いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

本出すらしい


石井慧っていう人。言ってることはあんまり面白くないし、やってる柔道も(本人も公言しているが)一本をとる柔道ではなくて勝つためのポイント柔道だし、そもそもそういうビックマウスなら五輪でメダル取る前から出せばいいのに、メダルというお墨付きをもらってからしか大口を叩けないやつなんで、あんまり好きではない。

そんな彼が本を出すらしい。

なんかタイトル見ただけで「うわっ!」ってゲンナリしてしまうのは僕だけだろうか。数年後にはブックオフの100円均一コーナーに大量に積まれているんだろうなぁという想像が僕の脳裏を離れないのだが、どうだろうか。

そういえば、あの100円コーナーに置かれると、タレント本っていうのは妙に目に付いてしまうもんである。ほかにも本業作家の人のもいっぱいあるにもかかわらず、郷ひろみの『ダディ』とか、ダウンタウンの浜ちゃんの『読め!』とか。ああいうのは、ブックオフでも普通のタレント本コーナーではなくてなぜだが、100円コーナーにやたらと陳列されるのである。

そこにはおそらく読書による二段階の差別があるのだろう。最終的にブックオフに売られるという運命は一緒だとしても前者は半額程度で売れる痛みの程度であり、後者は売られる前から表紙がやぶれたりページが色あせたり、新品で買った人に丁寧にあつかわれなかった痛みのひどい本なのである。
丁寧にあつかわれなかった100円コーナーにタレント本が多いというのは、やっぱりああいう類の本を勢いで買った後に、内容を読んでガッカリさせられた読者の態度の表れなのかもしれない。


話は戻って石井慧である。どうも半生を書いたというが、大丈夫だろうか。僕は以前「小説を書いたら人生が終わる」というのを聞いて、一回も書いたことはないのだがその後にある尊敬する人生の先達にその話をすると、「普通の小説なら大丈夫。私小説を書いたら人生が終わる」と教えられた。要するに、小説という形で自分の人生を語り、小説という形で終わりを作るという意味であるからして、私小説を書くと人生が終わるのだという。


大丈夫だろうか石井慧、まだ21歳らしいし。『ガッツ伝説』みたいにネタ的ならまだいいのだろうけど。
ああいうのでサブいこと書いていたら、後々ブックオフに並んだときに恥じかくことになるぞ。