いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

宇宙葬


突然だが、僕は死ぬのだとしたら、亡骸の残さないような死に方をしたい。棺の中でもう死んでいる肉体が、人に泣きつきかれ、その人たちが自分と僕の思い出やなにやらを投射する道具にされるのが、たまらなく嫌なのである。だから、生命としていなくなるのと同時に、物質としてもこの世界から一切合切消えてなくなりたい、と思っている。

そんな僕にとって、今一番魅惑的な死に方なのは、爆死である。それも木っ端みじんのやつ。手も足も、破片すら残らないようにしていただきたい。爆死にはその他にも、痛みをともなわないというメリットがあると思う。

それが叶わないのなら、散骨である。墓というのも言わずもがな物質であるからして、あまり好きではない。


そんな中、「宇宙葬」というのがあるらしいことを、昨日はじめて知った。宇宙にお骨をまいてもらうのである。SFの話ではなく本当にやってるらしい。


でも、あんまり地球の近くに散骨はしない方がいいと思う。下手すりゃ地球の衛星軌道に乗ってしまい、あげく大気圏突入である。

燃えて発光するかもしれないから、流れ星の亜種と思えばわりとキレイで聞こえれはいいが、そのまま燃え尽きずに地表に突き刺さったら「土葬」になる。結局土に還るのだから、宇宙なんぞに飛び立たずにすみやかに土葬してもらった方が話は早い。

ニュートンさんは、厄介なものを見つけてくれたもんだ。引力は「死んでも」僕らと地球の縁を切らせてくれない。