いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座、直毛によるブログ。今ここに、ポスト宮根誠司を目指すことを誓います。

【映画評】ホモソーシャりたいときにうってつけな一本「2ガンズ」


この予告編のこれ見よがしなバディムーヴィー感に惹かれて観に行った。原題はそのまま「2GUNS」
主演は、ちかごろすっかりずる賢いワルが板についてきたデンゼツ・ワシントンと、「TED」みたいなのより脛に傷を持つ役が何とも似合うマーク・ウォルバーグの2人。
予告である程度予想はつくのだけど、全編を通じて存分にホモソーシャっており、たまげたなーという感想。なにせ、主要登場人物に女が1人しかいないのである。
黒いビジネスを請け負う2人は、ある人物への恨みから300万ドルを盗む銀行強盗を計画。無事犯行は成功するが、盗めた額は予想をはるかに上回る4300万ドルだった。なにこれラッキー!――とは当然ならず、その大金をめぐって男と男と男たちによるホモホモしい争奪戦が始まる、という筋書き。


脳筋バカ映画かと思いきや、予想以上にストーリーが込み入っており、その点で全体的に高評価したい。好きな部類の映画だ。正直、2人の"アノ設定"を知った時はワクワクしたことは否めない。詳しいことは、観に行って確かめてほしい。
ただ、この設定を活かすために、下準備足りなかったんじゃないかと思う。
具体的にいうと、主演の2人は冒頭からもっとホモソーシャっておくべきだった。というのも、意外と2人の関係があっさりしたビジネスパートナーみたいな感じなため、いざあの仕掛けが開陳されても効きが弱くなってしまうのだ。
いや、十分ホモソーシャってただろうという人もいるかもしれないが、ぼくの感覚でまだホモソーシャり足りない。もっと「あぶ刑事」のユウジ、タカなみに、オシャレであっても情熱バディでなければ、あの仕掛けの落差は味わえない。

また、ウォルバーグ演じるスティグについては、結局どんなキャラなのかよくわからないのも気になった。最初戦闘スキルが異常に高いバカというキャラだったのに、途中で正体がわかると実はその道のエリートだということになって、けれどそのあとで彼が提案した潜入作戦はバカ丸出しだった、という具合に、彼は結局偽装バカなのかガチバカなのかはっきりわからないのだ。


そんなこんなでところどころ注文はつけたくなるけれども、付き合ったり別れたりするバディムービー好きの人は、観ても損はしないだろう。