いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

性教育はテキトーだけどセックスはしてOK 日本の中学生をめぐる大いなる矛盾

現行13歳となっている日本での性交同意年齢の引き上げをめぐる議論が、ネット上でホットになっている。 そもそもは、立憲民主党議員のおじさんが会議で「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら例え同意があっても捕まるというのはおかしい」と発言したことを…

ナイキ「女の子は何にでもなれる」動画が支持されない本当の理由

スポーツメーカーのナイキが公開した動画「New Girl | Play New」にネット上で賛否を分けている。 youtube 2分ほどの動画で、ざっと説明するとあらすじはこうだ。 生まれてくるわが子を心待ちにする夫婦。わが子は「女の子」だと判明する。ここで夫婦の脳裏…

他人の結婚を祝うことについて

今年の元日に放送されたNHKの特番で、星野源がこういうことを言っていた。 社会的なハッピーエンドとか、社会的な幸せっっていうものは本当にどうでもいいと思っていて。ハッピーエンドとか幸せって自分の中にしかないと思ってるんですよ。 例えば、結婚する…

“カオとカネの交換”とノーマネーノースキルの俺たちへの福音

将来東大卒医者の妻ゾ ってTikTokで彼女がイキっとるの見て今すぐ別れようと決意した 別人かもしれんて3度見してもうたわ スカッとジャパンな上記のようなツイートがバズっていた。東大医学部の5回生らしいが、現在、鍵垢になっている。 以前にも、このブロ…

【ネトフリ】VODで観られる19作! 今年のアカデミー賞候補作【アマプラ】

Netflix、Amazonプライム・ビデオのオリジナルもしくは独占配信作品19作をまとめてみた。 Netflix→【NF】 アマプラ→【AP】 ★印が評者のおすすめ度 太字が主要5部門 【あわせて読みたい】 【NF】シカゴ7裁判 ★★★★★ www.netflix.com 作品賞脚本賞助演男優賞撮…

今こそ観るべきSF短編映画『隔たる世界の2人』 「終わりなきループ」が意味するものとは?

いったい何度、同じ過ちが繰り返されるのだろう?――Netflixで今月から配信され、週明けに発表されるアカデミー賞にもノミネートされた映画『隔たる世界の2人』は、わずか30分強の内容にもかかわらず、その悲痛な問いが凝縮されている。 SFの人気ジャンル「ル…

ラジオ史的事件「オリラジがラジオで生喧嘩」14年の時を経て舞台裏が明かされる

毎週欠かさず聴いているABCラジオの番組『ダイアンのよなよな』2021年3月29日放送回で、歴史的事件の舞台裏が明かされていたので、半月が過ぎでしまったがここに書き留めておきたい。 「オリラジ生喧嘩事件」とは? 2007年8月のニッポン放送『オリエンタルラ…

「バスケ映画」に隠された重大なメッセージを見逃すな『ハイ・フライング・バード -目指せバスケの頂点-​​』

「バスケットボールの映画だと思ったらなんだか難しい映画で途中で投げ出した」みたいなレビューを、本作を観た後にネットで目にしてしまった。自分の興奮に冷水を浴びせられるような気になったのだが、もしやと思って見ていくと、そうした「難解」「何が起…

被害者と加害者の対話 あらわになる信教者の素顔と矛盾『AGANAI 地下鉄サリン事件と私』

www.youtube.com 26年前、日本の中枢でオウム真理教が引き起こした国内初のバイオテロ、地下鉄サリン事件。本作は、この事件の被害者の1人で、猛毒サリンの後遺症に今も悩まされているさかはらあつし監督が、当時の教団幹部で後継団体の広報部長を務める荒木…

オスカー最有力『ノマドランド』 が俄然観たくなってくるジャオ監督の前作『ザ・ライダー』の衝撃

『ザ・ライダー』に衝撃を受け、がぜん『ノマドランド』に興味を持つ 今年のオスカーは『ミナリ』が『パラサイト 半地下の家族』に続いて獲るのではないかと囁かれている。しかし、ぼくの中では俄然、本邦で来週公開の『ノマドランド』への注目が高まってい…

