いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

2009-01-01から1年間の記事一覧

中山秀征とディズニーリゾート―究極の「(非)能力」―

酒井法子の保釈後の会見を流す際に、NEWSZEROでは「フラッシュの強い光で画面が…」という例のあのアニメ放映時の注意書きのようなものが流れて、それらフラッシュがこの事件への世間の向ける下世話な視線の象徴なのだろうと思う。どこかで、というかいつもど…

「マスコミ」というイメージ

今からもう1ヶ月ぐらい前だろうか。我が指導教官である某氏から、「これこれこういうプロジェクトが進行中なのだけれど、もちろん協力してくれるよね(僕の参加はすでに決定事項で、参加の了承を形だけ取り付けるというような語気の調子で)?」と頼まれ、「…

現代音楽に対峙する気まずさと場違いな思い

先日季節の歯車がまた回り始めただとかなんだとうそぶいて風流や雅の分かる人間を気取っていた者ですが、存外すぐには涼しくならないもんですね(毎年のことか)。だれが考えたんだか「残暑」という巧い言葉がありますが、一度は去った振りしてまだ向こうの…

俺から「・・・」を奪うな

まぁ以前から思っていたことなのだけれど、気が向かないので書かなかったことを少々。 いつからだろう。テレビのワイドショーなどで取材陣の前をその取材対象が「ノーコメント」なども断ることなく、完璧にスルーしてカメラの前を通り過ぎる際、テロップで「…

僕の「秘密」について

日に日にすごしやすくなり、季節の歯車がまたゆっくりと転がり始めたという感覚を覚えるのですが、みなさんお元気ですか。 エアコン特有の寒さというものがある。コップいっぱいに張った水の表面張力のように、後一滴であふれるあふれるという状態なのだけれ…

反復の愉楽

実家に帰った際に法事に二件ほど出てきた。 縁側では蝉がミンミンミンミン鳴き散らして真夏をアピールしていたけれど、冷房管理の室内は意外と快適で、家族一同仏壇に向かって坊さんの念仏をのほほんと聞いていた。念仏が終わればその後は、例の「ためになる…

ブロガーの「死」について

少し前、タレントは死なないということについて書いた。テレビタレントは死なない。死ぬのはカメラからもはやネグレクトされた「人間」であって、そういう意味において山城新伍の最期というのは象徴的だった。もしテレビスタジオで死が映されかけたら、カメ…

「日本の難点」は「感染」=転移で乗り切れ

日本の難点 (幻冬舎新書)作者: 宮台真司出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2009/04/01メディア: 新書購入: 28人 クリック: 233回この商品を含むブログ (227件) を見る夏の暑さにかまけて、というかかまけているにも関わらず、こんな難解な本を間違えて手に取っ…

時には日記のように〜♪

ここ最近ブログの更新をサボっていたのはなにも、突如として訪れた精神的な危機によって朝から晩まで抗うつ剤で脳髄をバチッと極めていたからでも、どっかのだれかに拉致されてブリーフ一枚&猿ぐつわでロッカーの中をモゴモゴしていたから、でもない。実家…

「眼差し」の不平等さ

それにしてもここ数日でここまで評判の変わる人もそうそうはいないだろうのりピー。夫逮捕後、ワイドショーでしばらくは「家族の将来を悲観する悲劇の妻の逃避行」の物語が盛んに取り沙汰され、逮捕状がでる前後くらいからは夫の逮捕現場での「泣き崩れ」な…

ヘキサゴン化するセカイ

今年もなんだかんだ言って、26 時間テレビを視てしまった。この感想を誰か友人と会って話すのならおそらく僕らは、まず総評として例年のごとく「去年よりつまらなかった」と述べ、それにすぐさま留保として「ただし深夜のさんまの出てたとこは面白かったけど…

村上春樹的な「やれやれ」

二日ぶりに学校に来て自分のブログを開くと、すごいことになっとる。やったね!ブクマ自己新更新♪……と喜んでもいられないことを、コメント欄とブクマページを開いて気づく(それにしても更新する度にページビューが何十も増えているのは、初体験だが不気味で…

誰がための「オシャレな女」なのか?

連休の初日に伯父の家族がやってきた。伯父には三人の子ども、つまり僕のいとこが三人いるのだがその真ん中、今年14歳になる女の子がおもしろい。毎回会う度に、よくいえばオシャレな女の子に、悪く言えばケバイギャルに変容していくのだ。その変化は普段会…

魔娑斗について思うこと

格闘家の魔娑斗が今年引退する。先日、ラスト2マッチと宣言した彼のその一つ目が行われた。相手は総合の強豪、川尻達也だった。結論から言えば、川尻は魔娑斗の相手にならなかった。 「今の俺、すっごい強いよ」 中継の中、何度もリフレインされた記者会見中…

「サブカル」がおかしなことになっとる

大学院の授業にて。その日はある女の子の発表だったのだが、そこでその子がマンガ『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの受容史のようなものを披露した。発表が終わり、聴いてた院生の側からつっこみを入れる段になって(その授業は各々が発表して相互につっこ…

