。けれど、指輪で既婚者を装うことには、あと一つ重大なメリットがある。それはモテるということだ。
世の中には、「人のもの」だとわかったとたん、魅力的に思えてくるという人もいる。本当は誰のものでもないのに。左手薬指の指輪とは、少なくとも世界で1人は過去に承認してくれた、ということの証なのだ。
もし、そうした「既婚者好き」の若い女性に言い寄られて、そういう関係になってみなさい。童貞卒業はできるし、実は不倫というよからぬ行為ではないと発覚するし、願ったりかなったりではないか。
読者諸兄にはぜひ、年明けから左手の薬指をご活用してみてもらいたい。
