いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

『シン・ウルトラマン』が『シン・ゴジラ』の熱狂を超えられなかった理由

ウルトラマンTシャツと蒲田くんのスマホスタンド(重宝してます) 大ヒット中の『シン・ウルトラマン』。個人的には、チープな昭和特撮の雰囲気や、ゼットンの斬新な解釈、メフィラス山本耕史など好きな部分もたくさんある作品で、近年の商業的に成功した邦…

鬼越トマホーク『ゴッドタン』で見せた「セルフ文春砲」の生き様 きっかけは後輩芸人からの批判だと邪推してみた

突然始まった「セルフ文春砲」 先週の『ゴッドタン』(テレビ東京系)に出演した鬼越トマホークがかっこよかった。 仲悪くて本番笑いを取るコンビの時代は終わりました。今は仲良くて本番笑いを取らないコンビの時代です。 pic.twitter.com/xEDSXMzE2X — 鬼…

サヨナラBLOGOS

このブログを長らく転載してもらっていたBLOGOSが明日でサービスの更新を終了する。 泡沫ブロガーとしては、大手企業が運営するプラットフォーム上に、何年にもわたって、しかも無料で拙文を転載してもらっていたことに感謝しかない。 ぼくのブログの転載が…

敗者の足跡は勝者と同じぐらい美しい~『M-1グランプリ2007』トータルテンボスの場合~

麻雀にハマっている筆者だが、やっていてつくづく思い出すのは、「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」という野村克也の言葉だ。 麻雀は「運ゲー」だと評する人がいる。それはある意味で正しいけれど、それは麻雀というゲームの真実の姿を半分…

信じられないような料金の引っ越し業者に依頼したら信じられないような引っ越しに仕上がった

家から駅に行く道すがら、246の反対車線に懐かしい“もの”を見かけてしまい、思わず声をあげ、ついでにスマホで写真まで撮ってしまった。 それはある引っ越し業者のトラックである。○○引っ越し社―――その名前をつぶやいただけで、ぼくの脳裏にあの凄惨な、おぞ…

回し蹴りに自殺未遂「なんそれ!」ではすまされないZAZYの壮絶すぎる生い立ち

以前、洋裁用品店で見つけたZAZYになれそうな棚 奇妙奇っ怪なフリップ芸と、「なんそれ!」の決め台詞で昨年のR-1グランプリ準優勝と健闘したZAZY。昨年末、ニューヨークのYouTubeチャンネルに出演した際、思いの外ディープな生い立ちを語っていた。 www.you…

「世界にたった一人の運命の相手」を探してさまよう人に届けばいい映画『恋をするなら今宵のディナーで』

この世界のどこかに、自分の対になる“運命の人”がいるはず――そう考えるのが恋愛における運命論だが、Netflixで配信が始まったイタリア・ポルトガル製作の映画『恋をするなら今宵のディナーで』は、そんな運命論に過度に期待しすぎている人に届いてほしいよう…

今年も“じゃない方会社員”で生き延びたい

もうそろそろ2年前になるだろうか。かつて『水曜日のダウンタウン』で「なにやら占い師に傾倒し始めた相方が改名を訴えてきても応じられない説」が検証された。 ドッキリで、コンビの片方が相方に対して、メチャクチャな芸名やコンビ名の改称を提案する様子…

【今年公開&配信198本】2021年度映画総合ランキング ※お詫びあり

恒例の年間映画ランキングのお時間です。 今年は668本鑑賞し、日本公開、配信は198本でした。 198本の中からランキングを決めます。もう10本では収まりきらんということで、すでに邦画、洋画、配信に決めました。 タイトルにあるとおり、数本、「これは入れ…

『明け方の若者たち』が悪いんじゃない。ぜーんぶ今年の邦画たちが悪いっ!

