いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座、直毛によるブログ。今ここに、ポスト宮根誠司を目指すことを誓います。

元フジテレビの長谷川豊氏が面白いことになってる

堀潤アナが4月1日付けでNHKを退社したことはすでに話題になっている。まだNHKに籍を置いていた時から、堀氏が報道のありうべき姿を追求しようとして上司と衝突してきたことは、主にTwitterを通して知られている。
今後は、フリージャーナリストのための資金調達サイトを立ち上げるんだそうだ。


どうだろうこの堀潤さん、すこし立派すぎやしないだろうか?
いや、立派すぎて逆に怪しいとか、実は腹黒いんだろうとか、そういうことをいいたいのではない。堀さんは立派すぎて、我々くず人間にはちとまぶしすぎるのである。頭が良くて、真面目で、よい人なんだろうということはヒシヒシと伝わってくるが、個人的に諸手を上げて応援しづらいところもある、そんな厄介な存在なのだ。

そんな堀潤元アナであるが、奇しくも彼と同じ4月1日付けで退社した男が、ブログを立ち上げ気炎をあげている。


元フジテレビの長谷川豊アナである。彼の退社も、堀氏ほどではないものの多くの人に知れ渡っているだろう。テレビ局を退社したアナという境遇こそは堀潤氏と同じだが、そこに至るまでのプロセスにおいて、2人は全くといっていいほど正反対である。
まず退社の前段階として、長谷川氏がニューヨークに出張した際の「滞在関連費用の不正使用」で、昨年局から降格処分を受けているのだ。「一身上の都合」である今回の退社とそれが関連するのかは定かではないが、常識的に考えてその関連を疑うのが妥当だ。彼は世間的には、「会社の金をちょろまかして首にされたヤツ」ということになってしまっているのだ。

それにアナ現役当時の印象もあいまり、世間的な好感度も段違いだろう。
そう、堀氏がベビーフェイスならば、長谷川氏は完全なるヒールなのである。


で、実際にブログを覗いてみた。
長谷川豊 【公式ブログ】 長谷川豊のAMERICAN JOURNEY FINAL
冒頭の長谷川氏の死んだ目でうわこれアカンやつやとウインドウを閉じかけたが、気を取り直して現在公開されている4つの記事を読んでみた。正直な感想を言おう。面白かった。
今を輝く後輩女子アナのブログへの軽いdisから始まる今日のエントリーでは、そもそもなぜ長谷川氏が海外勤務になったのかという理由が明かされている。このブログによると、もともと海外出張は長谷川氏ではなかったという。ではなぜ彼が行くことになったのか。
その続きは是非とも元記事で読んでみてほしのだけれど、なるほど、これを読む限りでは長谷川氏の印象も変わるんじゃないだろうか。


他のエントリーでも、余念なく配置されるユーモアから異様なノリ、絶妙にまぶされるナルシシズムがたまらない。やたら多い改行が醸すアメブロ臭はご愛嬌だ。文章のオチも今日などは特にすばらしく、次が読みたくなるように「興味の持続」を引っ張っていて、プロの連載作家も顔負けだ。


正直に言えば、アナ現役時代の長谷川氏については、ぼくもそのふてぶてしい態度と毎回一言二言つく余計なコメントを快く思っていなかったくちだ。
けれど、ここに言おう。このようにネットの出てきた長谷川氏は推せる!面白い!ぼくは今日から"長谷川推し"である。


かつてアナウンサーであった彼が、こうして自分のブログという言葉を持って表現を始めるというのは、象徴的なことのように思う。
極論すれば、アナウンサーというのは機械であってもいいのだ。ニュース原稿を間違うことなく読めればいいわけで、そこに彼や彼女の個人的な見解が入ってはならない(もっとも彼は現役当時も個人的な見解をバンバンいれて、それゆえに嫌われていたところもあっただろうが)。

それに対して、個人ブログでかかれる言葉は徹頭徹尾「自分の言葉」なのである。 あらゆることに対する是非も、好き嫌いも、自分自身の「公式見解」が、自分自身によってどうとでも書けてしまえる。それが怖いことでもある一方、そこにはアナウンサーの頃とは比べ物にならないほどの自由が広がっている。

フジテレビが嫌がらせに

くだらないこと言ってきたら、

すぐにそれも公表しますね♪
無声音(むせいおん)に気を付けて♪ : 長谷川豊 【公式ブログ】 長谷川豊のAMERICAN JOURNEY FINAL


ブログタイトルには期間限定とあり、不正使用の真相について語り終えたら閉鎖する可能性が高い。けれど、たった今長谷川推しになったぼくからすれば、もっといろいろぶっこんでみてほしいものである。

僕は「伝える」ためにフジテレビを辞めたのです。

皆さんに、僕を信じてくれてたすべての人に、

「やっていないこと」

「やってない」
と、ただ言うためだけに。

分かってます。

きっと、こんなブログを書いたって、

伝わらない人には伝わらない。

僕を「横領犯だ」と見る人は少なくなることはなく、

子供たちもこれからつらい思いをすることもあるでしょう。

構いません。

それでも書きます。

いつの日か、誤解が解ける日が来るかもしれない。

いつの日か、真実が届く日が来るかもしれない。

その日を信じて、

僕は何があったかを、今日、記すのです。
(可読性を考え改行を一部削除)

さて、語ろう。僕の渡米について。 : 長谷川豊 【公式ブログ】 長谷川豊のAMERICAN JOURNEY FINAL

よくよく考えてみたら、問題のスケールの違いはあるものの、元々いた巨大な組織に孤高の闘いを挑んでいるという点では、堀潤氏と長谷川氏は似ているのだ。さきほどプロセスは全く違うといったが、まったく違うプロセスをへて、両者は同じ闘いを繰り広げている。
そういう点で、交わらなそうな二人がどこかの点で交わったら、おもしろそうなんだけどなー。