いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

性夜を独りですごすおまいらを全力でなぐさめてみた

もうすぐ、日本人が同時多発的に最も多くのセックスを繰り広げると言われている「性の6時間」が始まる。それを前に、そんな日本最大の祭典に参加できない! という諸兄姉が憤死しないように全力でなぐさめてみたい。


この「性の6時間」を満喫できない諸兄姉が、高確率で非モテであるという認識は間違っていないだろう。二つを結びつけるのは、当たり前のことだが"恋愛"だ。


むかし、松本人志のラジオで放送作家高須光聖が、恋愛を成立させるために必要な"3つのING"というものを紹介していた。
1つめがフィーリング。
2つめがタイミング。
そして3つめがハプニングというわけだ。
話のオチ的な意味でも、3つめのハプニングが印象的だ。
1つめ2つめというのは、わからんでもないし言ってしまえば当たり前だ。相性がよくてお互い受け入れるべき時期じゃないと、恋愛ってうまくいかないよねと。
それに対してハプニングはちょっと意表をついている。けれど、よくよく考えてみればなるほどなと思うわけだ。
フィーリングが良くてタイミングがあっても、二人の関係を次のフェーズにもっていくには、予定調和でない何か「事故」が背中を押さないといけない。そういう意味で、このタイミングはかなり言いえて妙だと思ったわけだ。

しかし、あれから何年かたって振り返ってみると、上2つもやっぱり重要だなと実感するw
こちらに恋人がいなくても、相手に恋人がいればカップルは成立しないわけだし、そもそも相性や価値観が合わなければ長続きはしないだろう。


というわけでこの3つのINGは本当によくできている。ボロメオの輪のようにどれか一つがかけても残り二つともが解体してしまう。

そう考えると、今まで幾組もの「ありえたはずのベストカップル」というのが、この3つのどれかがダメでお流れになったことだろう。
逆に言えば、本当はイマイチでもこの3つが偶然にもバチっとあってしまい、グズグズ続いているカップルもいるかもしれない。
その相手を「運命の人だ」と思うのは人の勝手だが。


おいおい、いつなぐさめてくれるんだと全裸待機して待ってくれているみなさん、ここからが本題。
この3つのINGが教えてくれるのは、恋愛なんて「その程度のもの」ということである。
恋愛はフィーリングが合わないなら成立しない。「その程度のもの」。
恋愛はタイミングが合わないなら成立しない。「その程度のもの」。
恋愛はハプニングがないと成立しない。「その程度のもの」。
考えてみればわれわれは、自分自身の恋愛について、あまりにもちっぽけな選択しか与えられていない。なのに、にもかかわらず、あたかも恋愛がそれ本来のモノ以上に錯覚してしまう。その錯覚が、恋愛に配合された甘美な秘薬によるものなのかなんなのかはよくわからないが。
そう、恋愛なんて自分にほとんど決定権がない「その程度のもの」なのである。


繰り返すが、今から日本で最も多くのセックスが繰り広げられる6時間が始まる。今日みたいな日に、独りさみしく自室で枕を涙で濡らしている諸兄姉も、こう思えばいい。恋愛なんて「その程度のもの」なんだ、と。


みなさんが幸あらんことを願って。