いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

シンクロニシティー


僕が子供の頃から怖いほどよくあるのがこのシンクロニシティーだ。特に歌で多い。家で、その時特に流行っていたというわけではないある歌謡曲を、しかも口には出さずに頭の中で反芻していたら、それを鼻歌で歌いながら母が干していた洗濯物を抱えて二階から降りてきたり、あるいは直前まで歌っていたサザンオールスターズの「ミスブランニューデー」が、電源を入れたラジオのリクエストで流れたり。ユングは専門ではないので詳しくはわからないが、これが普段考えられている因果律とは異なる別の因果律によるシンクロニシティーというやつか。


最近も1つあった。図書館で何の気無しに借りた阪大の学長、鷲田清一の本を読んでいたある朝、郵便受けを見るとダイナミックな字で宛名が書かれた封筒が。予想通り中には母方の祖父からの手紙が入っていた。気が向いたら果たし状のような達筆で僕に手紙をよこす祖父なのだが、その時はおそらく彼が気に入ったと思われる新聞の切り抜きが入っていた。この場合は「孫よ、この記事を読め」ということになるのだが、その切り抜きの記事では、鷲田が京大の学長と大学の将来像についての対談していたのだった。

(追記)
いや、もう一つあった。というかこの記事を書くきっかけとなった肝心の出来事を忘れていた。昨日学校のPCでネットサーフィンをしているうちに、村上春樹安原顯という編集者の晩年の確執について書かれた内田樹の研究室のバックナンバーにたどり着いた。それを読んだ後家に帰り、最近ブックオフで買っておいた吉本ばななの『TUGUMI』の文庫版を読んだ。まだ読み終わってないながら途中で、何の気なしにパラパラッと最後のページまでめくると、解説のページが。そこで解説を書いていたのは、今はなき編集者、安原顯その人だったのだ。