いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

【映画評】ファイナル・デッドクルーズ

※『ファイナル・デスティネーション』シリーズと本編は一切関係ございません。


スペインのリゾート地、イビサ島を舞台にした、2008年のイギリス製作によるセックス&バイオレンス映画。
イビサにバカンスに訪れた若い女3人。その1人が彼氏に浮気された腹いせに計画した傷心旅行で、3人は現地で出会ったチャラい男たちに誘われクルージングに。

常夏、海、リゾート、ビキニ、クルーザー、ドラッグとくればやっぱりセックスでしょ! という期待を裏切らない展開でおっ始めるが、そこに待っていたのは恐ろしい事故だった。
映画の原題は“Donkey Punch”=ドンキーパンチというやつで、劇中での説明によると口にするのもオゾマしいようなある「性戯」である。男が女にそれをすると、いいことが起きるのだそうだ、本当かは知らんけど。
それを実際にしてみたら、勢い余ってバカが女を殺しちゃった! という話。失神ゲームで死なせちゃったのに近いものがある。


人が死んで残されたのは、ラリった若者にオーナーに無断で持ちだしたクルーザーと、完全に詰んでいる状況だ。男たちは証拠隠蔽して事故に見せかけようとするが、抵抗する主人公たち女と沖合のクルーザーの密室空間で争いが起きていく……。

各キャラクターの造形はお約束(とくに、女3人の構成が誘惑に弱いバカ×2、臆病なネクラ×1になっているところなんか)の範疇を出ないが、ダレることなくそこそこ見応えのある一品になっている。
やや強引な殺人もあるが、照明弾をどてっ腹にぶち込むあたりなど、なかなか新鮮な描写もあってよかった。