“実力主義の皮を被った前例主義” 韓国映画『野球少女』が描く差別の構造

韓国ドラマ『梨泰院クラス』にて、トランスジェンダーの美少年・ヒョニ役を演じた女優イ・ジュヨンが、プロ野球選手を目指す女子高生を演じる、『野球少女』を観てきた。 www.youtube.com この予告編を観てからの「多分こういうのだろうな」という予想からほ…

平穏でとりとめのない、でもかけがえのないアイツとの日々。『パドルトン』が描く“親友”のオルタナティブ

今日はネットフリックス映画『パドルトン』を紹介したい。 www.netflix.com 冒頭の医師との会話なども含め、アレクサンダー・ペインの映画のような、全編ちぐはぐな会話が笑えるコメディーなのだけど、観終わったら胸がいっぱいになるような、不思議な映画だ…

『花束みたいな恋をした』 あまり語られない「出自」の話

ノベライズ 花束みたいな恋をした 作者:坂元 裕二 発売日: 2021/01/04 メディア: 単行本 菅田将暉、有村架純がダブル主演し、坂元裕二が脚本を書いた映画『花束みたいに恋をした』。猛烈に「誰かとしゃべりたい欲」を掻き立てるこの作品において、案の定、ネ…

ミソジニーが引き起こした恐るべきテロの追体験『静かなる叫び』

『メッセージ』、『ボーダーライン』、『複製された男』、『プリズナーズ』、そして約35年ぶりの新作となった『ブレードランナー 2049』を手掛け、さらに今年はSF超大作の再映画化『DUNE/デューン 砂の惑星』の命運を託された、今もっとも注目すべき監督、…

連続殺人鬼に密着する全くありふれていない“モキュメンタリー”『ありふれた事件』

Netflixやアマゾンプライム・ビデオは、オスカーにノミネートされるほどの高水準のオリジナル作品が魅力だが、一方、世間ではあまりU-NEXTの利点が浸透していない気がする。U-NEXTは先の2サービスに比べると、少し昔の知らない映画に出会えるという利点があ…

引っ越し屋さんと修理業者さんとブルシット・ぼく

先日、ドラム式洗濯機の修理業者さんに来てもらった。 4年前に買った我がドラム式洗濯機。1、2年ぐらい前から、脱水のときに素人からしてもこれはただ事ではないという轟音を出し始め、ついに昨年末、脱水が全くできなくなってしまった。 電話して1週間。修…

『推し、燃ゆ』読んで西野とかプペルとか

『推し、燃ゆ』を読んだ。 推し、燃ゆ 作者:宇佐見りん 発売日: 2020/09/10 メディア: Kindle版 「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」。主人公は、男女混合のアイドルグループ「まざま座」の青担当、上野真幸を推している女子高生あかり。推しの醜聞に対…

すべては元帥様のために! 全体主義国家の“検閲”を隠し撮りした異色作『太陽の下で -真実の北朝鮮-』

太陽の下で -真実の北朝鮮-(字幕版) メディア: Prime Video 独断と偏見で言えば、優れたドキュメンタリーは必然、「ドキュメンタリーについてのドキュメンタリー」になっていると思う。昨年衝撃を受けた『さよならテレビ』もそうだった。 ドキュメンタリー…

快作『ヤクザと家族 The Family』がヤグザという「令和のマイノリティ」を通して描いたもの

藤井直人(みちひと)監督の最新作『ヤクザと家族 The Family』を観てきた。 圧倒された。間違いなく、今年の年間ベスト10争いに入ってくる一作だ。 SNSでは坂元裕二脚本の『花束みたいな恋をした』が絶賛され、大いに盛り上がっており、その中でこの作品を…

誰かに認められたい! たとえそれが偽りの姿であっても…映画『ナンシー』がせつなすぎる(ネタバレあり)

