いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

すごいサービスが出てくるたびに湧き上がる謎の「老婆心」


某大手家電量販チェーンが、ネット通販サービスでの即日配送を開始したそうです。なにがすごいって、標準オプションで、配送料は無料なんですって奥さん。最短配達時間は2時間30分、対象アイテムは同サイト全体の約10%にあたる約43万種とのこと。

こういうとんでもなく便利なサービスがでるたび、謎の「老婆心」にさいなまれます。他人事ながらなぜか戦々恐々してしまうのは、ぼくだけでしょうか。

自分は全く何のステイクホルダーでもないのに、なぜか湧き上がってくるこの「老婆心」。おそらくそれは、自分も広い意味では「サービス業」であるためということもあるでしょうし、ここ数年、ネットで労働問題を頻繁に見聞きした影響もあることでしょう。

消費者の「いつでもどこでも」が叶って生活が便利になっていくたび、その裏で労働の量が増えていきます。通常、サービスが増えたり手厚くなったりするならば、あらたに雇用が創出されるか、技術革新があるのが道理です。労働力は同じでサービスだけ増えていけば、つぶれてしまうのは必至ですから。

もちろん、この量販店はそのあたりをちゃんとやりくりしているでしょうが、過去には絶対、そうでない企業もあったと思います。

ぼくなどは某ネット通販大手のヘビーユーザーで、年会費を払っているので即日配送サービスを使えるはずですが、いまだに手をつけていません。使うのにぴったりのシチュエーションがない(そもそも、「今どうしてもほしいというもの」なら近所のスーパーに行くのが早い)という理由もありますが、それと同時に、どこか申し訳なさが付きまとうのも事実です。

だからといって、そんなぼくに過剰なサービスをやめろと訴える筋合いはないですし、むしろ使ってしまう場面だって必ずある。他人の「老婆心」がイラつくのは、たぶんこのブログのように「手は出さないのに口では憂いてみせr」ところなんでしょうね。