いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

飛ぶとか飛ばないとか

DeNAアレックス・ラミレス外野手(37)が、統一球に物申した。
「今のボールは投手が7割5分くらい有利。打者と投手がイーブンの戦いができるようにすべきだ」と訴えた。 国際大会に対応すべく反発係数をメジャー球に近づけて誕生したボールについて、メジャー経験もあるラミレスは「メジャー球より飛ばない。このボールならメジャーリーガーでも40本塁打を打つのは困難だ」と言う。

10年と比較すると、11年の本塁打数はセ・パ合わせて666本も減少した。一方で防御率は、一点台が1人から6人に増え、投高打低の傾向が顯著だ。「年をとったとか、技術力が下がったわけではない」と言うラミレスの昨季は、10年の49本塁打129打点を大きく下回る23本塁打73打点だった。

ラミレス「統一球ではメジャーリーガーでも40本塁打は困難だ」 :日刊やきう速報@野球まとめ

統一球どうなのよ的な議論が再燃するのは、たぶん今シーズンの結果次第なんだろうけど、とりあえずこの話題がおもしろいのは、どれくらいだと「飛ばないボール」で、どれくらいだと「飛ぶボール」なのか、その客観的基準がないまま、僕らはあーだこーだ言ってるってことなんだよね。

じゃあ「ちょうど飛ぶボール」っていうのは、今までのどのシーズンにどこの球場で使われてたんだっていうことは、実はあまり言われない。
けど少なくとも現状は、「飛ばないボール」なんだっていうことで、暗黙裡に合意が形成されている。

でもって個人的には、対応すべき「国際大会」が年に何試合あるんだよって話で、そんなのに標準を合わせるんだったら、目先のNPBの興行をもっとホームランの飛び交う面白いものにすることの方が先決でしょう。というわけで、「飛ばないボール」よりは「ちょっとは飛ぶボール」の方がいいんじゃないだろうかな、と。


4月25日追記:そんなこんなで2012年もプロ野球シーズンが開幕。やっぱり去年と変わらず、貧打のチームが多い。でも「貧打」と形容されるのって、元来リーグでも一チームくらいだったわけで、これだけ多けりゃさすがに問題でしょう。
「投手戦を楽しめ」という話かもしれないけれど、自分の少ない野球観戦経験の中で思い出してみても、球場に行って大きな歓声が上がるのは、ピッチャーが三振を取ったりピンチを切り抜けたりする「守りの見せ場」よりも、ホームランや大フライが上がったときなんだよね。多くのお客さんは「遠くにボールが飛べば楽しい」というわけ。だから興行的に考えたら、ちょっとは飛んだ方がいいよ、やっぱり。