今年2021年は、東京の井の頭線沿線や中央線沿線の下北沢や明大前、高円寺といった若者に人気のエリアが印象的な役割を果たす邦画が多く誕生した。そんな今日、大晦日に名実ともに今年を締め括る形で公開される映画が『明け方の若者たち』だ。 www.youtube.co…

人口900万人に救急車わずか45台のメキシコシティで活躍する“闇救急車”の実態 『ミッドナイト・ファミリー』

(C)_FamilyAmbulanceFilmLLC_Luke_Lorentzen 世界は広い。まだまだ知らないことがたくさんある。ドキュメンタリー映画を観る醍醐味は、自分の全く知らない時間・場所に連れて行ってくれるところにある。『ミッドナイト・ファミリー』もそんなドキュメンタ…

『ラストナイト・イン・ソーホー』で連想した5本の作品<微量のネタバレが含まれます>

今年の大傑作の1本といえばエドガー・ライト監督の『ラストナイト・イン・ソーホー』だ。映画とその歴史に対して常に批評的な姿勢をとり続けるライト監督であるからして、もちろん本作にもさまざまな過去作の引用、パロディが隠されているが、それらとは別に…

苦労人・錦鯉に優勝もたらした『M-1』の気まぐれな“女神” 相反する2つの要素

『M-1グランプリ2021』王者・錦鯉 50代と40代のコンビの優勝という劇的な結末で幕を閉じた『M-1グランプリ2021』。 マヂカルラブリー優勝という驚がくの答えを出した昨年も偉そうに分析していたのだが、このとき書いた傾向は今年も継続し、より深化している…

『水曜日のダウンタウン』“双子芸能人”の説 なぜ「怖い」と感じるのか

先日、『テレビ千鳥』が優しさで巧妙に隠した悪意について書いた。 iincho.hatenablog.com 一方、“悪意”の表出とそのバリエーションにおいては、当代一と言われる『水曜日のダウンタウン』の15日放送回「ザ・たっちにもピンの仕事あるにはある説」もすごかっ…

「青春の犠牲者」か?それともこれが「本当の青春」か? 男性ブランコが味わった“大学文系サークル”の闇

『キングオブコント2021』準優勝に続き『M-1グランプリ2021』でも準決勝進出 躍進が続く男性ブランコ 『キングオブコント2021』で惜しくも準優勝、『M-1グランプリ2021』でも準決勝まで勝ち進んだ男性ブランコ。躍進する2人がニューヨークのYouTubeチャンネ…

「漫才論争」という”愚問" 「こんなの◯◯じゃない」と叩くのが恥ずかしい理由

自分があまり詳しくないジャンルにおいて“未知のもの”を観たとき、人は二通りの反応をする。「こんなの○○じゃない」と拒絶するか、「こんな○○初めてだ」と驚くかだ。 もう来週に迫った今年の『M-1グランプリ』だが、昨年のマヂカルラブリー優勝の際、彼らの…

10代女子たちのバカンスと思いきや…“いま・ここ”に集中できない我々を風刺した映画『ひと夏の体験』

www.youtube.com 3人の女子高生(?)が、どこかの南国の浜辺にバカンスにでかけた様子を淡々と描く映画『ひと夏の体験』は、一見すると終盤までほとんど何も起きない、つまらない映画に思える。非日常的な場所を訪れ、開放的になったうら若き乙女たちが、乳…

『テレビ千鳥』料理企画に仕掛けた“美味しさで包んだ悪意”

「誰も傷つけない笑い」がもてはやされる今の時代。テレビ番組の視聴者の鼻は敏感に「悪意」を嗅ぎつけ、どんな番組も「悪意」の取り扱い方を誤れば、ネット炎上する。 でも、お笑いと「悪意」は不可分だ。お笑い番組は必ずどこかで「悪意」のはけ口を探して…

「もう限界やねん」M-1王者・銀シャリが喉から手が出るほど欲しているもの

『M-1グランプリ2016』王者・銀シャリ へ~銀シャリってそんなこと思ってるんだあというのが面白かったのでブログで紹介しようと思いつつ、2ヶ月以上経ってしまった。銀シャリの2人がニューヨークのYouTubeに出たときのトーク。 youtu.be もっと華がほしい橋…

