いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

ぼくはパブリック・マンやまざわを応援します(ぜひ拡散してください)

記録

突然ですが、ぼくはこのやまざわくんの試み(生き方?)に応援したいと思います。
なぜなら、これは壮大な社会実験になりえるんじゃないか、と思ったからです。

パブリック・マンについて、このエントリを読んだ後にその先達elm200さんのブログを拝見しました。
読んでみるとわかるのは、前代未聞の試みならではのさまざまな問題が山積しているということです。
たとえば、これ。

私は「パブリック・マン宣言」によって、自分の財務状況を毎月インターネット上で公開することにしている。消費活動も必要十分な粒度で報告していくつもりである。これはなかなかの精神的プレッシャーである。自分のカネを使うのに、他者の許可は要らないとしても、私の消費活動を他者に報告するときに、異論の多い(controversial)消費はなかなかやりにくい。

たとえば私が性風俗店に行ったらどうだろうか?麻薬を買ったら?幸い、私はいま特に性風俗店に関心はないし、麻薬に手を出すほど精神的に追いつめられてもいない。ただ、鎌倉に遊びに来て、普段よりちょっとよい店に来て普段よりちょっと余分にカネを使うだけでも、批判を受けるのじゃないか、という考えが頭を掠めなくもない。

http://d.hatena.ne.jp/elm200/20120424/1335238353


しかし、よくよく読んでみると、実はこの試みは今ある社会のあり方の根本を考え直すものになりえるんじゃないか、と思えてきたんです。ここには近代社会の成立と時を同じくして生まれた、パブリック/プライベートという分裂した人格を考察する手掛かりになりえる問題意識があるんじゃないでしょうか。何が公的なのか、何が私的なのか。そしてそのパースペクティブは普遍的なものなのか(そうでないのか)。そう、前代未聞の試みでありながら、これは古くて新しい問題に切り込む手掛かりがあるように思えるんです。また、かつてのだめ連のように、「自立」のオルタナティブを提示できるかもしれません。


もっとも、ぼくは彼の知り合いであり、客観的に評価できる立場にはいないといえます。
端から見たらズブズブの関係に見えるでしょう。
しかしぼくは彼の考え、価値観、思想、音楽の趣味のすべてに賛同しているわけではありません。むしろ、そのほとんどに反対しているし、気にくわないです。
特に仲がいいわけでもありません。さっきskypeの通話が着てましたが忙しいので無視しました。

今回のこの企画も、まだまだ詰めが甘いと思います。例えば、1で「社会復帰までの道のり」とありますが、パニック障害の克服が「社会復帰」なのだとしたら、その克服までの道のりがいまいち見えてこない。通院して治療受けるなり、その道筋を考えなければいけません。
また、これは先述したelm200さんも触れていましたが、何が「最低限度の生活」なのか、という問題。これは生活保護に議論でもよく取り上げられると思いますが、この試みの途上でたびたび問題になることでしょう。
そして根本的な問題として、精神疾患を患っているのにそんなストレス溜まりそうなことするの自殺行為じゃね?という疑問があります。


このように問題は山積みです。でもみなさん、考えてみてください。これは面白い実験とは思わないでしょうか。
とりあえずやらしてみましょうよ。生き方なんてトライ&エラーの連続なんだし。
この世知辛い世の中でも、一人のろくでなしを助けてやることができる懐の深さがあるってことを見せてやろうじゃないですか。そしてそれが上手く行けば、この営みはもっともっと、広範囲に波紋を広げていくはず。
最後に、支援を買って出て下さっているみなさま、ずうずうしい奴ですが彼のことをよろしくお願いします。



ぼくは大人しく仕事を探します。