いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

アメリカの自前で盛り上がれる能力

昨夜もぼーっとスーパーボールを見ていたのだけれど、あれだね。アメリカ人って自前で勝手に盛り上がる能力が高いと思う。
今年のスーパーボールは設立以来初進出したニューオリンズセインツと、前々年度覇者コルツという顔合わせ。当然っちゃあ当然だけれど、セインツに注目が集まるわけだ。そして実際に優勝した。

もうね、盛り上がり方がハンパないわけですよ。それこそ気が狂ったかのようにみんな喜んでいる。たとえニューオリンズ市民でなくても。あそこはカトリーナの被害があったとか、盛り上がれる要因はあったけれど、それをさっ引いてもおつりが来るくらい、とにかく尋常ではない盛り上がりよう。

もちろん、そりゃどんなスポーツでも優勝したときは盛り上がるでしょって話ではある。例えば日本のプロ野球だって優勝したら選手らは、一年の努力が実を結んだわけだ。そりゃ喜ぶ。ビールかけも盛り上がる。でも一般のファンの側の面持ちというと、好きなチームが優勝して多少うれしかったとしても、どこか感情の一部は冷えている。なぜかというと、その「外」があって、そのことを僕らはもう気づいてしまっているから。

「しょせん日本一でしょ」と。

もちろん日本一がすごいにこしたことはないけれど、心理的に上位層があるうちは、まだ喜べない。


それに比べると、「外」が見えないのか気にならないのかは定かではないけれど、アメリカ人ってドメスティックなことなのに異常に盛り上がれるという能力が高い。これは一種の能力だと思う。


かの国の4大スポーツにくらべて、サッカーなどの世界中で行われているスポーツには、彼らはあまり興味を示さない。一説には得点があまり入らないというのが、あの国でサッカーが流行らない理由とされているけれど、それにしても四年ごとに「外」であんだけ盛り上がっているのに、いっこうにそっち側には顔を向けない。これをよくいう「傲慢なアメリカ像」としてくくるのもいいけれど、先にも行ったとおり僕はこれも一つの能力だと評価したい。


外なんて関係なく自家発電であれだけ盛り上がるなんて、いいことじゃん。
「母ちゃんテストで百点取ったよ!!」「やったわね!じゃあ今日は奮発してビフテキよ」
「母ちゃん昇給したよ!!」「よかったじゃない!!じゃあ今日はお寿司でもとっちゃおうかしら?」
「母ちゃんあたし生理きた!!」「すごいじゃない!!!じゃあ今日は赤飯ね」


ささいなこと、ごくごく身近なことで盛り上がれるのは、我々日本人の原風景としての「家族」とも共通することではないか。


それに一人で盛り上がっていたら、そのうち「外」のやつもこちらが気になってくるという逆説も期待できる。
日本でもアメフトの人気は少しずつではあるけど高まり始めている。某少年ジャンプのマンガが火付け役ではないかとは言われているけれど、おそらくちょっとはあのアメリカ人のアメフトでの尋常な盛り上がり方、自家発電の明るさが要因になっているだろう。
街で異様にテンション高い人が一人で「ウォー」とか歓喜の雄叫びを上げていたら、それはそっち向いちゃうでしょ。本当はその人、「奥歯に挟まっていた肉がとれた」ってだけだったとしても。


だから、僕らも実践しなきゃいけない。まずブログだ。
スローガンは、はてなからアメブロへ、だ。
どんな記事を書いたらたくさんブクマがもらえるかなんて考えて記事を書いちゃダメだ。浅はかだ。ただただだーれも興味ないであろう自分のさっき食ったメシをアップし続ける。そしてそのアップしたメシというネタただ一つで異常なまでにテンションをあげ、絵文字だらけの記事を書き終える。
スイーツ(笑)と嗤っている場合ではない。それは、僕らがスーパーボールで盛り上がるアメリカ人をみて、バカにするという形でひがんでいるのと、全く同じことなのだから。