いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「バスケ映画」に隠された重大なメッセージを見逃すな『ハイ・フライング・バード -目指せバスケの頂点-​​』

「バスケットボールの映画だと思ったらなんだか難しい映画で途中で投げ出した」みたいなレビューを、本作を観た後にネットで目にしてしまった。自分の興奮に冷水を浴びせられるような気になったのだが、もしやと思って見ていくと、そうした「難解」「何が起…

被害者と加害者の対話 あらわになる信教者の素顔と矛盾『AGANAI 地下鉄サリン事件と私』

www.youtube.com 26年前、日本の中枢でオウム真理教が引き起こした国内初のバイオテロ、地下鉄サリン事件。本作は、この事件の被害者の1人で、猛毒サリンの後遺症に今も悩まされているさかはらあつし監督が、当時の教団幹部で後継団体の広報部長を務める荒木…

オスカー最有力『ノマドランド』 が俄然観たくなってくるジャオ監督の前作『ザ・ライダー』の衝撃

『ザ・ライダー』に衝撃を受け、がぜん『ノマドランド』に興味を持つ 今年のオスカーは『ミナリ』が『パラサイト 半地下の家族』に続いて獲るのではないかと囁かれている。しかし、ぼくの中では俄然、本邦で来週公開の『ノマドランド』への注目が高まってい…

“実力主義の皮を被った前例主義” 韓国映画『野球少女』が描く差別の構造

韓国ドラマ『梨泰院クラス』にて、トランスジェンダーの美少年・ヒョニ役を演じた女優イ・ジュヨンが、プロ野球選手を目指す女子高生を演じる、『野球少女』を観てきた。 www.youtube.com この予告編を観てからの「多分こういうのだろうな」という予想からほ…

平穏でとりとめのない、でもかけがえのないアイツとの日々。『パドルトン』が描く“親友”のオルタナティブ

今日はネットフリックス映画『パドルトン』を紹介したい。 www.netflix.com 冒頭の医師との会話なども含め、アレクサンダー・ペインの映画のような、全編ちぐはぐな会話が笑えるコメディーなのだけど、観終わったら胸がいっぱいになるような、不思議な映画だ…