恋愛弱者を自称するやつぁ、婚活(お見合いを除く)なんかやめちまえ

都議選あっさり決着ついちゃいましたね。これからは、都議選前夜の首相の「国政とは関係ない」は死亡フラグだと覚えておきましょう。 さて、少し前に僕は、恋愛を強者と弱者のゲームとして語るその語りそのもんへの違和を唱えた。恋愛に強者も弱者もいないん…

繊細な先輩

こないだ学食で、同じ研究室所属の後輩四人が飯食っているところを遠巻きに目撃したのだけれど、その輪の中に入ろうか入るまいか迷ったあげく、結局最初っから知らなかったフリをしてそこを後にした。 今年で、この大学のキャンパスで過ごす夏は六回になる。…

本と人間の相関

読書っていうのは不思議な体験で、二度読んでも三度読んでも受ける印象が同じとは、実は限らないわけだ。表紙もページに並ぶ文字の数も配列も、何から何まで同じなのだけれど、もう一度読むと一回目とは確実にちがう感覚を得る本が、なかにはある。 一度目に…

初めてナンパを見た、大学で

以前から僕は、「ナンパする男ははたして軟派なのか?」という疑問を持っていた。恋愛に対して奥手でがつがつしない草食系男子が持てはやされる時代である。そんな時代に道ばたですれちがった女の子が気に入ったからといって、はたして声をかけられるだろう…

俺も許せないと言われてみたい

突然だけど「許せない」って、いいよねって、思う。 それはでも、公序良俗に背く行為を見つけたときの殺し文句としての「許せない行為」など、「一般的」なそれではない。僕が好きな「許せない」は、とくに女の人の「許せない」、これにつきる。 シチュエー…

100メートルの記録はいつ止まるのか

今日の昼、テレ東で『隣のリッチマン』というなんともバカバカしいコメディー映画がやっていて、何の気無しに視ていたのだけれど、主演がベン・スティーラーとジャック・ブラックという陣容で面白くないわけがなく、きっかけは何の気無しだったので見終わって…

「大人」と名指す人たち

教育テレビなどではよく、貧困や虐待によって親元を離れて施設で育った不幸な少年少女の特集が組まれる。そういった番組で取り上げられる人たちというのは、概して「大人」という言葉を使う。僕は彼ら彼女らが「大人」という言葉を口走る度に、新鮮な驚きを…

続編はなぜ、失敗するのか

今テニスのウインブルドンが行われていて、NHKの深夜の放送を見たり見なかったりするのだが、女子のウィリアム姉妹である。 いきなり女性の顔の話で恐縮だが、初めて姉妹を見たときに僕は、姉ビーナスのほうがきれいだと思っていた。しかし今では、妹のセリ…

暑がりと寒がり、面白がりとつまらながり

二、三週間前だろうか、気温が25℃の近辺を行き来していたころ、「最近暑いね」という言葉を頻繁に聞いた。 いや、地球というのが太陽の周りを地軸を傾けたまま公転している以上、北半球にある日本が北半球が太陽と面と向かった時期に暑くなるのは、それはそ…

それは今すぐ、結論をださなければならないことなのか

http://anond.hatelabo.jp/20090623012906 増田にしては、中々長い文章。あっちにいったりこっちに来たりする具合からみて、のっちへの思い入れが強い(強かった?)ことがわかる。 こういうファン心理、僕はあまりよく分からなくて、実生活の人物と「タレン…

東国原の言葉はそのまんま受け取った方がよい

自民党の古賀選挙対策委員長は23日、宮崎県庁に東国原英夫知事を訪ね、次期衆院選に同党公認での出馬を要請、知事は選挙後の党総裁就任を条件に掲げ、話し合いはつかなかった。 「知事の情熱、今の自民党にない新しいエネルギーがほしい」と口説く古賀氏に…

さぁ!俺の代わりに愉しんでくれっ!!

ネットを巡回していると、興味深い「噂」を目にした。 約16年ぶりにあるロックバンドが復活した。そのロックバンドのライブDVDが先日発売されたのだが、ある通販サイトの書き込みに面白いことが書かれてあったのだ。その書き込みによれば、そのライブの客席…

入門書は安くなければならない、難解な本は高くなければならない

本を粗末に扱っちゃいけませんというママの子どもの頃からの言いつけが血肉化しているため、未だに本をぞんざいには扱えない僕なのだけれど、これはさすがに壁に叩きつけていいでしょママ?、という衝動が起こってしまう本と、最近出くわした。最近出た、あ…

恋愛“弱者”、なのか?

所詮この世は色と金、ではないが、恋愛論というのはいつの世も盛んである。 僕もそういう営みには目がないのだが、だいぶ前、未だかつて自分に恋人がいなかったころに、それがずばり「なぜか?」と問うたことがある。顔の美醜や社会的ステータスの有無を度外…

大学というサファリパーク―その外は野生の王国

エイジフリーというのをご存じだろうか。エイジフリー、このようにカタカナで書くと分かりにくいが、「age free」と書くと判然とする。age=年齢、free=からの自由、という意味で、年齢による差別や偏見をなくそうという運動を意味する。具体的には、雇用と…