いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

<ファッションクンナー>という由々しき事態

性交の際、女性器を口で慰撫するのがクンニリングスである。性感的な満足度が高いとされ、女性から好評な行為だが、口につける対象が性器であると同時に排泄器官でもあることの圧倒的な事実、普段見慣れぬ性器の形状、あるいは接近することで香る異臭などによる抵抗感から、この行為を積極的に行う男性は、多くない。女性への男性の愛情を試す「踏み絵」といえる。
そのため、一般的に性交でクンニを取り入れるという男性は、女性におおむね好評である。男性の性感にあまり関係がなさそうなクンニに手間をとるということは、つまりセックスで女性への奉仕を辞さない、ということになるからだ。


しかし、性交でクンニを欠かさない男=女性を悦ばせるセックスができる優秀な男性、という見識が人口膾炙したことで、思わぬ弊害が起きている。<ファッションクンナー>が横行することになったのだ。
<ファッションクンナー>とは何か。それは「クンニをする男性は女性に性的に評価される」ということを耳にし、実際はする気もないくせに、あるいはしたこともないくせに、「クンニが好きだ(するとはいってない)」という具合に公言し、女性をダマす夜盗の総称である。

<ファッションクンナー>がクンニも辞さないという覚悟を騙り、女性と一夜をともにしたとしよう。しかし、いざその段になったとき、彼は口内炎など都合のいい言い訳をこしらえ、クンニを避ける。女性器から逃亡するのだ。また、したことはないが、できるだろうと思ってことに臨んだ男性も、先述のような抵抗感から、怖じ気づくことが考えられる。
結果的に、クンニしてもらえると期待しことに応じた女性のテンションはだだ下がりであり、セックスへの期待値も著しく下がることになる。


問題は、こうした偽りのクンニ愛好家=<ファッションクンナー>が横行することで、真のクンニ愛好家=<ガチクンナー>が間接的に被害を被っているということだ。

一度<ファッションクンナー>の手にかかり、痛い目に遭った女性は、それ以降「クンニは欠かさない」という男性に出会ったとしても、素直に信じることができるだろうか?

この方は本当にクンニしてくれるのかしら? あの男のように口だけの(実際クンニは口だけなのだけれど)<ファッションクンナー>ではないかしら? ええ、きっとそうよ、この人もきっと<ファッションクンナー>だわ! もう信じない!

と、疑心暗鬼になり、行為に尻込みすることは必然だろう。

こうしたことにより、本来なら実現していたはずの<ガチクンナー>と女性の幸福なセックスの機会が、ひとつ潰えることになる。
<ファッションクンナー>に言いたいのは、女性に対して生半可な気持ちでクンナーを名乗るべきではない、ということである。それは女性のためにもであり、あなた自身のためにも何の益もないのだから。