誰も教えてくれない焼きおにぎり3つをチンする時間と人との距離感の話

深夜に冷凍の焼きおにぎりを食べたくなった。買い置きしているものを冷凍から取り出してみる。4つは流石に多いが、2つだと物足りないお腹の具合で分かる。ところが裏面には3つの場合の温める分数が記載されていない。 仕方なく、2個の場合と4個の場合の分秒…

トム・ホランドの“奥手演技”が光るSF映画『カオス・ウォーキング』

MCUにおいてトム・ホランドが演じるピーター・パーカーといえば、スパイダーマンとして日夜NYの平和を守るヒーローでありながら、素顔に戻れば奥手な高校生。蜘蛛男としては事件現場までひとっ飛びなのに、自分の恋路は牛歩牛歩でなかなか前に進まないことが…

映画が人間に負けた日

『邦キチ!映子さん』の池ちゃんというキャラクター ウェブ漫画『邦キチ!映子さん』の最新話に出てくる“池ちゃん”というキャラクターが話題になっている。 comip.jp 冒頭からカフェ(ファミレス?)で知人女性を相手に雑談しているのだが、「ネトフリはオリ…

過去と現在、夢と現実が混濁していく独創的な映画『アンテベラム』

www.youtube.com 今日から公開の映画『アンテベラム』は、ホラー映画シーンを新たな段階に引き上げたジョーダン・ピール監督の『ゲット・アウト』『アス』のプロデューサー、ショーン・マッキトリックが製作したスリラーだ。 まだ観ていない人に対して、非常…

「生きててよかった」と言いたくないし、「幸せを感じる瞬間」なんて思い浮かばなくていい

わざわざ文化の日にする話でもないのだが。ある漫画を読んでいて、いろいろ不幸が重なって十年ぐらい苦労したが、最近好転してきたという登場人物が、涙ながらに「生きててよかった」とこぼすシーンがあった。 生きててよかった。 そう言えば、自分では言っ…

「マッチングアプリに理想の男がいない」と嘆く婚活女子に観てほしい映画『ロン 僕のポンコツ・ボット』

前回のエントリーについてさまざまな意見をもらった。 一番多かったのは、「いや、初回ラーメンないだろ」「初対面がいきなりラーメン屋行って何の話ができるの?ゆっくりお話できる店じゃないでしょ…」「ゆっくり会話して相手を知ることが目的のデートに、…

ラーメン店と4℃が元で男を振ってしまう愚かなあなたへ

“初アポがラーメン店”を嫌悪する婚活女子たち 最近友達のネット偵察班から聞いたのだけど、「婚活女子の界隈ではラーメンアポがNG」という、暗黙のルールがあるらしい。見知った彼氏や夫に連れて行かれるのはありだけど、大事な婚活の初アポでラーメン店とは…

ヤフコメ健全化を謳いながら「ヤフコメ奴隷」を増やそうとするヤフーの言行不一致

社会のゴミ、デジタル産廃として広く親しまれているYahoo!ニュースのコメント欄、通称ヤフコメについて、その胴元であるヤフーが運用を厳格化し、ポリシー違反のコメントを削除することに乗り出したという。 www.itmedia.co.jp もともと、酷いコメントを量…

200勝がなんぼのもんじゃい

松坂大輔が引退した。西武ファンではないし、個人的に強い思い入れのある選手でないけど、プロ野球史に残る偉大な選手なのは間違いない。 そんな中、気になったことがある。メディアのムードが「悲しい」に寄りすぎていないか? もっと、「お疲れ様」だ「す…

エイジズム、ルッキズムを先取り 今解き放たれる幻のロメロ作品『アミューズメント・パーク』とは?

今日から公開された“ゾンビ映画の父”ジョージ・A・ロメロが監督した『アミューズメント・パーク』は、長らく封印されてきた作品だ。 youtu.be 本作は、もともとは年齢差別や高齢者虐待について世間の認識を高めるために、ルーテル教会がロメロに依頼した企画…

“子ども向け映画”の枠をぶち破り現代社会に接続する『クレヨンしんちゃん』

今さら感がすぎるのだが、先日、『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』を観てきた。 延期されていた劇場公開が7月30日からで、10月のこの時期にまだ上映されているということが物語っているとおり、名作だった。 全寮制のエリート校「私立天下…