![あやしい投資話に乗ってみた あやしい投資話に乗ってみた](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41dWGHe8QoL._SL160_.jpg)
- 作者: 藤原久敏
- 出版社/メーカー: 彩図社
- 発売日: 2016/02/19
- メディア: Kindle版
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タイトルのとおり、ファイナンシャルプランナーの著者が片っ端から「あやしい投資話」に乗ってみた体験記です。
個人的にいかがわしいものが大好きなので、「あやしい投資話」なんていうのに惹かれて、本書をとってみました。
著者が首を突っ込んだ投資話は7種。ただ、読む前の印象とは裏腹に意外と「まともな投資話」が多い。さすがに「未公開株」と「和牛オーナー」はかなり腐った匂いがしてくるんですが、ページが進むにつれIPO株に応募するだとか、海外ファンドを買ってみるだとかになってくる。それらの中には高リスクなものもありますが、詐欺ではないですし、「あやしい」わけではないですよね。本書はトンデモ投資をバカだアホだと嗤う本というより、いろんな投資を著者が自腹を切って体験し、ときにいい思いを、ときに痛い思いをしながらつづる入門書的な趣があります。
著者はあとがきで「あやしい」かどうかは主観的だ、といいます。「まともな投資」も「あやしい」と思う人からみれば「あやしい」のです。そりゃそうですよね。調べないならいつまでたっても「わからない」し、「わからない」から「あやしい」のです。
けれど、その「あやしい」っていうのはただの先入観だったり、つかまった仲介業者がダメダメだったり。業態自体は健全、ということも多い。
そこから一歩入って、どうしてこの投資は利益を出しているのかや、どういうリスクが考えられるのかを観察してくと、「あやしい」のベールがはがれることもあるはず。グーグルが支配する現代なんですから、調べようと思えばいまこのブログのブラウザを閉じてそっこーできますよ。
投資に限った話ではありません。「あやしい」からいつまでも遠ざけておくか、自ら進んで「あやしい」の中に手を突っ込んだりしてみるか。ぼくは断然後者をとります。