いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

とんねるず×ダウンタウン×爆笑問題 夢の共演が実現したのは「いいとも!」の保守性が一因?

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1日深夜の「ナインティナイン岡村隆史オールナイトニッポン」にゲスト出演したとんねるず石橋貴明が、リスナーからの質問に答える形で「笑っていいとも! グランドフィナーレ 感謝の超特大号」について話していました。今さら説明するまでもないですが、「グランドフィナーレ」は約30年の歴史に幕を閉じるフジテレビ看板番組の名のもとに、それまでタブー視されていたダウンタウンとんねるず爆笑問題の共演が実現した伝説の生放送で、今もお笑い好きの間では語り草になっています。

オールナイトニッポン」では石橋が、ダウンタウンとの共演について、フジテレビサイドから「とんねるず爆笑問題は上がらないでくれ」と言われていたことを明かしました

もっともこの情報は既出で、フジテレビサイドは当初さんま、ダウンタウンウンナンで共演させ、とんねるず爆笑問題の登場は次の時間枠を予定していたということが、真偽は不明ながら各タレントが番組で話す後日談から浮かび上がっています。松本人志がMCを務める「ワイドナショー」においても、「いいとも!」最終回を担当した中嶋優一チーフプロデューサーが、ダウンタウンとんねるずの共演は想定外であったと認めています。

そうした中での今回のラジオ放送でしたが、ぼくの頭の中では、石橋の発言が先月の「みなさんのおかげでした」での彼の発言とリンクしました。

 

すでに3月末での終了が決定している同番組では、現在さまざまなスペシャル企画でその歴史を振り返っていますが、2月8日の「とんねるず大反省会」と題した回では、とんねるずがこれまでに共演者、スタッフらにしでかした様々な「悪行」が訴状に挙げられました。

その中で、若手に思い通りにネタを披露さえてくれない、というテーマで後輩芸人らにつるし上げられた際です。石橋はこう言いました。

そういうの(台本通り)が俺らは嫌なの!タレントはアドリブ力だと思うの!そのまんまでしょ、君らのやっていること。

周知のように、とんねるずの芸風はハプニング的で、台本、進行を守らないことがほぼ思想のように一貫しています。

そこでぼくは考えたのです。もしかして、「いいとも」最終回におけるとんねるずダウンタウンの共演が、あらかじめ番組側に用意されていたとしたら、彼らはそのブックにおとなしく乗っていただろうか、と。それはもしかしたらできなかったのではないでしょうか。なぜならそれは、常に予定調和をぶっ壊していくとんねるずのスタイルに反しているからです(※なお、爆笑問題については石橋が乱入をけしかけてきたことを太田光が自身のラジオ番組で語っており、とんねるずの乱入がなければ、彼ら単独での乱入もありえなかったといえます)。

逆にいうと、番組の側がすでにボケに回っているような番組で、とんねるずはあまり持ち味を発揮気しない可能性があります。例えばTBSの藤井組の番組などを想像してもらえればわかるかもしれません。

そう考えると、「いいとも!」という番組のベースにある保守性が逆説的に、あの伝説的な共演の下地になっていたのではないかと思えてしまうのでした。