CHAGE and ASKAのASKAが17日、覚醒剤取締法違反(所持)の容疑で逮捕された。本人は容疑を否認しているが、尿検査で陽性が出たという。
この事件に関し、一部インターネットの世界で「陰謀論」が浮上しているとの噂を聞きつけ、覗きに行ってみた。
最初、「ASKA 陰謀論」で検索するというポカをやらかしてしまい、それだと「ASKA逮捕を陰謀論とかいってるやつヤヴァいぞ」という反応がほとんどを占めているのだけれど、「ASKA 集団的自衛権」と検索すると、なるほど確かにという結果となった。
有識者会議の報告を受けた安倍首相が15日、集団的自衛権を行使できるように憲法の解釈を見直すと国民に向けて記者会見で表明した。このタイミングでのASKAの逮捕は、集団的自衛権の是非に関する議論から国民の注目をそらそうという政府側の陰謀でないか、と彼らはいうのだ。ここぞとばかりに、田中龍作先生も気炎をあげている。
だけど、もしこれが政府の仕掛けた目くらましだとしたら、14日か15日の会見前にやらなければ意味がないのではないか、と思うのだ。
周知の通り、会見は各局で生中継されているのである。
【集団的自衛権】安倍総理が記者会見 そのときテレ東は
http://t.co/ZRxCY8Fxst
NHK:安倍総理
日テレ:安倍総理
TBS:安倍総理
フジ:安倍総理
テレ朝:安倍総理
テレ東:アイカツ!
pic.twitter.com/ylztnpCN8n
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2014, 5月 16
(あっ)
……足並みを揃えない局もあったようだが、教科書の内容が変わるかもしれない重大事である。もちろん新聞各紙も、翌日の朝刊で大々的にとりあげたのである。ほぼ完全にメディアジャックである。これのどこが「注目をそらしている」というのだ。
この状況をもってして、2日後になっていくら大物といえど歌手逮捕を投下したところで、その効果はたかが知れている。
たしかに、与党が圧倒的多数の国会において、首相がやるといったことが覆される可能性は高くない。けれど、だからといって、自分に都合の良い「不都合な真実」をこしらえて怒るよりは、もうすこし現実的に、解釈変更の是非について意見を交わしたほうが建設的ではないか、と思う。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140515/k10014485901000.html
ということで、ASKA逮捕が集団的自衛権の目くらましだというのは陰謀論であるが、実はこの陰謀論は「二重底」になっているのを、みなさんはお気づきだろうか。ASKA逮捕が集団的自衛権を隠すための陰謀だとする陰謀論は、もう一つのある事実を消すためのオトリだったのである。
ASKA逮捕によってほとんど完全にかき消された話題。
それは……
きょう5月18日が
ぼくの29回目の誕生日であるという
圧倒的事実である。
ASKA逮捕で世間から完全に黙殺されてしまった。
ハッピーバースデートゥーミー
キャップ、こちらからは以上です。