ナンシー(字幕版) 発売日: 2020/07/06 メディア: Prime Video アマゾンプライム・ビデオで、レンタルが100円になっており、このサムネイルのインパクトに負けてポチった一作。ということで、大して期待はしていなかったのだけど、これがまたいい意味で予想外…

狂気の眼力に釘付け! 彼は善人なのか? 悪人なのか?『聖なる犯罪者』

ポーランド発の映画『聖なる犯罪者』は、とある犯罪で少年院に収監されていた青年が、出所するところから始まる。この男、ダニエルは収監中に宗教に目覚め、カトリックの司祭になりたかった。しかし、罪を犯した彼に神学校の道は閉ざさされている。彼にはあ…

愛する人、故郷を奪われた者たちの壮絶な復讐劇 『ナイチンゲール』

映画の感想について、ここ数年はあまり書かなくなっていたのだけど、書かずにいることで起きる最大の悲劇は、「あんなに衝撃を受けたのに、感動したのに、内容を覚えていない…!」ということである。 今年は毎月必ず、その月に見た映画で面白かったものを1~…

「男女の友情は存在するか?」がなぜ愚問なのか

神スイングのときから大ファン(かなりベタな導入)である稲村亜美ちゃんが直火で炙られる程度にはヤフコメで炎上していたので、今年初エントリーとして猛烈擁護フルスイングエントリーをしたためたいと思う。 「男女の友情は存在するのか?」という問いがあ…

【450本観た上で決定!】2020年度いいんちょ映画祭ベスト10

2020年もあと10分というところで駆け込み更新! 今年の劇場鑑賞数が73本。昨年が114本だったので、だいぶ減りました。やっぱりコロナの影響は否めない状況です。 ただ家にこもりっきりだった分、全鑑賞数はついに450本ジャスト。自分で言うんもなんですが、…

連休はこれ観とけ! Netflix・アマプラで観られる厳選映画8選【配信限定掘り出しもの編】

前回のドキュメンタリー編に続き、今回は劇映画で掘り出し物を紹介したい。 『アイリッシュマン』『マリッジ・ストーリー』『ROMA/ローマ』みたいにすでに世界的に評価されているもの、『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』『シカゴ7裁判』『オー…

連休はこれ観とけ! Netflix・アマプラで観られる厳選映画16選【ドキュメンタリー編】

今日から年末年始の休みという人も多いということで、ガラにもなくこういう記事を作ってみた。「いかがでしたブログ()」とバカにしていたのだが、いざ自分で選んで、紹介文も書いていたら時間はかかるはめちゃくちゃしんどいはで、すべてのまとめ記事作成…

マヂカルラブリーに優勝もたらした『M-1』の変化 構成力から“文脈”の時代へ?

史上まれに見る3票、2票、2票という僅差の激闘を制し、マヂカルラブリーが優勝を掴み取った『M-1グランプリ2020』。 ファイナルステージだけではない。決勝1本目の1位おいでやすこがと、最下位東京ホテイソンの点差はわずか41点。審査員7人の同大会では最小…

M-1グランプリ2020優勝予想、ムリ!! でもあえてするならば…

ここまでダラダラ先延ばしにして書きそびれていたのだけれど、準決勝の1日限定配信でなけなしの3000円を吉本興業にお布施させていただいた人間として予想させてもらいたい。 とはいいつつも、今年は予想が本当に難しすぎる。 昨年は予選を観ていたらミルクボ…

祝M-1初の決勝! ウエストランドが愛される理由

今年の『M-1グランプリ』決勝進出9組が発表された際、驚きとともに祝福の声、その人数はともかく、熱量がひときわ高かったのが、タイタン所属、岡山県津山市出身の井口浩之、河本太からなるウエストランドに対してだったと思う。 この投稿をInstagramで見る …

Aマッソ、どこにもハマれないカッコよさ

M-1に比べると、キング・オブ・コントについては毎年、優勝者が決まっても「お、おう…」というなんとも言えない感情になりがちだ。全く反対とは思わないけれど、「これでいいのか?」という気持ちが常に付きまとう。 それは、コントのネタの比較すべき共通項…