いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

フジテレビ「神ギ問」SPのテレフォンショッピングにぶっ込んだVTRがロックだった件


今週放送された「さまぁ〜ずの神ギ問」SP(フジテレビ系)で、テレフォンショッピングの疑問にぶっこんでいたのが非常にロックでした。「テレビショッピングの実演に使われる汚れのついたコンロや換気扇はどこから調達してきてるの?」という疑問を解明するための取材です。ギットギトに汚れていかにも取れなそうな油汚れを、紹介する洗剤でいとも簡単に洗い落としているあれですね。

ところが、該当の汚れたコンロや換気扇を使用する企業9社に問い合わせたところ、全社からNGを食らっていました。

「汚れたコンロや換気扇」について掘り下げることがどれだけヤバいかは、朝から晩までひっきりなしにテレビショッピングを流れているいまのテレビを見ていたらよくわかります。低視聴率の今の時代、テレビ局にとってテレフォンショッピングは立派なお得意さんなわけです。普通ならここでVTRを打ち切っても十分な成果といえたはず。

ところが番組はそのあと、ドラマなどでコンロや換気扇に擬似汚れをつけている美術スタッフに依頼し、なんとその場で「汚れ」を作ってもらってしまった! さらにさらに、その場でその擬似汚れが拭けばいとも簡単にとれることを証明してしまっている! どこかであの光景みたことあるぞ、そうだテレフォンショッピングと同じだ!

あくまでもドラマの小道具であって、番組では件の擬似汚れをすべての通販番組が使っているとはもちろん言っていません。しかし視聴者に通販での「ギトギトの油汚れ」が、いかに信用ならないものであるかはまざまざと見せつけられた格好です。

実はこの深夜番組、ロックな取材に前例があり、以前には「ホントにホントに若い人はテレビを見てないの?」との疑問で20代約2000人を対象とする一深夜番組としては異例の大掛かりな調査をやってのけていました。


今回の通販の取材について、別に番組サイドは端から巨悪を叩こうとか、業界の悪しき慣習を撲滅しようとか、そういう高尚な志があったわけではないと思うのですよ。ただ単純に、純粋な疑問としてあんなギトギトに汚れたコンロ、どこで毎回手に入れるんだろう? と気になっただけだと思うんです。ぼくの見たかぎりでは。

けれど、ぼくの経験則として、損得勘定もしがらみもない「純粋なやつ」が一番ヤバいのも事実としてあり。この番組、今後も目が離せません。