いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

吉本がイケメンの量産体制に入った


よしもと発表「男前芸人」に新王者 ライセンス藤原1位

トップ10はこちら


この記事を読んで、はて?と思った人も多いのではないだろうか。「ザ・ちゃらんぽらん」であったことが早くも黒歴史と化しつつあるあのライセンスの藤原が、ガキ使で「バキューム藤原」として猛威を振るったあのライセンスの藤原一裕が、男前ランキングの一位?と。たしかに、前年度の同ランキングで二位に入っていたことから、この結果は予想できなくもない。学生時代に空手をやっていたこともあり背丈もあるし、決してブサイクな顔立ちではないが、「男前」、と持ち上げるほどのものでもないように思える。


男前、まあ「イケメン」と言い換えてもいいだろうがそれは、具体的な色男とは乖離して、ひとつの「キャラ」と化しているのは、どこの分野でも同じことだ。「デブキャラ」や「オタクキャラ」と同列の「イメージ」として、「イケメンキャラ(男前)」は併置されているのである。それを示すかのように、一度男前ランキングを獲った芸人は、次の年から殿堂入りするまで、他の人にその座を譲ったという前例は未だない。一度作られたイメージは、ちょっとやそっとでは壊れないのだ。
問題は、その殿堂入りまでの期間の短さにあると思う。三年では短すぎるだろう。前例に従えば、藤原は後二回一位になると、「卒業」することになる。すると次は誰かというと、順当にいけば「はんにゃ」の金田哲だろう。いやいやここまでいくとキビしいだろう。彼の顔は愛嬌はあるが、間違っても男前とは言えない。そもそも吉本は、外見に自信のあるやつが集まった集団ではないのである。いずれは「ネタ切れ」になっても仕方ないのである。男前の価値下落は免れないだろう。


そのかわりといっては何だが、相変わらずブサイクのほうには事欠かないというのも事実だ。今年のトップはカリカの家城。見ようによっては、前年度までのチャンピオン山ちゃんをも上回る衝撃を与えそうなお顔をお持ちである。しかし、そんな彼でもやっとこさこのランキングで一位を飾れたというのを考えると、こちらのランキングが男前ランキングに比べ、いかにハイレベルな争いなのかをうかがい知ることができるだろう。前年に続き、二位につけているブラマヨ吉田の存在もあなどりがたい。

僕の提案なのだがどうだろう、男前ランキングは6回から10回の一位獲得で殿堂入りさせ、反対にブサイクランキングは二年に一度とその殿堂入りのペースを速めるというのは。これによって、まだ見ぬ「逸材」がぞくぞく発掘されるような気がするのだが…。