いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

「アイドルは恋愛しちゃダメ」というより「恋愛したい子はアイドルになっちゃダメ」のような気がする

タイトルで言い尽くした感ありますが。
そりゃ人間ですから、生で中田氏しちゃダメとか、妊娠中絶しちゃいけませんとはいいません。
母体の健康や妊娠しにくくなるリスクを考えるとそりゃなるだけやめといた方がいいけど、最悪しかたありません。若気の至りです。


でもアイドルだけはそういうこと、やっちゃだめでしょ。

アイドルだって一人の人間だし、アイドルが恋愛して悪いわけないじゃんという人がいますが、いいえ、いけません。なぜならアイドルは自分が処女であるという幻想をファンに売っているからです。
予めいっておきますと、処女でなくったっていいんです。バレなきゃ。大事なのは処女である幻想ですから。でも今じゃどこからリークされるかわからないでしょ。処女であるに越したことはない。

アイドルだって恋人がいてもいいじゃん、と?
いやいや、そんなの詭弁であります。
だって、彼女たちの歌う歌を聴いてください。半分以上が恋愛をテーマにして、なおかつその歌詞の多くはあたかもリスナーとの擬似的恋愛を歌っているような二人称文体(わたし―きみ、ぼくーきみ、など)。ファンが身銭をきる代わりに、アイドルと疑似恋愛の関係になっている。これはまぎれもない事実なわけです。


もはや手垢のついた議論ですが、アイドルとファンというのは、アイドル=偶像を中心とした共同幻想でむすばれた共同体ではないかと。ファンの多くは、他の女に脇目も振らずにその幻想に奉仕します。アイドルという共同幻想のなかで、ネカフェのような個室をこしらえ、その中で各々が思い思いの共同幻想に浸っている。


その幻想の上空で煌煌と輝き続けなければいけないアイドルが、あろうことが下界にいる一介の男と「対幻想」を結ぶのは、どう考えても御法度なわけでしょう。

「アイドルが恋愛をしちゃダメ」なんじゃないんです。恋愛したいフツーの女の子は、始めからアイドルなんかなっちゃいけなかったんです。なぜなら、アイドルはここまで述べたように、厳しい厳しい道なのですから。


売れるか売れないかはともかく、アイドルになる敷居はいちじるしく低くなった昨今、「恋愛をあきらめる」という「アイドルの資質」の重要性が特に強まっている。そんななかで、私が彼女たちにぜひ参考にしてもらいたい先達がおります。



西田ひかる女史であります。

アイドル引退後に結婚されましたが、現役時代はほぼノースキャンダル。ここまで男の影がないアイドルもそうそういません。ウィキペディアによると彼女は護憲派だそうで、なるほど守りも堅いわけだ。


現役アイドルのみなさんには、目先の誘惑にとらわれることなく、ゆくゆくは彼女のような立派な野菜ソムリエへ成長をとげていただきたいものです。